お尻(ヒップ)脱毛の全知識|メリット・デメリット&効果・回数を調査
ここでは、お尻(ヒップ)脱毛のメリット・デメリットや効果・回数など、お尻(ヒップ)脱毛について、詳しく説明します。
目次
お尻(ヒップ)脱毛とは
お尻(ヒップ)とOラインは別の部位
お尻(ヒップ)脱毛、と言うと、肛門周りの脱毛を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、肛門周りのことは、一般的にOラインやヒップ奥と呼ばれることが多く、お尻(ヒップ)と言った場合は、肛門周りを除くお尻全体を指します。
Oライン脱毛についての詳細は、VIO脱毛の全知識と脱毛のプロが答えるQ&Aを参照してください。
お尻(ヒップ)脱毛の範囲
お尻(ヒップ)脱毛の範囲は、サロン・クリニックによりさまざまですが、一般的に腰骨からお尻の下のラインまで、としているところが多いです。
繰り返しになりますが、Oライン(ヒップ奥)は含みませんので注意しましょう。
サロン・クリニックでのお尻(ヒップ)脱毛のメリット
自己処理のリスクを回避でき、肌トラブルが起こりにくくなる
お尻は常に下着やストッキング、衣服などによって何重にも覆われており、蒸れやすい部分です。また、背中や胸元ほどではないものの、皮脂分泌の多い部分なので、ニキビやかゆみ、かぶれなどの肌トラブルが起こりやすい状態にあります。
このように肌トラブルが起こりやすく、自分の目で確かめにくい体の背面を日常的に、頻繁に自己処理するのはおすすめできません。肌への負担が少ないサロンでの光脱毛や、クリニックでの医療レーザー脱毛でムダ毛を処理すれば、自己処理のリスクを回避できます。
また、ムダ毛がなくなることにより、若干ではありますが通気性が良くなり、蒸れにくくなるので、衛生状態が改善すると同時に、肌トラブルも起こりにくくなることが期待できます。
自分の目で確かめにくい部分の肌状態もチェックしてもらえる
前述の通り、お尻は肌トラブルが起こりやすい部分なのですが、体の背面なので、自分の目で確かめにくく、肌状態のチェックを怠りがちです。
サロン・クリニックで脱毛を行う前には、プロの目で肌状態のチェックをしてもらえます。ニキビやかぶれなどがある部分を指摘してもらえれば、早めに適切な対処することができ、肌状態の改善に繋がります。
さまざまなデザインの下着や水着が着こなせるようになる
面積の小さな下着や水着を身につけるときには、お尻のムダ毛を処理しておいた方が輪郭がくっきりとし、すっきりと垢抜けた印象を与えることができます。
こうした下着や水着を身につけるときのみ、自己処理をするのも悪くはありませんが、慣れない自己処理で肌を傷つけてしまったり、自己処理が元で肌トラブルを起こしてしまったりすれば本末転倒です。
サロン・クリニックで脱毛をしておけば、いつでもさまざまなデザインの下着や水着を着こなせるようになります。
サロン・クリニックでのお尻(ヒップ)脱毛のデメリット
お尻(ヒップ)だけを脱毛すると境目が気になってしまうことがある
産毛までしっかり脱毛すると、毛がなくなることにより、肌がワントーン明るくなり、背中や太ももなど、脱毛していない部位との境目が気になってしまう場合があります。
産毛まで全て処理してしまいたいという人は、境目なくきれいにできる全身脱毛がおすすめです。
また、あくまでもお尻(ヒップ)のみを脱毛したいという人は、産毛まで完全に処理してしまうのではなく、処理の進み具合を確認しながら、自己処理が楽になる程度で留めておく方がバランス良く仕上がります。
坐骨付近は色素沈着している場合があり、弱いパワーでしか照射できないことも
お尻は、下着やストッキングでの締め付けにより、常に摩擦されている部分です。
また、椅子に座っているときには坐骨(ざこつ)を支えにするため、坐骨のあるお尻の下側の部分は摩擦が多くなります。
特に、デスクワークなどで長時間座っていることが多い人の場合、摩擦の刺激から肌を守ろうと、色素細胞(メラノサイト)からメラニン色素(黒い色素)が過剰分泌されてしまい、色素沈着を起こしてしまう可能性があります。
光脱毛も医療レーザー脱毛も、メラニン色素に反応する光を照射し、毛根にダメージを与えることで脱毛しています。
つまり、肌にメラニン色素が沈着してしまっている場合、肌へもダメージを与えてしまうので、照射パワーを弱くしなければ、火傷などを起こしてしまう可能性があるのです。
まずは自分で今の肌状態を確かめ、お尻に黒ずみがあると感じた場合は、初回カウンセリングで、今の状態でも問題なく照射できるのかを確認しましょう。
ごくまれに硬毛化・多毛化する可能性がある
光脱毛も医療レーザー脱毛も、産毛の多い部分に照射すると、ごくまれに硬毛化・多毛化する可能性があります。現在のところ、はっきりとした原因は分かっていないので、これを完全に予防することはできません。
