ヒゲ脱毛の全知識と脱毛のプロが答えるQ&A

ここでは、ヒゲ脱毛のメリット・デメリットや処理の方法、期間・回数の目安など、ヒゲ脱毛について詳しく説明します。

女性のヒゲについては、女性なのにヒゲが生えるのはなぜ?|原因と対策&正しい自己処理方法で詳しく説明していますので、女性のヒゲについて気になる人は、そちらを読んでみてください。

取材協力(氏名五十音順・敬称略):門田唯(Beautysalon REDMOON)、藤木麻梨奈(total beauty salon Ricard)

目次

脱毛のプロに聞く「ヒゲ脱毛の素朴な疑問」Q&A

サロンオーナーやスタッフなど、脱毛のプロにヒゲ脱毛の素朴な疑問について答えてもらい、アドバイスをいただきました。

回答者(敬称略):門田唯(Beautysalon REDMOON)

Q1. 美意識が高く、常に美容に気を使っているというタイプではないので場違いな感じがしないか不安です。そういった普通の男性も来ますか?それともまだまだ一般的ではないですか?

回答:一般的な男性も多い

アドバイス

「毎日の剃刀処理から解放されたい」、「営業職なので清潔感が欲しい」など理由はさまざまですが、一般的な男性のお客様も多いです。
一度サロンでカウンセリングをしてもらい、どのような方法で脱毛するのかなど気になることを質問してみるのもおすすめです。思っているよりハードルは高くないので、不安要素を取り除けば安心して通えると思います。(門田)

Q2.ヒゲ脱毛が原因で肌荒れすることはありますか?

回答:ない

アドバイス

脱毛直後に肌荒れをする人は少ないですが、脱毛後のホームケアを怠って肌荒れを起こす方が多々おられます。当店では肌荒れを防ぎ健やかな肌を保つ為、脱毛後にしっかりホームケアについてお話しさせていただいています。
お客様の質問にもその場でしっかり回答します。脱毛前と脱毛後、両方しっかりと説明をしてくれるサロンを選ぶことをおすすめします。(門田)

Q3.脱毛で火傷などをすることがあると聞き、ヒゲを含む顔脱毛をするのが不安です。ひどい火傷を負った事例など見聞きしたことはありますか?

回答:ある

アドバイス

医療脱毛や光脱毛等で火傷を負った事例は聞いたことがあります。
当店はワックスと呼ばれるとろみのある液体を肌に塗り、時間を置いてからワックスを剥がすと共に毛を抜く「ワックス脱毛」の施術を行っています。お顔にワックスを塗布する前に二の腕の内側でパッチテストを行って、アレルギー反応がないか必ず確認しています。
アレルギー反応がない場合はそのまま施術を行い、アレルギー反応がある場合はロジン(松やに)メインのワックスではなくお米メインのワックスに変更し施術を行います。温度も37度でお風呂と同じくらいの温度なので火傷の心配もありません。(門田)

Q4.ヒゲ脱毛は痛いと聞きますが、痛みを軽減する方法があれば教えてください。

アドバイス

サロンで施術を行う前に、サロンの方に相談するのが一番だと思います。「痛い」「怖い」という気持ちがいっぱいになってしまいますと、施術中も不安な気持ちで過ごさなければなりません。
当店では相談に来て頂いたお客様に他の部位でお試しさせて頂き、ご本人から「大丈夫!」というお言葉を頂いてから施術を行っています。お客様一人一人毛の量や範囲も違い、痛みの感じ方も違います。一人一人にあった施術を心がけているので、途中断念されたお客様は一人も居りません。多少痛みは伴いますが「不安」を取り除くだけで、気持ち的にも楽になり我慢できる痛みに変わると思います。(門田)

Q5.カミソリでもすぐに炎症を起こすのですが、ヒゲ脱毛しても大丈夫ですか?

回答:問題ない

アドバイス

剃刀で炎症を起こしてしまう方こそ、ワックス脱毛がおすすめです。剃刀では表面上の毛しか処理することができませんが、ワックス脱毛は毛根から処理することができるので肌を痛めず、毛根から処理することでツルツルが持続します。脱毛後のアフターケアもしっかりすることで、肌荒れを防ぐことができます。(門田)

藤木麻梨奈(total beauty salon Ricard)の回答を見る

Q1. 美意識が高く、常に美容に気を使っているというタイプではないので場違いな感じがしないか不安です。そういった普通の男性も来ますか?それともまだまだ一般的ではないですか?

回答:一般的な男性も多い

アドバイス

私は講師でスクール生に教えていた為、お客様の施術には入っておらず、最初は美意識の高い、若い方が多いのかと思っていました。サロンをオープンさせてお客様の施術に入るようになって驚いたのが美意識の高い方が来られるのはもちろんですが、圧倒的に一般的な男性が多いことです!毎朝のヒゲ処理や青ヒゲ、毛量が多さは多くの方が悩むことなので、美容室や床屋さん感覚で通われたら良いと思います。(藤木)

Q2.ヒゲ脱毛が原因で肌荒れすることはありますか?

回答:少ない

アドバイス

機械脱毛、ワックス脱毛後、すぐに肌荒れする方は少ないです。しかし、肌の弱い方、毛量が多い方はしっかりとアフターケアを行わないと毛嚢炎やニキビの原因になりやすくなります。脱毛後は毛穴が開いた状態になっているので脱毛箇所を清潔にし、保湿を心がけて下さい。

毛嚢炎は埋没毛ができることによって起こりやすくなります。毛の成長より皮膚の再生の方が早く、毛が皮膚の中に埋まってしまっている状態を埋没毛、埋もれ毛と呼びます。粒子の細かいスクラブを定期的にかけてあげて毛を表皮から出やすくし、毛嚢炎の原因になりやすい埋没毛を減らしましょう。カウンセリング、アフターケアをしっかりと説明してもらえるサロンを選ぶことが、脱毛後の肌荒れを防ぐ近道だと思います。(藤木)

Q3.脱毛で火傷などをすることがあると聞き、ヒゲを含む顔脱毛をするのが不安です。ひどい火傷を負った事例など見聞きしたことはありますか?

