電気シェーバーによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方
ここでは、電気シェーバーによるムダ毛処理のメリット・デメリットや正しい使い方などについて詳しく説明します。
電気シェーバーによるムダ毛処理のメリット・デメリット
電気シェーバーによるムダ毛処理は、刃が直接肌に当たらないので、無料・格安で行う自己処理の中では一番肌に優しいです。
また、カミソリや毛抜き、脱色剤に比べ高価ですが、一度購入すれば何度も使用できるので、長い目で見れば経済的です。毎回洗浄するので、家族と共用することもできます。
まずは、電気シェーバーによるムダ毛処理のメリット・デメリットについて具体的に見ていきましょう。
電気シェーバーによるムダ毛処理のメリット
肌に直接刃が当たらないので、肌に優しい
電気シェーバーは、刃が直接肌に当たらないように設計されているので、肌を傷つける心配がありません。
取扱説明書さえ読めば、誰でも安全に取り扱うことができるので、初めて自己処理を行う子どもにもおすすめできます。また、カミソリに比べ、処理中の肌当たりも優しいです。
VIOラインにも使用できる
肌に優しく、取り扱いも簡単なので、カミソリや毛抜き、除毛クリームでの処理が難しいVIOラインも安全に自己処理できます。
一般的なボディー用シェーバーでも処理できますが、ヘッド部分の幅が細いIライン専用の電気シェーバーや、顔用電気シェーバーなどを使えば、より簡単に処理できるのでおすすめです。
いつでも手軽に広範囲の処理ができる
軽くシェーバーを押し当てるだけで除毛できるので、処理に時間がかからず、手軽に広範囲の処理が可能です。
また、ドライ剃り(肌が乾いた状態で処理すること)もできるので、準備に時間がかからないのも魅力です。
電気シェーバーによるムダ毛処理のデメリット
カミソリより浅剃りなので、残った毛が目立ちやすい
電気シェーバーは肌に直接刃が当たらない分、浅剃りになります。
わずかな差ではありますが、直接刃を当てて処理するカミソリと比べると残った毛が目立ちやすく、剃り跡が気になると感じる人もいます。
また、浅剃りになる分、毛が目立つようになるまでの期間も早く、1週間に2~3回の頻度で処理を行う人が多いです。
中には、もっと高頻度で処理をしている人もいますが、肌に優しいとはいえ、何度も行えばそれだけ肌に負担をかけてしまうので、基本的には2~3日間隔を空けての使用をおすすめします。
処理中の音が気になる人も…
最近は静音性に優れた機種も販売されていますが、モーターを使うものなので、カミソリや毛抜きでの処理と比べると、かなりの動作音がします。
「慣れれば気にならない」という意見もありますが、音が響きやすい部屋の場合、夜中に使用しないなど、家族や周りの人への配慮が必要です。
電気シェーバーの手入れに手間がかかる
手入れの方法は機種により異なりますが、ヘッド部分を分解し、専用ブラシで毛を取り除いたり、水洗いをして乾かしたりするのに、思いの外時間を取られてしまいます。また、1年に1~2度は刃の交換が必要です。
手入れをせずに使用し続けると、シェーバーの寿命が短くなってしまうだけでなく、シェーバー内に雑菌が繁殖するなどして、肌トラブルの原因となる可能性があります。
これらのメンテナンスを面倒だと感じ、怠ってしまう人は電気シェーバーの使用に向いていません。
正しい電気シェーバーの使い方
次に、一般的な電気シェーバーの使い方を説明します。ただし、機種によって使い方が異なる部分もあるので、使用前には必ず取扱説明書も読んでください。
手順は以下の通りです。
1.使用する電気シェーバーの刃をよくチェックする
2.処理する部分を清潔にし、毛を短くしておく
3.時間がある場合には、より肌に優しいウェット剃りを
4.肌に対してぴったりと当て、強く押しつけない
5.毛の流れに沿って処理する
6.湾曲している部分や皮膚がたるんでいる部分は、皮膚を平らにして使用する
7.何度も同じ場所に押し当てない
8.処理後は冷やしたタオルを肌に当て、クールダウンし、しっかり保湿する
1.使用する電気シェーバーの刃をよくチェックする
使用する前に電気シェーバーの刃をよく確認しましょう。刃の一部が欠けていたり、刃が錆びていたりすると、きれいに処理できないので、必ず刃を交換してください。
多くの機種で1年に1回の交換が推奨されています。自分がいつ刃を交換したのか、記録しておくと便利です。
2.処理する部分を清潔にし、毛を短くしておく
まずは、処理する部分を清潔にしましょう。入浴する時間が取れない場合には、きれいなタオルで拭き取るだけでも構いません。汗をかいた状態で、そのまま処理するのはやめましょう。
