手の甲・指脱毛の全知識|メリット・デメリット&回数・効果を調査
ここでは、手の甲・指脱毛のメリット・デメリットや、効果・回数、脱毛前後に注意したいことなど手の甲・指脱毛について詳しく説明します。
目次
手の甲・指脱毛とは?
意外と目につき、気になる手の甲・指のムダ毛
指のムダ毛は、毛が細いこともあり、普段はあまり処理をしていない人も少なくありませんが、ふとした瞬間に目に入ると、とても気になってしまいます。
特に、結婚式では指輪を交換するときに指に注目が集まるので、ブライダルエステに行くと、必ずと言っていいほど手の甲・指脱毛を勧められます。
また、芸能人がネイルや指輪を見せるために手元を撮影し、ムダ毛の処理が甘かったときには「指輪よりも指毛に目が行く!」という意見が男女問わず多数寄せられ、時にはネットニュースになることもあるほどです。
簡単に処理できるので、気づいたときに爪を使って抜いてしまうという人もいますが、衛生的におすすめできないだけでなく「指のムダ毛そのものよりも、爪を使って毛を抜いている姿に幻滅した」という男性の意見も聞かれます。
このように面積は小さいものの、処理を怠ると意外と目についてしまう手の甲・指のムダ毛の脱毛について、まずはメリット・デメリットから見ていきましょう。
サロン・クリニックでの手の甲・指脱毛のメリット
毛穴が目立たなくなり、指先がきれいに見える
範囲が狭いので、毛抜きなどを使って自分でもきれいに処理できる部分ではありますが、自己処理では毛がなくなった後も毛穴が目立ってしまいます。
サロン・クリニックで脱毛しても、毛穴自体はなくなりません。しかし、肌に負担のかかる自己処理を休止することで、肌状態が改善し、毛穴が引き締まって、目立ちにくくなったと感じている人が多いです。
手の毛穴が目立つ原因のほとんどが乾燥によるものです。より毛穴を目立ちにくくするためには、日々しっかりと保湿を行ってください。
範囲が狭いので背中や足などに比べ、安価で行える
多くのサロン・クリニックでは、手の甲・指をSパーツに分類しています。サロンでは、1回3000円程度、クリニックでも1回6000円程度から行えるので、気軽に試してみることができます。
また、指の部分を中心に行ってもらえば、他の部位との境目が気になるということも少ないので、部分脱毛でも納得に行く結果が得られやすい部位です。
サロン・クリニックでの手の甲・指脱毛のデメリット
指先は感覚が鋭く、骨に近いので痛みを感じやすい
針で皮膚の2カ所に刺激を与えたとき、視覚に頼らずとも2点と認識できる距離を二点弁別閾(にてんべんべついき)と言い、感覚の鋭さを測る尺度になります。
お腹や胸、背中は30~45ミリ離れていないと2点と認識できないのに対し、指先は2~3ミリでも2点と認識できるので、他の部位よりも感覚が鋭いと言えます。
また、一般的に骨に近いところは痛みを感じやすいと言われているため、他の部位よりも強く痛みを感じる場合があります。
ただし、範囲が狭く短い時間で照射が完了するため、過度に心配する必要はありません。
脱毛後の保湿を怠ると手が乾燥してしまう
脱毛後の肌は水分が失われ、乾燥しやすくなります。手は常に外気にさらされている上、家事や手洗いなどで水に触れることが多く、普段から乾燥しやすい部位なので、特に乾燥に注意してください。
水に触れた後は、必ずハンドクリームを使って保湿しましょう。脱毛後のケアに関する詳細は【脱毛前後はもちろん、普段からも行いたい手の保湿ケア】の項を参照してください。
手の甲・指脱毛の範囲
多くのサロン・クリニックでは、両手の甲と指がセットになっており、範囲は指先から手首までとしているのが一般的です。なお、手の平にはムダ毛がないので、照射を行うことはありません。
手の甲・指脱毛が特におすすめの人
安価で行える上に、大きなデメリットもない手の甲・指脱毛は、誰にでもおすすめできるものですが、中でも特におすすめしたいのが、接客業や営業職など、第一印象が大切な職業の人です。
レジでのお金の受け渡しや、手元の資料を使っての説明、名刺交換など、手に視線が注がれる機会は意外と多く、その際、ムダ毛のないきれいな手先にしておけば、それだけで清潔感がアップし、印象が良くなります。
もちろん、手の甲や指に毛が生えていても、丁寧に手洗いを行っていれば、けっして不潔ではありません。あくまで見た目の印象ですが、第一印象をアップしたいと思っている人は、ぜひ前向きに検討してみてください。
1回の処理にかかる時間と金額の目安
サロンでの光脱毛の場合