回答:ある

アドバイス

光脱毛、医療脱毛の場合、毛の黒い色素(メラニン色素)に反応し毛乳頭を破壊するので毛量が多い人、毛が太い人は理論的には火傷をしやすくなります。肌が色黒の人や夏に日焼けしてしまった人は脱毛を断られる場合もあります。
私は以前、エステサロンで全身光脱毛を行っていましたが、顔は凹凸が多いためフラッシュ部分が顎に当たってしまい火傷をしたことがあるので顔部分は研修、施術にしっかり入られているベテランのエステティシャンを指名する、もしくは火傷を心配される人はワックス脱毛がおすすめです。
他社のワックスの場合は50~60度まで温度が上がってしまいますが、当サロンで使用しているWaxXXXは36~37度で使用できるため、火傷の心配はありません。(藤木)

Q4.ヒゲ脱毛は痛いと聞きますが、痛みを軽減する方法があれば教えてください。

アドバイス

光脱毛の場合は脱毛箇所の冷却もしくは冷却ジェルを、レーザーの場合は麻酔クリーム、テープを使用してもらうのをおすすめします。ワックス脱毛の場合は技術がしっかりと身についているワクサーの人に施術をしてもらえば我慢できる程度の痛みで治まります。
痛みに敏感な人は脱毛の1週間前から毛穴を柔らかくする化粧水やクリームなどをお使いいただければ毛を抜けやすくする為、痛みの軽減につながります。(藤木)

Q5.カミソリでもすぐに炎症を起こすのですが、ヒゲ脱毛しても大丈夫ですか?

回答:問題ない

アドバイス

カミソリ負けをしやすい人こそ、ヒゲ脱毛がおすすめです!ヒゲの濃い人は特に黒いボツボツが気になり何度も同じ個所を剃ったり、逆剃りもしてしまい肌に赤みやかぶれ、炎症が起こりやすくなります。毛根から処理をしていない為、毛の太さが変わらず肌を傷め続けてしまっているので、いつまで経ってもカミソリ負けから逃れられません。
プロに脱毛してもらいアフターケアをしっかりすることで、肌を傷めずに脱毛することができます。(藤木)

ヒゲ脱毛とは?

毎朝のヒゲ剃りが面倒くさいと感じている男性はとても多いです。営業や接客など人前に出る職種でヒゲが濃い人の中には、電気シェーバーを持ち歩き、朝・夕2回、ヒゲ剃りをしているという人もいます。
一般的な男性がヒゲ剃りにかける時間は5~10分程度と言われています。それ以上の時間がかかり、なおかつ納得行くように剃れず悩んでいる場合は、一度ヒゲ脱毛を検討してみてください。

ヒゲ脱毛のメリット

ヒゲ剃りが楽になり、清潔感がアップする

最大のメリットは、毎日のヒゲ剃りが楽になることです。どの程度まで脱毛するかにもよりますが、朝夕2回剃っていた人が朝1回になったり、毎朝20分かけて剃っていた人が1分で済むようになったりと、時間と手間を大幅に省けています。その分、睡眠時間を増やしたり、ジョギングなど新しいことを始めたり、有意義に時間を使うことができ、毎日のストレスを軽減できます。
また、ヒゲに好意的な人であっても、濃いヒゲを剃った後の青ヒゲには良い印象を持っておらず、清潔感に欠けると言う意見も多いです。ヒゲ脱毛をすれば、青ヒゲを防止でき、清潔感がアップします。

ヒゲ脱毛後のヒゲ剃りの変化一例

ヒゲに汗が溜まり、臭うのを防止できる

鼻の下のひげを指でこすって臭いを確認してみると、嫌な臭いがすることはありませんか?特に30~40代で加齢臭が出てきている人は要注意です。この臭いの原因は鼻の下にかく汗です。鼻の下は汗をかきやすく、皮脂もたまりやすい部分です。そして、この部分にヒゲがたくさん生えていると、ヒゲに汗がたまり、嫌な臭いを拡散してしまいます。ヒゲ脱毛をし、鼻の下の汗を頻繁に拭けば、この嫌な臭いを抑えることができます。

自分に自身が持て、積極的になれる

朝、ヒゲを剃ったにも関わらず会社の身だしなみ点検で「ヒゲを剃るように」と注意されたり、夕方になるとヒゲが伸びてきたことが気になって、人前に出るのが億劫になってしまったり、ヒゲが濃いことによって積極的になれない人も多いです。脱毛後は、ヒゲに悩まされることがなくなり、自分に自信が持て、積極的になれたという声もよく聞きます。

生涯のヒゲ剃りにかかるお金を節約できる

ヒゲ脱毛を行うには、クリニックの場合、効果が見込めるまでに部位指定で5~7万円、全体脱毛で10万円前後が相場と言われています。また、光脱毛の場合は1回5000円前後が相場と言われており、効果が見込めるまでには10~15回以上通う必要があります。つまり、どちらを選んでも5~10万円近い費用がかかります。

