専門家が教えるIラインの上手な自己処理方法。イラストで分かりやすい!
粘膜に近いIラインは形状が複雑で自己処理が難しい部分です。安全に処理するための正しい手順と体勢を分かりやすいイラスト付きで徹底解説!サロンやクリニックで脱毛するときの事前シェービングもこれさえ読めばOKです!
目次
Iラインの正しい自己処理方法
電気シェーバーが一番おすすめ
Iラインを自己処理するなら、肌に直接刃が当たらないようガードのついた電気シェーバーを使うのが一番おすすめです。
サロン・クリニックで脱毛を行う前の事前シェービングも同じ手順でできるので、自分で事前シェービングを行う際にも、こちらを参考にしてください。
最近では、自宅でブラジリアンワックス脱毛に挑戦する人も増えています。しかし、比較的処理のしやすい腕や足であっても慣れるまでうまく処理ができなかったという人が多いので、さらに処理の難しいIラインのセルフワックスはおすすめできません。
また、女性器を含む部分なので、チオグリコール酸カルシウムなどの薬品を含む除毛クリームの使用も控えましょう。
イベントに合わせた自己処理も事前シェービングも2日前がおすすめ
シェービング後は肌が敏感になるため、少し肌を休ませましょう。
水着を着る、温泉に行くなどイベントに合わせた自己処理も、サロン・クリニックで脱毛するための事前シェービングも、できるだけ前日ではなく2日前に行ってください。
用意するもの
- I字型の電気シェーバーかIライン専用の電気シェーバー
- ハサミ(眉用の小さいものが使いやすい)
- ワセリンなど肌を保湿できるもの
- 自立する鏡
- 太めの水性ペン(処理する部分に印をつけたい場合)
Iラインの処理には細かい操作が必要なので、I字型の電気シェーバーかIライン専用の電気シェーバーを用意してください。
電気シェーバーを選ぶときは、必ず刃が直接肌に当たらないようにガードのついたものを選びましょう。
I字型電気シェーバーにはさまざまな種類がありますが、パナソニックのフェリエシリーズが特に人気です。1本3000円程度で購入することができます。
正しい手順
- 処理をする部分を清潔にする。
- どの部分まで処理するかを確認する。
- 処理をする姿勢を決める。
- 毛を3~5ミリ程度にカットする。
- 処理する部分を蒸しタオルで5分ほど温め、肌と毛を柔らかくする。
- 肌に対してぴったりとシェーバーを当て、毛の流れに沿って動かす。
- 濡らしたタオルなどを肌に当ててほてりを取る。
- ワセリンなどを塗ってしっかり保湿する。
Iラインを処理する際には、不安定な姿勢を取ったり、鏡を使ったりするので、浴室での処理はおすすめできません。部屋や脱衣所で行いましょう。
手順の詳しい解説
1.処理をする部分を清潔にする
処理前に入浴するか、赤ちゃん用のお尻拭きなどを使って処理する部分を清潔にしましょう。
2.どの部分まで処理するかを確認する
次に、どの部分まで処理するのかを決めましょう。
事前シェービングの場合、スタッフから「この部分まで処理してください」と説明があるので、指示に従ってください。
水着や面積の小さな下着を着るために処理をする場合は、まずその水着や下着を着用し、どの辺りまで処理をすれば良いのか確認してください。その際、水性ペンでどこまで処理をするか印をつけておくと、分かりやすいです。
小陰唇は特にデリケートなので自己処理は控えて!