1回の処理にかかる時間は5~10分程度です。両手の甲・指をセットにし、Sパーツに分類しているサロンが多く、1回当たり2000~3000円くらいが相場となっています。ただし、Sパーツの場合、契約は2回からのサロンもあるので注意してください。
クリニックでの医療レーザー脱毛の場合
1回の処理にかかる時間は5~10分程度です。サロンと同じく、手の甲と指をセットにしている場合が多く、ほとんどのクリニックで5~6回のセットになっています。5~6回で3万円くらいが相場です。
期間・回数
効果が出るまでの期間・回数は、毛の太さや濃さによっても異なりますので、あくまで目安としてください。
光脱毛も医療レーザー脱毛も、メラニン色素と呼ばれる黒色の組織に反応する光を使って脱毛するため、産毛のように細く、色素の薄い毛よりも、色が濃くしっかりとした毛の方が効果が出やすいと言われています。
光脱毛の場合、しっかり処理をするなら12回以上
一般的な光脱毛の場合、毛周期と呼ばれる毛の生え変わりのサイクルに合わせ、2~3カ月に1度のペースで照射します。しっかり処理したい場合は12回以上の照射が必要だと感じている人が多いです。
光脱毛での手の甲・指脱毛 期間・回数の目安
回数 | 最短の期間 | 状態 |
---|---|---|
2~6回 | 4カ月~1年 | 効果を実感 |
6~12回 | 1~2年 | 自己処理が楽になる |
12~18回 | 2~3年 | ほぼ自己処理が必要なくなる |
医療レーザー脱毛の場合、しっかり処理するなら5回以上
医療レーザー脱毛も光脱毛と同じく、基本的には、毛周期に合わせ2~3カ月に1度のペースで照射となります。光脱毛よりもパワーが強いので、しっかり処理をする場合でも5回以上の照射で良いと感じている人が多いです。
医療レーザー脱毛での手の甲・指脱毛 期間・回数の目安
回数 | 最短の期間 | 状態 |
---|---|---|
2~3回 | 4カ月~半年 | 効果を実感 |
3~4回 | 半年~8カ月 | 自己処理が楽になる |
5~7回 | 10カ月~1年2カ月 | ほぼ自己処理が必要なくなる |
自分に合ったサロン・クリニックの選び方
ヒジ下や足の指なども合わせて脱毛したい場合はセットコースがおすすめ
手の甲・指は、ひじ下やひじ上とセットにし、腕全体として脱毛できるサロン・クリニックも多いです。また、手の甲・指と足の甲・指をセットにしていることもあります。
まずは自分がどの部分を脱毛したいかを考え、脱毛したい部位がセットになっているコースを選ぶとお得に脱毛できます。また、3カ所以上脱毛したい部位があるけれど、セットコースがないという人は、全身脱毛も視野に入れて検討してみてください。
部分脱毛の単品で3カ所以上脱毛するなら、全身脱毛の方がお得になるというサロン・クリニックが多数あります。
毛の色が肌の色より薄い人は、それでも効果が出るのかを確認する
前述の通り、光脱毛も、医療レーザー脱毛も、メラニン色素という黒い色素に反応する光を照射することで脱毛するので、毛の色が肌の色より薄い場合、効果が出にくくなってしまいます。
自分の目で見て、肌よりも毛の色が薄いと感じる人は、それでも脱毛効果があるのかや、何回くらいで自己処理が必要ない程度まで脱毛できるかを初回カウンセリングで確認してください。
手の甲・指脱毛の前後に気をつけるべきこと
常に露出している部分なので、日焼けに注意する
日焼けをすると、肌が乾燥してしまい照射の際に肌トラブルを起こしやすくなったり、効果が得られにくくなったりします。
手は常に露出している部分なので、特に日焼けに注意してください。夏に外を歩くときには日傘やUVカット手袋を使ってガードし、日焼け止めはこまめに塗り直しましょう。特に手を洗った後は、日焼け止めも落ちてしまうので、必ず塗り直してください。
また、車を運転するときにも、よく日焼けしてしまう部分なので、運転時もしっかり日焼け対策を行ってください。
水仕事をするときはゴム手袋をするか、ぬるま湯を使う
冬場に冷たい水を使って素手で洗い物などの水仕事をすると、指先の血行が悪くなり、関節がひび割れてしまったり、しもやけができてしまう場合があります。逆にお湯を使うと、今度は手の油分がお湯によって洗い流されてしまい、乾燥してしまいます。
水仕事をするときには、ゴム手袋をするか、ぬるま湯を使用してください。温度の目安は31~32℃くらいで、触ってみても温かさは感じない程度です。
念入りに保湿する