しかし、ヒゲ脱毛をせずに、生涯電気シェーバーで処理を続けた場合、1~2年に1度は刃を交換したり、充電の持ちが悪くなり3~4年ごとに買い換えたりしなければなりません。また、洗浄液など電気シェーバーのケア用品も購入する必要があります。これらのお金を生涯払い続けることを思えば、ヒゲ脱毛をしてしまった方が節約できます。

ヒゲ脱毛のデメリット

痛みを伴う

ヒゲ脱毛には、大きく分けて光脱毛医療レーザー脱毛ニードル脱毛の3つがあり、痛みは、光脱毛<医療レーザー脱毛<ニードル脱毛の順に大きくなります。ヒゲは他のムダ毛に比べ、太くしっかりとしているため、強い力を与えなければ、脱毛することができません。そのため、ヒゲ脱毛の体験者の中には「かなり痛かった」、「我慢できないほど痛いので途中で断念した」と語る人も多いです。
ただし、光脱毛はパワーが弱い分、痛みを抑えられます。また、医療レーザー脱毛は医療機関でのみ行われるため、麻酔を使用できる場合もあります。

脱毛後ヒゲを生やしたくなっても以前のように生やすことができない

永久的な効果がある、光脱毛、医療レーザー脱毛、ニードル脱毛を行った場合、一度処理が完了した後、再びヒゲを伸ばしたいと思っても、以前のように生やすことができません。将来的にヒゲを伸ばしたくなる可能性がある人は、永久的な処理ではないワックス脱毛がおすすめです。

脱毛が完了するまでに時間がかかる

光脱毛、医療レーザー脱毛、ニードル脱毛は、どれも完了するまでに1年以上の時間がかかります。光脱毛、医療レーザー脱毛の場合、2~3カ月に1度処理のためにサロン・クリニックに通わなければなりませんし、ニードル脱毛の場合も、何度も通わなければならないのは同じです。詳細は、期間・回数の項を参照してください。

肌トラブルが起こることもある

ヒゲは、他のムダ毛より太くしっかりとしているため、どの方法で処理をしても肌に負担をかけることになります。そのため、脱毛直後に赤みがでてしまったり、毛を包んでいる毛包という部分が炎症を起こす毛嚢炎になったりする可能性があります。赤みは長くても2~3日したら引いてくるので、大切な予定がある時は、その予定から逆算して脱毛の予約を入れるようにしましょう。
毛嚢炎の正しい対処や治療法は、脱毛による毛嚢炎の対処・治療法と予防法など全知識を参照してください。

脱毛部位の分け方

一口に「ヒゲ脱毛」と言っても、サロンやクリニックによって、細かくパーツ分けされており、多くの場合、鼻下アゴアゴ下もみあげなど4~6部位に分かれています。鼻下を口周りと呼ぶ場合や、アゴを口下と呼ぶ場合など部位の呼び方もサロン・クリニックにより異なりますので、イラストなどを用いて説明してもらい、どの部分の脱毛ができるのかを確認しましょう。基本的に部位ごとに脱毛料金がかかるので、部位が少ない方が料金を節約できます。

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どこまで脱毛するのか?

ヒゲ脱毛をするからと言って、必ず全て脱毛しなければならないわけではありません。完全にツルツルになるまで脱毛したい人もいれば、毎日のヒゲ剃りが楽になる程度(1日1度、1~2分のヒゲ剃りで済む程度)を目指す人、青ヒゲが無くなる程度の処理で良い人などさまざまです。
まずは、自分がどのくらいまで脱毛したいのかを考えてみてください。将来ヒゲを伸ばしたくなる可能性がある人や、あまり長い間サロンやクリニックに通いたくない場合には、まず自己処理が楽になる程度まで脱毛し、様子を見てみるのもおすすめです。

デザインヒゲ脱毛

不要な部分のヒゲのみを脱毛し、好きな形に整えることもできます。一般に「デザインヒゲ脱毛」と呼ばれ、脱毛が完了すると、ただヒゲを伸ばすだけでお気に入りのヒゲの形をキープすることができます。

さまざまなデザインヒゲ

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どの部分のヒゲを残すかによって、印象がずいぶん異なります。また、輪郭の形や顔立ち、髪型によっても、どのヒゲが似合うかは変わってきます。デザインを選ぶ際には、自分のヒゲが理想とするヒゲが作れるほど生えているのかを考えるのも重要です。
頭の中でイメージしているのと、実際にそのヒゲの形にしてみるのでは、印象が違う可能性がありますので、脱毛を始める前に実際にそのヒゲの形にし、自分の目で確かめてからデザインを決定しましょう。

ヒゲ脱毛できない人

日焼けをしている

光脱毛、医療レーザー脱毛は、皮膚のメラニン色素(黒い色素)に反応して熱を発します。日焼けをして肌が黒くなっていると、肌にも反応してしまい火傷する可能性があるので、照射できません。
日焼けをしている場合、まずは肌を通常の状態に戻すことに専念してください。日焼けの元であるメラニンを抑制するビタミンCを摂取したり、肌に優しい化粧水を使って保湿したり、しっかり睡眠をとって肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーを正常にするよう心がけましょう。

毛抜きでヒゲを抜いたり、ワックスでヒゲを処理している人

毛抜きやワックスでヒゲを毛根から処理している場合も、すぐにヒゲ脱毛をすることはできません。光脱毛、医療レーザー脱毛、ニードル脱毛は、全て毛根にダメージを与えることで脱毛します。毛根がない状態で、いくら電気を流したり、光を照射したりしても意味がないのです。普段から毛抜きやワックスでヒゲを処理している人は、最後の処理から1カ月以上空けてヒゲ脱毛を始めてください。