Iラインの中でも小陰唇は、特にデリケートな部分なので、自己処理は控えましょう。この部分は、サロンでも処理を断られることがほとんどです。
クリニックによっては、小陰唇の処理を受け付けているところもあります。どうしても処理をしたい場合は、クリニックで行いましょう。また、膣口に毛が生えることはありませんので、この部分にもシェーバーを当てないでください。
3.処理をする姿勢を決める
Iラインを処理するときの姿勢には主に2パターンあります。自分で実際にその姿勢を取ってみて、処理しやすい方を選んでください。
鏡を使う姿勢
自立する鏡を床に置き、鏡に向かってヒザを立て、足を開いてください。
姿勢は楽ですが、鏡越しで確認しながら進めることになるので、慣れないうちはシェーバーをどちらに動かしたらいいのか混乱したり、左右逆に動かしてしまったりすることもあります。慎重に処理を進めてください。
鏡を使わず覗き込む姿勢
片足を椅子や踏み台の上に置き、Iラインを覗き込んでください。
少し苦しい姿勢ですが、直接確認できるので、処理しやすいです。ただし、長時間連続してこの姿勢を取ると体が痛くなってしまう人もいます。適度に休憩を挟みながら行いましょう。
4.毛を3~5ミリ程度にカットする
処理する部分の毛が長過ぎると剃りづらくなってしまうので、あらかじめハサミでカットしておきましょう。3~5ミリ程度にしておくと、処理しやすいです。
5.処理する部分を蒸しタオルで5分ほど温め、肌と毛を柔らかくする
皮膚の表面や毛は、ケラチンという約18種類のアミノ酸が結合したタンパク質からできています。ケラチンには温めると柔らかくなる性質があるので、シェーバーを当てる前に、処理する部分を蒸しタオルで5分ほど温め、肌と毛を柔らかくしてください。
皮膚の表面や毛が柔らかくなると、シェーバーが引っかかりにくくなり、肌への負担を減らすことができます。
入浴後で、まだ肌が温かい場合は、そのまま処理をしても構いません。
6.肌に対してぴったりとシェーバーを当て、毛の流れに沿って動かす
シェーバーは肌に対してぴったりと当ててください。片手で少し皮膚を引っ張ると添わせやすいです。
きれいに剃りたいからと言って、シェーバーを強く押し当てると、肌を傷つけてしまう可能性があります。絶対にやめましょう。
また、シェーバーを動かすときは必ず毛の流れに沿って動かしてください。毛の流れに逆らって剃る逆反りをすると、毛と一緒に皮膚も削り取ってしまう可能性があります。
水着や下着に合わせて処理をする場合には、最後に実際に水着や下着を着用し、動いても毛がはみ出さないかを確認しましょう。
7.濡らしたタオルなどを肌に当ててほてりを取る
処理後は、濡らしたタオルや保冷剤をくるんだタオルなどを肌に当て、肌のほてりを取ってください。冷やすことで、肌が炎症するリスクを軽減できます。
8.ワセリンなどを塗ってしっかり保湿する
シェーバーによる摩擦で肌が乾燥しやすくなるので、使用後は、必ずワセリンなどを塗って保湿してください。
肌が乾燥すると、外からの刺激に対してバリア機能が低下しやすくなり、肌トラブルが起こりやすくなります。
また、肌が乾燥し、かたくなると、毛が皮膚の上に出てくることができず、埋没毛になる可能性が高くなります。次の毛が生えてくるまでの間もしっかり保湿し、埋没毛を予防しましょう。
V・Iの自己処理も正しい手順で行おう
Iラインを自己処理してきれいにしたら、VラインやOラインの毛も整えた方が、毛量のバランスが取れ、より自然に見えます。
VラインはIラインに比べ、自己処理しやすいですが、完全に無毛にしない場合は、形や長さを整える必要があります。
また、Oラインは、Iラインよりも自己処理が難しい部分なので、安全にきれいに処理できる体勢など、実際に処理をする前に、再度チェックしてみてください。
自己処理の頻度はできるだけ抑えること
Iラインはきれいに自己処理するのが難しい部分です。また、何度も自己処理を行うと、その度に肌に刺激が加わり、色素沈着してしまう可能性が高いです。
自己処理は水着を着るときのみにするなど、処理の頻度をできるだけ抑えしましょう。
Iラインの正確な場所&自己処理のメリット・デメリット
Iラインの正確な場所
Iラインとは、女性器を含む股の間の部分で、体育座りをしたときに見える部分と言われることもあります。