前述の通り、常に露出している上に、家事や手洗いなどでよく水に触れる部分でもあります。肌が乾燥してしまわないように、念入りに保湿してください。効果的な保湿方法に関しては次の項で詳しく説明します。
その他の部位とも共通する注意点に関しては、効果を左右する脱毛後のケア|当日&しばらく気をつけることを参照してください。
脱毛前後はもちろん、普段からも行いたい手の保湿ケア
ハンドクリームを塗る前に化粧水で補水する
保湿も大切ですが、水分を補う補水も重要です。入浴後には手にも化粧水をつけ、その後、ハンドクリームで保湿を行えば、より潤いを保つことができます。
ハンドクリームは手の平で温めてから伸ばす
ハンドクリームを塗るときは、まず手の甲ではなく手のひらにクリームを乗せてください。そして、両手のひらでクリームをあたためてから伸ばしてください。
その方がクリームの伸びが良くなり、肌への浸透率も高くなると言われています。また、手全体に広げようとして強くこすり合わせたりすると、肌に無用の負担を掛けてしまうことになりますので、優しく塗り広げてください。
就寝時に手袋をすると安眠を妨げる場合もある
「寝るときに手袋をつけるとよりしっかり保湿できる」として、就寝時専用の手袋(ナイトグローブ)も販売されています。
確かに手袋をつけるとしっかり保湿できます。しかし、就寝中は手足から放熱することで体温を調整しているので、手袋をつけて眠ると熱がこもってしまい、安眠を妨げる恐れがあります。
あまりにも手荒れがひどく、ハンドクリームを塗るだけではなかなか肌の状態が良くならないという人や、手袋をつけていないと無意識に手の甲などを掻きむしってしまうという人以外はハンドクリームを厚めに塗るだけで十分です。
それでも乾燥が気になる人は週に1回のティッシュパックを
補水と保湿を心掛け、こまめにハンドクリームを塗っても乾燥が気になる場合、週に1回程度、ティッシュパックをしてみてください。家にあるもので手軽に、短時間で行えます。
ティッシュパックの方法
用意するもの
- 化粧水
- ティッシュペーパー2枚
- ビニール袋2枚
- 輪ゴム2つ
- ハサミ(手で切っても良い)
手順
- 手の甲の上にティッシュペーパーを1枚乗せ、上から化粧水をかける(スプレーボトルを使用すると便利です)
- 指と指の間にあるティッシュペーパーを切り目を入れ、指に巻きつけて密着させる
- その上からビニール袋をかぶせ、手首を輪ゴムで止め、3分待つ
- 3分経過したら袋とティッシュペーパーをはずし、ハンドクリームを塗る
注意
ビニール袋をかぶせたまま長時間放置すると、ティッシュが乾燥してしまい、肌の水分が奪われてしまう可能性があるので、3分以上放置しないでください。
光脱毛・医療レーザー脱毛以外の処理方法
クリニックでのニードル(針)脱毛
毛穴に針を刺した後、毛根に電気の熱でダメージを与え、1本1本確実に脱毛します。
その分処理に時間がかかり、料金も高額で、痛みも強いので、範囲の広い部分には不向きですが、手の甲や指など範囲の狭い部分で、色素の薄い毛も確実に処理したい人にはおすすめです。
ただし、近年はより手軽に脱毛できる光脱毛や医療レーザー脱毛が主流になってきているので、ニードル(針)脱毛を行っているクリニックは少なくなっています。
1本130円など本数によって料金を決めている(本数単価)のところもあれば、15分6000円など時間で料金を決めている(時間単価)ところもあり、料金形態はさまざまです。
毛量によっても料金が大きく異なりますので、最初にいくらくらいになるのか見積もりをしてもらいましょう。
半年から2年で処理が完了する
ニードル(針)脱毛の場合、1度に何本の毛を処理するかによって、完了までの期間は大きく異なります。
また、同じ毛穴を共有して生えてくる毛を全て処理するには、毛周期に合わせ、何度か通わなければなりません。脱毛が完了するまでに、半年から2年の期間が必要だと言われています。
ニードル(針)脱毛をするならクリニックの方がおすすめ
現在、ニードル(針)脱毛はクリニックだけではなく、サロンでも行うことができます。
ただし、日本では毛乳頭や皮脂腺開口部などをレーザーなどで破壊する行為を医療行為と定めているため、サロンでは毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊しない程度のパワーで減毛をしています。そのため永久脱毛と名乗れるのはクリニックだけです。
せっかく高い料金を払って1本1本処理をしてもらうなら、クリニックでしっかりと脱毛してもらうことをおすすめします。