敏感肌やアトピーの人でも肌の状態が良い時ならOK

敏感肌やアトピーの場合でも、皮膚から出血していたり、皮膚が色素沈着していたりしなければ、脱毛可能です。また、毎日のヒゲ剃りは肌への負担が大きいので、ヒゲ脱毛をしてヒゲ剃りの回数を減らした方が肌に良いという意見もあります。
ただ、肌の状態が悪化している時は処理ができないので、契約する時には、有効期間に余裕のある回数制コースや回数無制限コース、都度払いコースを選ぶのがおすすめです。

ヒゲ脱毛をした後、後悔しないためには…

デメリットの項でも述べたように、ヒゲ脱毛を完了すると元のようにヒゲを生やすことはできません。後々後悔しないためにも、しっかり考えてからヒゲ脱毛を開始しましょう。

パートナーや周囲の人に相談する

自分は納得してヒゲ脱毛をしたのに、妻や彼女、周囲の人に「ヒゲがある方が良かった」と言われ後悔する人もいます。自分はいらないと思っているヒゲでも、パートナーは「男らしくていい!」と思っている可能性もあるので、脱毛を開始する前に一度相談してみてください。パートナーに反対されてもヒゲ脱毛をしたい場合には、毎日のヒゲ剃りの苦労がなくなることや、生涯で見れば経済的にもお得になることなどのメリットを示すと、同意が得られやすいでしょう。
また、彼女に勧められてヒゲ脱毛を考えている人は、彼女以外の人の意見も聞いてみてください。世の中には、ヒゲが好きだという女性も多いです。脱毛後、今の彼女と別れてしまい、ヒゲ好きの女性を好きになってしまうことがないとは言い切れません。

海外ではヒゲが大人の証?

日本ではビジネスの場でヒゲが歓迎されることは少なく、特に接客業や営業職の人はきれいに剃るべきという意見が根強いです。しかし、海外ではヒゲを生やしたビジネスマンも多く、特に中東ではヒゲのない男性は半人前扱いされてしまうこともあります。そのため、アラブ地方ではヒゲの植毛を行う人もいるといいます。

また、日本人は童顔のため、海外に行くと20代後半でも高校生に間違われることがあります。バーやカジノへの入店を断られたりすることもあるので、海外に渡ったのを機にヒゲを生やす人も多いです。イチローや上原、ダルビッシュなど大リーグで活躍する日本人を思い浮かべても、皆、渡米後ヒゲを伸ばしています。
今後、海外で仕事をしたいと思っている人は、こんな事例も頭に入れつつ、ヒゲ脱毛するか否か再検討してみてください。

女性の脱毛との違いは?

脱毛サロン・クリニックの多くは「女性専門」、「男性専門」と分かれています。これは、脱毛に通うところを異性に見られたくないという要望が多いからで、男女とも脱毛の仕組みは同じです。ただ、男性の方がムダ毛が濃いことから、強い痛みを感じることが多いです。また、顔脱毛で比較した場合、男性の方がヒゲが濃い分、脱毛器のパワーを少し強めに設定していたり、料金を高めに設定していたりすることもあります。

ヒゲ脱毛をしている芸能人

ヒゲ脱毛をしている人が増えてきているとはいえ、まだまだ周りに何人もの経験者がいるという人は少ないです。脱毛前と脱毛後の違いや痛みなど、詳しく知りたい場合、芸能人の経験談も参考になるでしょう。

手越祐也(NEWS)

ある番組で、ヒゲや上半身の脱毛をしていることを告白しました。放送後、多くのファンは驚いていましたが「さすがアイドル!美意識が高い!」など、概ね好意的に受け止められていました。本人は「めちゃくちゃ痛いです。どんな整体よりも痛いです」とその痛さを語っていましたが、ハイビジョンの画面で見ても肌はとてもきれいです。

鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)

朝、ヒゲを剃って出たのに、夕方に出待ちしていたファンに「ヒゲくらい剃ってください!」と注意されたことがあるという鬼龍院翔さんもブログやラジオでヒゲ脱毛を行ったことを告白しています。その痛さを「手持ち花火を押し付けられている感じ」と表現していましたが、回数を追うごとに痛みはどんどん減っていき、行く度にツルツルになるのでとても助かった、と書いています。

柴田英嗣(アンタッチャブル)

「頬ずりすると子どもが嫌がる」、「1日に3回ぐらいヒゲ剃りをしていた」という柴田英嗣さんもヒゲ脱毛を行っています。脱毛前に海外ロケで真っ黒に日焼けしてしまったことから、まず日焼け対策のホワイトニングを行い、2カ月後にやっと脱毛を始めることができたとのことです。クリニックで10回の施術後は、ヒゲを剃る時間も20秒ほどになったと言い、ヒゲ剃りが本当に楽になったと喜んでいます。

方法

メンズサロンでのヒゲ脱毛

痛みが少ない 光脱毛

毛根にダメージを与える光を照射し、脱毛します。永久的なヒゲ脱毛の中で一番痛みが少なく、1回分の料金が安いのが魅力です。ただし、その分効果が低いので、人によっては医療レーザー脱毛の倍以上の回数通う必要があります。また、光脱毛は医療レーザー脱毛やニードル脱毛に比べ、再生率が高いので、契約した回数を終了した後、再度脱毛をする場合の割引特典が用意されているサロンも多いです。

ちなみに、女性専用サロンではメラニン色素(黒い色素)に反応する光を照射するIPL方式と、特殊なジェルを用い、より肌に優しく脱毛するSSC方式の2方式が主流ですが、男性専用サロンでは、ほとんどの場合、より効果が高いIPL方式が採用されています。