医療レーザー脱毛の場合、硬毛化・多毛化のリスクは約10%と言われており、硬毛化・多毛化した際の保証制度を設けているクリニックもあります。
光脱毛の場合、医療レーザー脱毛よりも照射のパワーが弱いため、硬毛化・多毛化のリスクも低く、保証制度などを設けているサロンはほとんどありません。
しかし、経験豊富なスタッフであれば、肌状態からある程度のリスクが予想することができます。とあるサロンでは硬毛化・多毛化した人の割合を、顧客全体のうち約0.3%と発表しており、ごく低い確率ですので、過度に心配する必要はありません。
1回の処理にかかる時間と金額の目安
サロンでの光脱毛の場合
1回の処理にかかる時間は10~20分程度です。多くのサロンがLパーツに分類しており、
1回当たり6000円くらいが相場となっています。ただし、多回数を契約すると、割引になるところが多く、6回パックになると2万6000円前後になる場合が多いです。
クリニックでの医療レーザー脱毛
1回の処理にかかる時間は、同じく10~20分程度です。クリニックでの部分脱毛は、1回での料金設定がない場合が多く、5~6回パックで5~6万円くらいが相場となっています。
期間・回数
光脱毛も医療レーザー脱毛も、毛周期という毛の生え変わるサイクルに合わせ、2~3カ月に1度処理を行うのが一般的です。お尻は産毛が多く、人により効果の出方が大きく異なる部分なので、回数や期間はあくまでも参考程度に留めてください。
毛周期に関する詳細は、毛周期とは?|ムダ毛が生え変わるサイクルとベストな脱毛間隔を参照してください。
光脱毛の場合、しっかり処理するなら12回以上
産毛が多い場合、2~3回の照射では効果が感じられないこともあります。産毛まで完全に脱毛してしまいたい人には、決められた金額を支払えば何回でも好きなだけ照射できる「脱毛し放題コース」をおすすめします。
光脱毛でのお尻(ヒップ)脱毛 期間・回数の目安
回数 | 最短の期間 | 状態 |
---|---|---|
2~6回 | 4カ月~1年 | 効果を実感 |
6~12回 | 1~2年 | 自己処理が楽になる |
12~18回 | 2~3年 | ほぼ自己処理が必要なくなる |
医療レーザー脱毛の場合、しっかり処理するなら5回以上
光脱毛よりもパワーが強いので、1年余りでほぼ自己処理が必要ない程度まで脱毛できる人もいます。ただし、医療レーザー脱毛であっても1回の処理で効果を感じる人はごくまれです。
医療レーザー脱毛でのお尻(ヒップ)脱毛 期間・回数の目安
回数 | 最短の期間 | 状態 |
---|---|---|
2~3回 | 4カ月~半年 | 効果を実感 |
3~4回 | 半年~8カ月 | 自己処理が楽になる |
5~7回 | 10カ月~1年2カ月 | ほぼ自己処理が必要なくなる |
サロン・クリニックで処理する際の注意点
生理の予定日を避けて予約する
そもそも生理中は、ホルモンバランスが乱れるので、肌が敏感になり、脱毛には適していません。とはいえ、腕やワキ、足などであれば、生理中であっても照射を断られることはほとんどありません。
しかし、お尻やVIOの場合、経血が漏れてベッドやタオルについてしまう可能性があるので、衛生上の問題から照射を断っているサロン・クリニックが多いです。
生理の予定日を避けて予約を入れるようにしましょう。
硬毛化・多毛化が気になる人は、初回カウンセリングでしっかり質問する
デメリットの項でも述べた通り、クリニックでの医療レーザー脱毛では約10%の人が硬毛化・多毛化しています。そんなに高い確率ではありませんが、どうしても心配だという人は、硬毛化・多毛化に関する保証のあるクリニックを選びましょう。
また、サロンではより低リスクなため、そのような保証があるところはほとんどありませんが、経験豊富なスタッフであれば、肌や毛の状態から、硬毛化・多毛化するリスクをある程度予測できます。
硬毛化・多毛化が心配な人は、初回カウンセリングで硬毛化・多毛化のリスクについて質問し、自分の肌やムダ毛の状態をしっかり確認してもらいましょう。
処理中の恥ずかしさを軽減させる方法
事前に処理中の様子を知ることで恥ずかしさを和らげる
お尻(ヒップ)脱毛をするときには、当然のことながら、スタッフにお尻を見せる事になります。普段、あまり人に見られることのない部位なので、恥ずかしいと感じる人もいます。
「恥ずかしい」と思う感情を完全にコントロールするのは難しいですが、事前にどんな服装や体勢で照射を受けるのかを知っておけば、心の準備ができ、恥ずかしさを軽減できるのではないでしょうか?まずは、照射時の服装について説明します。
お尻(ヒップ)脱毛を受ける時の服装と体勢
服装
大抵の場合、サロン・クリニックで用意されているラップタオルに着替えます。
下着については、自分の履いてきた下着を脱ぎ、そのままベッドに上がる場合もあれば、用意されている紙パンツに履き替える場合もあります。