自宅での処理方法
よく水に触れる部位なので、自己処理は慎重に
掃除や洗い物などの家事、外出先から帰った後、トイレの後の手洗いなど、手は一日に何度も水に触れ、毎日いろいろな物を触ります。また、常に外気にさらされているので、日焼けのリスクも高いです。
面積が小さく、気軽に処理できる部分ですが、頻繁に処理を繰り返すと肌に負担がかかり、手荒れを起こす可能性が高くなるので、自己処理は慎重に行ってください。
一番肌に優しいのは顔用電気シェーバーでの処理
手の甲・指のムダ毛の自己処理に一番おすすめなのは、電気シェーバーです。肌に直接刃が当たらず、優しく処理できます。
ただし、ワキや手足に使用するものはヘッドが大きく、指などの細かい部位を処理するのは不向きです。普段、体に使用している電気シェーバーではうまく処理できないと感じたら、細かい部分まで処理しやすい顔用電気シェーバーを使用してください。
1000~2500円程度で販売されており、将来、サロン・クリニックで脱毛をすることになっても事前シェービングに使用することができるので、1本購入しておくと重宝します。
その他、正しい処理の手順などの詳細は、電気シェーバーによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
カミソリでの処理
電気シェーバーよりも肌との摩擦が大きく、肌に負担を与えてしまうので、あまりおすすめできません。どうしてもカミソリで処理をしなければならない場合は、肌を清潔にし、毛の流れに沿って剃るようにしてください。
また、細かい部分なのでT字型ではなく、I字型のものを使用する方が処理しやすいですが、T字型よりも扱いが難しいと感じる人が多いです。慣れないうちは、深剃りを防ぐ安全ガードがついてものを選んでください。
その他、正しい処理の手順などの詳細は、カミソリによるムダ毛処理|メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
毛抜きでの処理
面積が小さく、毛の数もそれほど多くないので、毛抜きで処理をしているという人も多いです。
しかし、毛抜きでの処理は、肌への負担が大きく、処理途中で毛が切れて埋没毛ができたり、その後、毛穴が炎症を起こし、毛嚢炎(もうのうえん)になってしまったりする可能性があります。
毛抜きを使用する場合は、目立つ毛のみをピックアップして処理するのがおすすめです。
正しい処理手順などの詳細は、毛抜きによるムダ毛処理|メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
除毛クリームでの処理
チオグリコール酸カルシウムなど化学薬品で毛のたんぱく質を溶かす除毛クリームは、爪につくとつやがなくなったり、白っぽくなってしまったりします。手の甲や指にクリームを塗布しようとすると、爪にもついてしまう可能性が高いので注意してください。
除毛クリームの中には、指毛専用のものも発売されています。こうした商品は、ボトルのサイズが小さく、クリームも少しずつ出るようになっているので、他の商品よりも使用しやすいと評判です。
ただし、どの商品であっても必ず毛を溶かす成分が配合されているので、肌の弱い人にはおすすめできません。また、乾燥していると感じたときや、少しでも手荒れしているなと感じたときは、使用しないでください。
正しい処理手順などの詳細は、脱毛クリーム(除毛クリーム)によるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
ワックスでの処理
ワックスは、たくさんの毛を一度に毛根から引き抜くので、短時間できれいに処理することができます。ただし、肌への負担が大きいので、何度も繰り返し使用するのはおすすめできません。イベントなどに合わせたピンポイントの使用に留めましょう。
正しい処理手順などの詳細は、ブラジリアンワックス(ワックス脱毛)によるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
以上、手の甲・指脱毛の全知識でした。手の甲や指は面積が小さいものの、ムダ毛があると意外と目についてしまいます。逆に言うと、きれいに処理しておくだけで、清潔感が増し、印象がアップする部分でもあります。
ムダ毛処理はもちろん、普段から保湿ケアをしっかり行い、毛穴が目立たないようにケアしましょう。
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