基本的な処理の流れや、脱毛前後の注意点などは女性も男性も同じです。詳細は、脱毛サロン(エステ)でのムダ毛処理を参照してください。

光脱毛がおすすめの人

・痛みに弱い人
・1回に支払う料金が少ない方がいい人
・脱毛完了まで急いでいない人

1回目から確実に効果がある ニードル脱毛(針脱毛・美容電気脱毛)

毛穴に針を指し、電気を流すことで毛根にダメージを与え、脱毛する方法です。1本1本処理するので、処理にかかる時間は人により大きく異なります。かなりの痛みは伴いますが、日焼けした肌でも、白髪やほくろの上から生えている毛でも処理できるのが特徴です。とはいえ、光脱毛や医療レーザー脱毛に比べ料金がかなり割高になってしまうので、上記のような特別な事情がない限りは、あまりおすすめできません。料金は毛量によって大きく異なるので、あくまで目安ですが鼻下のヒゲを処理するだけでも30万円近くの費用が必要と言われています。

ニードル脱毛がおすすめの人

・ヒゲが白髪の人
・ほくろの上から生えている毛などをピンポイントで処理したい人

特別なイベントのためなど一時的に ワックス脱毛

他の処理のように永久的な効果はありませんが、ワックスでヒゲ脱毛することも可能です。ただ、男性向けのワックス脱毛サロンは数が少ない上に、ヒゲ脱毛は行っていないというサロンも多いです。結婚式など特別なイベントの前にきれいにしておきたい場合や、ヒゲのデザインを確認してみたいときなど、一時的な利用には適しています。また、光脱毛や医療レーザー脱毛では処理できない鼻毛の処理も可能です。

ワックス脱毛がおすすめの人

・大切なイベントの前に一時的にヒゲ脱毛したい人
・デザインヒゲが似合うかどうかを確認したい人

クリニックでのヒゲ脱毛

効果が高く脱毛完了までが速い 医療レーザー脱毛

光脱毛とほぼ同じ仕組みで脱毛しますが、よりパワーの強いレーザーを照射するため、脱毛完了までの期間が短いです。ただし、その分痛みが強く「我慢できないほど痛いので、途中で脱毛を断念した」という人もいます。
医療レーザー脱毛は医師が常駐するクリニックでしか行うことができず、クリニックによっては施術の際に麻酔を使用できます。痛みに弱い人は、契約前に麻酔を使用してもらえるかについて確認しておきましょう。

レーザーの種類

レーザーには、ダイオードレーザーアレキサントライトレーザーなどさまざまな種類があり、クリニックによっては数機種所有し、部位や毛の状態によって使い分けている場合もあります。また、ヤグレーザーなど一部の機種は日焼けしていても照射が可能です。

基本的な処理の流れや、レーザーの種類などは女性も男性も同じです。詳細は医療レーザーでのムダ毛処理を参照してください。

医療レーザー脱毛がおすすめの人

・早く脱毛を完了したい人
・痛みに弱く、麻酔を利用したい人

自宅でのヒゲ脱毛

サロン・クリニックに通えない事情があるなら 家庭用脱毛器

サロンやクリニックが通いやすい場所になかったり、どうしても通うことができない事情があるけれど、ヒゲ脱毛をしたい場合、家庭用脱毛器でもヒゲ脱毛をすることが可能です。ただし、慣れるまで照射漏れなくきれいに照射するのは難しく、サロンでの光脱毛より時間が掛かってしまう可能性が高いです。
また、家庭用脱毛器を購入する際には、必ず男性にも効果があるかや顔にも使用できるかを確認してください。詳細は、家庭用脱毛器によるムダ毛処理を参照してください。

おすすめできない自己処理

毛抜きでの処理

ヒゲのように太くしっかりとした毛を毛抜きで無理に抜いてしまうと、皮膚が引っ張られ出血したり、毛包にばい菌が入って炎症し、毛嚢炎を起こしてしまったりする可能性があります。

ワックスでの処理

ワックスでムダ毛を処理するには、2ミリ程度の長さまで伸ばしておく必要があります。また、うまく処理するにはコツが必要なので、自分で行うのは難しいです。ワックス剤をきれいに引き剥がせなかった場合、1~2日、肌が赤みを帯びることもあります。

脱毛クリーム(除毛クリーム)

男性用の脱毛クリームで顔にも使用できると明記されているものは、ほぼありません。脱毛クリームでヒゲ脱毛を行ったという体験談や口コミをよく読むと、顔に使用できない男性用脱毛クリームを使用しています。体専用のクリームを顔に使用するのは大変危険なので、絶対にやめてください。

期間・回数

光脱毛でのヒゲ脱毛 期間・回数の目安

多くのサロンでは毛周期という毛の生え変わるサイクルに合わせ、2~3カ月に1度の頻度で通うことを勧めています。効果を感じるまでの期間や回数の目安は次の通りです。

光脱毛でのヒゲ脱毛 期間・回数の目安
回数 期間 状態
10回 1年半~2年半 ヒゲ剃りが楽になる
20回 3~5年 ヒゲ剃りがほぼ必要なくなる

ニードル脱毛でのヒゲ脱毛 回数・期間の目安

ニードル脱毛の場合、1本1本処理していくので、完了までにかかる回数や期間は個人差が大きくなります。また、料金も時間制で加算されていく方式が多く、毛量が多いほど費用がかかります。ですから、自分が希望する毛量にするまでどれくらいの時間と料金がかかるかは、カウンセリングで見積もりをしてもらうまで分かりません。
平均的な目安として、鼻下のヒゲを処理するだけでも10時間以上の時間がかかると言われています。通う回数は、1回に何時間の処理を行うかにより変わってきますが、通う頻度としては1~2カ月に1度を推奨しているサロンが多いです。