また、毛が長いまま処理すると、絡まって毛根から抜けてしまったりすることがあります。事前に、はさみなどを使って、ある程度毛を短くしておきましょう。
長いままの毛を処理できる電気シェーバーも販売されていますが、毛が長いと処理中の場所が見にくくなってしまうので、短くしておいた方が処理しやすいです。3~5ミリ程度の長さであれば、誰でも簡単に処理できます。
3.時間がある場合には、より肌に優しいウェット剃りを
一般的な電気シェーバーは、何もつけずに処理することを前提に作っているので、ドライ剃りしても問題ありません。
しかし、シェービングフォームなど塗り、ウェット剃り(肌を濡らした状態で処理すること)すると、滑りがよくなり、より肌に優しく、美しく仕上げることができます。時間がある場合は、ウェット剃りがおすすめです。
※水洗いできるタイプでも、シェービングフォームを使用できない機種もあります。事前に取扱説明書を確認してください。
4.肌に対してぴったりと当て、強く押しつけない
電気シェーバーは、肌に対して垂直に使うことを前提に作られています。ヘッド部分を肌にぴったりとくっつけ、軽く押し当てるように動かすのが美しく剃るコツです。
このとき、しっかり剃りたいからといって、強く押し当てすぎると、シェーバーが破損してしまい、肌を傷つけてしまうことになります。シェーバーは必ず軽く押し当ててください。
5.毛の流れに沿って処理する
毛の流れに剃ってシェーバーを動かしてください。
機種によっては、毛の流れに逆らって剃る、逆反りをすすめているものもあります。もちろん、そういった製品は逆反りをしても肌を傷つけないように設計されており、その方が美しく仕上げることができます。
6.湾曲している部分や皮膚がたるんでいる部分は、皮膚を平らにして使用する
ワキのように湾曲している部分や、ヒジやヒザの内側など皮膚がたるんでいる部分は、できるだけ皮膚を伸ばし、軽くひっぱって平らにしながらヘッド部分を押し当てると、より美しく仕上げることができます。
たるんだままの状態で使用すると、肌を傷つけてしまう可能性があるので注意してください。
7.何度も同じ場所に押し当てない
もっと短くツルツルにしたいからといって、何度も同じ場所にシェーバーを押し当てるのはやめてください。シェーバーで長時間摩擦されると肌に大きな負担をかけてしまいます。できるだけ短時間で処理しましょう。
8.処理後は冷やしたタオルを肌に当て、クールダウンし、しっかり保湿する
処理後の肌は、乾燥しやすい状態になっています。まずは冷やしたタオルで処理した部分をクールダウンさせて、毛穴を引き締めましょう。
その後、普段使用している化粧水やボディクリーム、ワセリンなどでしっかり保湿してください。
電気シェーバーを選ぶ時に確認したいポイント
現在、各メーカーからさまざまな電気シェーバーが発売されています。安いものは1000円程度から、人気機種でも2000~3000円で購入することができます。
長く使用できるものなので、値段だけを比較するのではなく、自分が使用する場面や処理する部分に合わせて選びましょう。
丸ごと水洗いできる(防水仕様)かどうか
現在、販売されている女性用電気シェーバーの多くは水洗い可能です。雑菌の繁殖を防ぎ、清潔に使うためにも水洗いできる製品をおすすめします。
また、水洗いできる製品の中でもヘッド部分のみを水洗いできるものと、丸ごと水洗いできるもの(防水仕様のもの)があります。丸ごと水洗いできるものは手入れがより簡単で、浴室でも使用できます。
充電式か電池式か
女性用電気シェーバーは、身体のさまざまな部位に使うことを想定しているため、コードレスのものが主流です。電源には充電式のものと電池式のものがあります。
充電式
- メリット
いちいち電池を購入しなくていいので経済的。 - デメリット
電池式のものより高く、バッテリーに寿命がある。
電池式
- メリット
充電式のものより安く、電池さえ用意すればすぐに使用できる。 - デメリット
何度も電池を購入しなければならない。
日常的に使用するなら、電池を買う必要のない充電式がおすすめです。
たまにしか使用しない人や、出張や旅先にも持って行きたい人は、充電の心配がいらない電池式の方が便利です。
どの部分の処理に使うか
女性用電気シェーバーは、基本的に1台で全身どこにでも使用できますが、顔やIラインは、より使いやすい専用の製品も発売されています。
また、処理したい部分によってヘッド部分を付け替えられるものもあります。
主にどの部分に使用するかを考えてから購入しましょう。
男性用の電気シェーバーを使ってもいいの?