自分の目で確認しづらく、形状が複雑なので、自己処理が困難な部位のひとつです。
Iラインを自己処理するメリット
安価でできる
サロンでの光脱毛の場合、Iラインのみを脱毛するなら1回3000~6000円くらいが相場です。
また、クリニックでの医療レーザー脱毛の場合、5回程度のセットになっている場合が多く、5回で3~4万円くらいが相場です。
これに対し、自己処理は、最初に電気シェーバー、ワセリン、ハサミ、鏡を用意するだけで、何度でも処理できます。
電気シェーバーは有名メーカーのものであっても3000円ほど、ワセリンは100グラム400円くらいから販売されています。ハサミや鏡は100円ショップでも購入することができるので、初期費用は4000円弱です。
ただし、医療レーザー脱毛なら8~10回程度で、光脱毛でも14~18回程度で脱毛を完了することができますが、自己処理の場合、常にきれいな状態を保つには1週間に1回程度の頻度で処理をし続ける必要があります。
デリケートゾーンを他人に見られることなく処理できる
「他人にデリケートゾーンを見られるのは恥ずかしい」という理由でIライン脱毛を躊躇している人も少なくありません。自己処理なら、デリケートゾーンを他人に見せることなくアンダーヘアを整えることができます。
とはいえ、サロン・クリニックでは、恥ずかしさを軽減するためにさまざまな工夫が行われており、実際に脱毛してみると、「思っていたよりも恥ずかしくなかった」と感じている人が多いです。
VIO脱毛の恥ずかしさを軽減する方法やサロン・クリニックでの対応について詳しく知りたい人は、VIO脱毛は恥ずかしい!?|服装・姿勢の解説&対策とスタッフの本音、を読んでみてください。
Iラインを自己処理するデメリット
肌に刺激を与えることで色素沈着を起こし、黒ずむ可能性がある
大陰唇、小陰唇などの女性器を含むIラインは、肌がとてもデリケートです。頻繁に自己処理を行うと、肌が外部の刺激に反応し、メラニン色素が増殖することで、色素沈着(=黒ずみ)を起こす可能性があります。
色素沈着についてより詳しく知りたい人は、Iラインやデリケートゾーンの黒ずみが気になる!原因や対処法を解説を読んでみてください。
毛が太くしっかりしているので、毛嚢炎・埋没毛になりやすい
Iラインの毛は足や腕などに比べ、太くしっかりとしています。毛抜きで処理すると、毛穴にばい菌が入って炎症を起こし、毛嚢炎(もうのうえん)になってしまったり、途中で毛が切れて埋没毛になってしまう可能性があります。
毛嚢炎について、より詳しく知りたい人は、毛嚢炎の全知識を、埋没毛についてより詳しく知りたい人は、埋没毛の全知識を参照してください。
周囲の形状が複雑なため、カミソリで処理すると傷つけてしまうこともある
女性器を含むIラインは、形状が複雑です。また、自分の目で確認しづらい部分なので、カミソリで処理をしているときに、誤って女性器を傷つけてしまい、出血した人もいます。
通常、出血した場合には、傷口に清潔なガーゼなどを当てて圧迫し、心臓より高く上げて止血します。しかし、Iラインは、心臓よりも高く上げることが困難なため、なかなか止血できない可能性があります。
また、止血後も肌がデリケートな部分なので絆創膏などで傷口を塞ぐことができず、回復までに長い時間を要することもあります。
処理する際には、カミソリではなく肌に直接刃が当たらないようにガードがついた電気シェーバーを使用してください。
不器用さんは下着をつけたまま処理すると安全だよ!
刃にガードのついた電気シェーバーを使用しても、周囲を傷つけずに自己処理できるか不安な場合は、下着をつけたまま行うのがおすすめです。下着をずらしながら処理を進めれば、シェーバーで女性器を傷つけるリスクが低くなります。
ただし、シェーバーが引っかかって下着が傷ついてしまうこともあるから、お気に入りのパンツは避けてね!
以上「Iラインの自己処理方法|カミソリでもできる?どこまで処理する?」でした。Iラインは自分の目で確かめにくく、肌がデリケートで周囲の形状も複雑なので、自己処理が難しい部分のひとつです。
間違った自己処理が深刻な肌トラブルを招く可能性もありますので、自己処理を行うときは、必ず正しい手順で行いましょう。
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