医療レーザー脱毛でのヒゲ脱毛 期間・回数の目安

医療レーザー脱毛も、光脱毛と同様に毛周期に合わせ、2~3カ月に1度の通院を勧めているところが主流です。少ない回数で効果が出るので、他の部位では回数無制限のコースがないことが多いのですが、ヒゲ脱毛の場合、しつこく生えてくるヒゲを徹底的に処理したい、という要望から回数無制限のコースを用意しているクリニックもあります。

医療レーザー脱毛でのヒゲ脱毛 期間・回数の目安
回数 期間 状態
5~6回 10カ月~1年半 ヒゲ剃りが楽になる
10回 1年半~2年半 ヒゲ剃りがほぼ必要なくなる

家庭用脱毛器でのヒゲ脱毛の頻度

家庭用脱毛器を購入すれば、いつでも好きな時に脱毛することができます。しかし、取扱説明書に書かれている頻度を守らなければ、肌に負担がかかってしまい、肌トラブルを起こす可能性があります。機種によって適切な頻度が異なりますので、必ず決められた頻度を守りましょう。また、いつどの部位を照射したかを忘れないように、処理後は毎回記録を残してください。

年齢・タイミング

20代前半までのヒゲ脱毛は一時的な効果しか得られないこともある

ヒゲの生え始める年齢は人によって大きく異なります。20歳を過ぎるまでヒゲ剃りをしなくても大丈夫だった、という人もいれば、中学生くらいから気になり始め、高校生でも「ヒゲ脱毛をしたい」という人もいます。脱毛に関して法的な年齢制限などはないので、希望すれば未成年でも脱毛することができます。

ただし、20代前半までは、男性ホルモンの分泌が安定していないので、脱毛してもまたすぐに新しいヒゲが生えてきてしまう可能性があり、高額な料金を支払ってのヒゲ脱毛はおすすめできません。ヒゲ脱毛を始めるなら男性ホルモンが安定して分泌され始める25歳以降をおすすめします。

白髪になるとニードル脱毛しかできない

ヒゲ脱毛に年齢制限はないので、何歳になっても脱毛を開始することができます。しかし、ヒゲが白髪になってしまうと、光脱毛や医療レーザー脱毛の光が反応しなくなってしまうので、ニードル脱毛しかできません。前述した通り、ニードル脱毛は料金が割高になり、痛みも強いです。

ヒゲが白髪になってくる年齢にも個人差はありますが、男性ホルモンの分泌と白髪になってしまうタイミングを考えると、25歳~30代が一番ヒゲ脱毛に適した年齢と言えます。
ヒゲは年齢とともに濃くなっていく傾向にあり、40~50代がピークと言われています。20代中盤でヒゲの濃さに悩んでいる場合は、これからどんどん濃くなっていくことも想定して、ヒゲ脱毛を検討してください。

ヒゲ脱毛方法可否の比較

ヒゲ脱毛を始めるのに最適な季節は秋から冬

光脱毛や医療レーザー脱毛(一部機種除く)でヒゲ脱毛を行う場合、日焼けは厳禁です。男性の場合、仕事中に日傘や帽子を使用するのが難しい場合もあり、春から夏にかけてはどうしても日焼けしてしまいがちなので、秋~冬に始めるのがおすすめです。
また、ヒゲ脱毛を始めた後は、普段以上に日焼けに気を使ってください。屋外に出る場合には、必ず日焼け止めを使用し、1日中屋外にいる場合には2~3時間を目安に塗り直すようにしましょう。

初めてのヒゲ脱毛は連休前がおすすめ

img_hige02脱毛後、焼け残ったヒゲが黒々目立ってしまい、いわゆるどろぼうヒゲになったり、2~3日赤みが引かなかったりすることがあります。また、毛嚢炎ができる可能性もあるので、初めてのヒゲ脱毛は連休前に行うのがおすすめです。
また、長い人で1週間、短い人でも2~3日はヒゲが剃りにくくなってしまうので、先々の予定を考えて予約を入れるようにしましょう。
これらのトラブルに関する詳細は、「赤み・腫れ」、「1週間ほど髭がそりにくく、どろぼうヒゲになることもある」の項を参照してください。

コース形態と支払い方法

ここでは、光脱毛、医療レーザー脱毛のコース形態や支払い方法について説明します。

回数が多いほど割引率が高くなる 回数制

回数制とは、最初に決められた回数分契約し、まとめて支払いを行うものです。通常、5回や10回のパックになっていることが多く、回数が多いコースほど1回当たりの料金は安くなる傾向にあります。回数制の場合、支払いが高額になるので、現金一括払いのほか、クレジットカードでの分割払いが利用できる場合もあります。

大抵の場合、契約した回数をいつまでに消化しなければならないか、という有効期限があります。この有効期限が短いと消化する前に期限が切れてしまうことがあるので、気をつけましょう。また、多回数の契約を結ぶ場合には、転勤や引っ越しにより途中で通えなくなってしまう可能性も考慮して、返金制度があるかどうかも確認しておくと安心です。

毎月決まった額の支払いでいい 月額制

月額制には、大きく分けて2つのパターンがあるので注意が必要です。一つは、習い事の月謝のように毎月決められた額を支払うもので、満足したところで脱毛をストップできます。もう一つは料金の総額を分割し、月々支払うものです。こちらは実質分割払いとなり、最初に回数を決めることになります。満足したところで、止められるわけではないので注意してください。