男性用の電気シェーバー(ヒゲ剃り)は顔用に特化したものです。一般的に男性のヒゲは、女性のムダ毛により濃いのでカットパワーも強くなっています。
しかし、電気シェーバーの場合、刃が直接肌に当たるわけではないので、男性用のものを使っても大きな支障はありません。
ただし、顔用に設計されているので、その他の部分を処理するには使いにくい可能性が高いです。新しく購入するのであれば、多少パワーが弱くとも女性用をおすすめします。
電気シェーバーの手入れについて
電気シェーバーを安全に使用するには、定期的な手入れが欠かせません。細かな方法は機種によって違いますが、ここでは水洗いが可能なタイプの手入れについて説明します。
1.使用後は専用ブラシなどで付着した毛を落とす
処理したムダ毛がついたままの状態で放置すると、そこから雑菌が繁殖する可能性があるので、使用後は必ず専用ブラシなどで付着した毛を落としてください。
2.水かぬるま湯でさらに洗い流す
付着した毛をきれいに落としたら、水かぬるま湯で洗い流してください。
3.専用の洗浄液や薬用ハンドソープを使って洗う
専用の洗浄液や薬用ハンドソープを使うと、水やぬるま湯だけでは洗い流せなかった皮脂もきれいに取り除け、除菌や消臭効果も期待できます。
4.しっかり乾燥させる
水洗いした後は、必ずしっかり乾燥させてください。完全に乾燥させないと、刃が錆びついてしまったり、嫌なにおいが残ってしまったりして、雑菌が繁殖する原因となります。
5.清潔な場所で保管する
防水の電気シェーバーであっても、浴室で保管するのは厳禁です。乾燥させて後は、必ず清潔な場所で保管してください。
手入れの目安
ウェット剃りした後は、毎回、専用洗浄液や薬用ハンドソープを使って洗いましょう。
ドライ剃りの場合も、ブラシで毛を落とすだけでなく水洗いをした方が衛生的です。また、2週間に1回程度は、専用洗浄剤や薬用ハンドソープを使って手入れするようにしましょう。
カミソリとの比較
最後に、同じ「ムダ毛を剃る道具」であるカミソリと電気シェーバーを比較してみました。
カミソリと電気シェーバーの比較表
優しさ | 頻度 | コスト | 手入れ | |
---|---|---|---|---|
カミソリ | ||||
シェーバー |
肌への優しさ
- カミソリ
肌に直接刃が当たるので肌が傷つきやすい - 電気シェーバー
肌に直接刃が当たらないので、肌に優しい
処理頻度
- カミソリ
1週間に1~2回程度 - 電気シェーバー
1週間に2~3回程度
コスト
- カミソリ
100円ショップでも買えるが、長くは使えない - 電気シェーバー
平均2000円ほどするが、刃の交換をすれば、長く使用できる
器具の手入れ
- カミソリ
軽く洗って乾かすのみ - 電気シェーバー
ブラシで毛を落とした後、専用洗浄剤などを使って洗浄しなければならない
肌への負担を考えると、やはり電気シェーバーでの処理がおすすめです。ただし、きちんと手入れされていない電気シェーバーは肌トラブルの元になります。
手入れされていない電気シェーバーで処理するよりは、新しいカミソリで処理する方が清潔で、肌への負担も少なくなります。
器具の手入れが面倒で、きちんと手入れができないかもしれないと感じる人には、カミソリでの処理をおすすめします。
以上、電気シェーバーによるムダ毛処理のメリット・デメリットや正しい処理方法についての解説でした。
電気シェーバーを使えば、誰でも簡単に、安全に自己処理できます。また、サロンやクリニックで脱毛をするときの事前処理にも使用できるので、今、カミソリで処理をしている人も、ぜひ一度、電気シェーバーの購入を検討してみてください。
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