期限はあるが好きなだけ脱毛できる 回数無制限

決められた期限内であれば、何回でも好きなだけ脱毛できるのが回数無制限コースです。こちらも金額が高額になりますので、現金一括以外にクレジットカードでの分割払いなどを利用できる場合があります。

回数無制限コースを契約する場合、有効期限と脱毛対象部位に注意してください。無期限に脱毛できるという場合はほぼありませんので、有効期限が何年間なのかをしっかり確認しましょう。また、回数無制限コースの場合、部位が制限されていることがあります。鼻下、アゴ、アゴ下がセットで、その他の部分は追加料金がかかる場合などもありますので、自分が脱毛したい部位が含まれているか確認してから契約しましょう。

支払いが単純明快 都度払い

1回当たりの金額は少し割高になる傾向にありますが、支払いが単純明快なのが都度払いです。有効期限に縛られず、気が向いた時にだけ通いたいという人は、都度払いがおすすめです。ヒゲ脱毛をしてみたいけど、痛みがどれくらいのものなのか想像できず不安な人や、とりあえず1回だけ体験してみたい、という人でも気軽に試してみることができます。

自分に合ったサロン・クリニックの選び方

まずは自分の希望を固める

ヒゲをどこまで脱毛したいのか、どんなデザインにしたいのか、いつまでに脱毛したいのか、どれくらいの痛みなら我慢できるのかなど、まずは自分の希望をしっかりと固めてください。各々の希望により最適な脱毛方式や見合ったサロン・クリニックは変わってきます。

自己処理が楽になればいい人

少しでも自己処理が楽になればいいと言う人は、好きなところで脱毛をストップできる月額制や、都度払い制のコースのあるサロンがおすすめです。1回当たりの回数が安くなるからと言って、回数の多いコースを契約してしまうと、自分はもう満足しているのにまだ数回分残っているというようなことになってしまいます。返金可能なサロンであれば、返金してもらうこともできますが、返金手数料等がかかり、手続きにも時間がかかります。

全体的に薄くしたい人

全体的に薄くしたい場合は、サロンやクリニックで目安の回数分契約してみるのがおすすめです。契約回数が多くなるほど割引率がアップしたり、お得な特典がついたりするので、10回以上の契約を視野に入れて検討してみてください。

完全にツルツルにしたい人

今後、ヒゲを生やす予定がなく、完全にツルツルにしたい場合、回数無制限コースのあるクリニックがおすすめです。有効期限が長ければ、最初にまとめて脱毛してしまった後、しばらくして新たに生えてきたヒゲも脱毛することができます。

希望する形にしてもらえるかを確認する

デザインヒゲ脱毛を希望する場合は、あらかじめ希望するヒゲの形の画像などを用意し、そのデザイン通りに脱毛できるかを確認してください。大抵のサロン、クリニックでは、デザインヒゲ脱毛も可能ですが、特殊なデザインを希望する場合は、できるだけ実績のあるサロン・クリニックを選んだ方が安心です。

スタッフは女性がいいか、男性がいいか

女性専用サロンの場合、スタッフは全員女性ですが、男性専用サロンの場合、スタッフが男性の場合と女性の場合があります。女性がいる方が雰囲気が明るくなり、リラックスして処理が受けられるという人もいれば、女性にヒゲについて話すのは恥ずかしいという人もいます。現在のところ、脱毛を行うスタッフは女性の方が多いですが、中にはスタッフが全員男性というサロン・クリニックもあります。どうしても男性スタッフが良いという人は、そのようなサロン・クリニックで契約してください。

その他、女性とも共通するサロン選びについては、「脱毛サロン(エステ)でのムダ毛処理」の脱毛サロン(エステ)を選ぶときに気をつけたいポイントを、クリニック選びについては「医療レーザーでのムダ毛処理」のクリニックを選ぶときに気をつけたいポイントを参照してください。

ヒゲ脱毛前の準備と脱毛後に気をつけるべきこと

ここでは、光脱毛や医療レーザー脱毛を受ける前にしておかなければならない準備や、脱毛後に気をつけるべきことについて説明します。

事前準備

紫外線を避ける

繰り返しになりますが、日焼けをすると処理をすることができなくなります。ヒゲ脱毛を予約後は、しっかりと紫外線対策を行ってください。ただし、脱毛当日に日焼け止めを塗布してしまうと、日焼け止め成分が毛穴に入ってしまい、効果が出にくくなるという説がありますので、帽子や男性用日傘などで紫外線対策を行いましょう。

普段から保湿をする

肌が乾燥していると、照射したときに痛みを感じやすくなります。普段から肌を保湿しておきましょう。

乾燥肌を防ぐには…

男性の場合、洗顔は水やお湯でゴシゴシと、洗顔後の保湿ケアもしないという人が多いのではないでしょうか?乾燥肌を防ぐためには、正しい洗顔と保湿ケアが欠かせません。

・洗顔
せっかく洗顔料を使用していても、しっかりと泡立てずに、手でゴシゴシと擦りつけていては、肌の汚れを落としきれていません。よく泡立てた洗顔料を顔にのせた後、顔に手を触れないよう泡を使って洗顔してください。泡立てるのが難しい場合は、100円ショップなどで販売している泡立てネットを使用してみてください。

・保湿ケア
きちんと保湿ケアを行う場合、洗顔後、化粧水を塗り、さらに保湿クリームや乳液を塗らなければいけません。また、これらを塗り込む時に、顔を叩くようにしてパチパチと叩き込むと赤ら顔やシミの原因になってしまいます。必ず優しく肌に馴染ませるようにしましょう。化粧水と乳液を両方用意したり、2回に分けて塗ったりするのが面倒な人は、若干効果が薄くなりますが、これらが1本になったオールインワン化粧品も販売されています。

ヒゲを抜かない

毛抜きやワックスでヒゲを毛根から抜いてしまうと、光脱毛や医療レーザー脱毛の光を照射しても効果を発揮することができません。ヒゲを抜いてしまった場合、1カ月以上空けてからヒゲ脱毛を開始するようにしてください。

当日は電気シェーバーでヒゲを剃る

ヒゲ脱毛の場合も、他の部位と同じく事前にシェービングしておく必要があります。カミソリでのシェービングでは、肌に大きな負担をかけてしまったり、傷つけてしまったりする可能性があるので、電気シェーバーでの処理がおすすめです。
ヒゲ剃りをして行かなかった場合、シェービング代がプラスされる場合もあります。

マスクを持参する

ヒゲ脱毛後、肌が赤みを帯びてしまうことがあります。赤みを帯びている時に紫外線を浴びてしまうとシミの原因になりますので、照射した部分を覆えるようにマスクを持参しましょう。思っていた以上に赤みを帯びてしまい、人目が気になる場合にも役立ちます。

ヒゲ脱毛後に気をつけること

体温が高くなりすぎるのを避ける

ヒゲ脱毛後、血行が良くなる行為をして体温が上がると、炎症を起こしやすくなってしまいます。以下のような、体温を上げる行為は避けましょう。

・アルコールの摂取
・激しい運動
・湯船につかったり、熱いシャワーを浴びる

ヒゲ脱毛後に、汗を流したくなった場合には、ぬるめのシャワーをサッと浴びる程度にしてください。

保湿をし紫外線を避ける

脱毛後は肌が敏感になっているので、脱毛前と同じく紫外線を避け、しっかりと保湿ケアを行ってください。

肌に刺激を与えないようにする

洗顔時に強く肌をこすったり、ヒゲをきれいに剃ろうとして、電気シェーバーやカミソリを強く押し当てたりすると、肌トラブルの原因となります。脱毛後の肌は、いつも以上に優しく扱ってください。

さまざまなトラブルと対処方法

処理中の痛み

ヒゲ脱毛の体験談には、必ずと言っていいほど「痛かった」と書かれています。毛が密集している場所ほど痛みを感じやすいので、鼻下やアゴは特に痛いです。少しでも痛みを軽減するには、

・普段からしっかりと保湿する
・十分に睡眠を取り、体調を整える
・当日はカフェインを取らないようにする(カフェインは神経を過敏にするため)
・鎮痛剤を飲む(使用前にスタッフに相談する)

などの対策を取りましょう。鎮痛剤は効果に個人差があります。また、処理に影響が出る可能性がありますので、必ず使用前にスタッフに相談してください。

麻酔の種類

クリニックで使用される麻酔には大きく分けて3種類あります。

・笑気麻酔
無色で少し甘い香りがするガスを鼻から吸入することで、恐怖心を和らげ、心身ともにリラックスした状態になります。また、すぐに体外に排出されるため、副作用などの心配はありません。

・麻酔クリーム
笑気麻酔だけでは痛みを我慢できない場合や、笑気麻酔が使用できない体質の人に使用します。塗布後、30分~1時間ほど経たなければ効果が出ないので、施術時間は長くなります。また、肌の表面に塗るものなので、皮膚の奥の痛みまで完全に感じなくなるわけではありません。

・局部麻酔注射
歯医者などで使用されるのと同じで、部分的に痛みを感じなくさせるものです。3つの中では一番効果が高いですが、麻酔を打つ時に、顔に針を刺さなければならず、それ自体が痛いという意見もあります。また、麻酔がかかる範囲が限られているので、ヒゲが生えている部分全面に使用する場合、何度も打たなければならないこともあります。

赤み・腫れ

ヒゲ脱毛後、一時的に肌が赤みを帯びたり、腫れたりすることがあります。特に、ヒゲが濃い人は、レーザーや光の反応が激しく、元に戻るまで2~3日かかってしまいます。この通常の状態に戻るまでの期間はダウンタイムと呼ばれ、ヒゲ脱毛をする上で避けて通れないものです。正しいケアをして、できるだけダウンタイムを短くしましょう。

クリニックの場合、パワーの強い機器を使用するので、炎症止めの塗り薬が処方される場合もあります。光脱毛の場合、薬は処方されませんので、自分でアルコールフリーの肌に優しい化粧水を用意し、しっかり保湿しましょう。

1週間ほど髭が剃りにくく、どろぼうヒゲになることもある

ヒゲ脱毛後のヒゲは先端が丸くなってしまうので、電気シェーバーやカミソリにうまく引っかからず、剃りにくくなってしまいます。また、肌の中に焼け残ったヒゲが黒々と目立ってしまうこともあります。この状態は一般にどろぼうヒゲと呼ばれており、脱毛後1~2週間してヒゲが自然と抜け落ちてくるまで続きます。
このとき、無理に処理しようとして、電気シェーバーやカミソリを強く押し当てると、肌トラブルの原因になります。マスクで隠すなどして過ごしてください。

現在のところ、どろぼうヒゲを防ぐ有効な予防策はありません。ヒゲの質や肌質によって、どろぼうヒゲになりやすい人もいるので、心配な人はカウンセリング時に自分はどろぼうヒゲになりやすいタイプかを確認しておきましょう。

近年、女性専用サロン・クリニックが男性部門にも進出するなど、男性用脱毛サロン・クリニックも少しずつ増えてきています。ただし、一度脱毛してしまうと元の状態に戻すのは困難なので、判断は慎重に行ってください。

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