紙パンツを履いたまま照射する場合には、パンツを少しずつずらしながら、下着を脱いでいる場合もタオルなどをかけて、照射する部分だけを露出しながら照射を進めてくれます。
また、照射の際には目を痛めないように、ゴーグルをつけるサロン・クリニックも多く、照射中にスタッフと目が合うことも少ないので、「終わってみれば、想像していたよりも恥ずかしさを感じなかった」と言う人が多いです。
ゴーグルをつけないサロン・クリニックでどうしても恥ずかしいと感じる人は、アイマスクを持参するのもおすすめです。
体勢
うつ伏せになり、少し足を開いた状態で照射していきます。照射のために特別な体勢を取ることはまずありませんが、心配な場合は、事前に体勢について確認しておきましょう。
サロンスタッフからのアドバイス
実際にサロンで照射を担当するスタッフに、照射の際に感じる恥ずかしさについて話を聞き、アドバイスをもらいました。
「最初は、恥ずかしさからかなり緊張されているお客様も多いですが、露出する部分を最低限にしているので、終わってみると『思っていたよりも恥ずかしくなかったです』とおっしゃるお客様が多いですね。
2~3回目の照射になると『もう慣れてきました』とお話してくれる方も多く、実際にリラックスして照射を受けられているのが分かります。
私達サロンスタッフは、いかに痛みを少なくスピーディーに照射するかで頭がいっぱいで、常にお客様の様子と肌の状態を確認することに集中していますので、安心してお任せください。」
自宅での処理方法
常に負担がかかっている部分なので、自己処理は肌に優しい方法で行うこと
下着や衣類による摩擦や蒸れ、座っているときの圧力など、お尻の肌には常に多くの負担がかかっています。
体の背面ということもあり、チェックが行き届きにくい場所でもあるので、日常的な処理は避け、面積の小さい下着や水着を着るときだけにするなど、ピンポイントでの処理をおすすめします。
肌に優しい電気シェーバーでの処理
電気シェーバーは、肌に刃が直接当たらない仕組みになっているので、肌に優しくムダ毛処理ができます。
体の背面になるので、合わせ鏡で確認しながらか、振り返って目視しながらの処理になり、きれいに処理をするのは意外と難しいです。焦らずゆっくりと行えるよう、時間に余裕のあるときを選んで行いましょう。
その他、正しい処理方法やシェーバーを選ぶときのポイントなどは、電気シェーバーによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
使用には注意が必要な除毛クリームでの処理
除毛クリームは、肌に塗布し、指定された時間放置した後、洗い流すだけで処理が完了するので、目の届きにくい場所のムダ毛もきれいに仕上げることができます。
ただし、お尻は肌が敏感なデリケートゾーンと接する場所なので、あまりおすすめできません。
また、除毛クリームの中には、ワキや手足にしか使用できないと書いている製品も多いので、必ずお尻にも使用できるのかを確認しましょう。
塗布する際には、デリケートゾーンにつかないように注意してください。また、お尻を持ち上げて太ももの付け根の部分までクリームを塗布した場合は、流し忘れがないように気をつけましょう。
正しい処理方法や使用する際の注意点などは、脱毛クリーム(除毛クリーム)によるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
保湿しながらムダ毛を薄くできる抑毛ローション
他の処理方法のように即効性はありませんが、2~3カ月続けて使用することで、ムダ毛が薄くなってきたと感じている人が多く、電気シェーバーで処理するほどでもないけど、全体的に産毛が気になるという人におすすめです。
ほとんどの製品が、植物由来のイソフラボンを主原料にしており、肌に優しい上、入浴後に塗布すれば、保湿も兼ねられるので一石二鳥です。
製品を選ぶときのポイントや使用方法についての詳細は、抑毛ローションによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
脱毛と同時にお尻環境を見直して美尻を目指そう
せっかく脱毛するならば、この機会にお尻の環境を見直してみてください。ニキビや乾燥などがなくなり、肌状態が良くなれば、その分、脱毛の効果も出やすくなります。
下着のサイズを見直す
小さめの下着を履いていると、絶えず肌に負担がかかってしまいます。たまに履くのであれば問題ありませんが、日常的に履くには適しません。
また、普段着用している洋服がMサイズだからと言って、下着もMサイズだとは限りません。日本人女性の場合、ウエストが細くてもヒップは大きいという人も少なくないです。まずは、自分のヒップサイズをもう一度測ってみてください。
ヒップサイズを測るときには、体に力を入れず、リラックスした状態で、ふくらみの一番高い部分を水平に測ってください。このとき、お尻がつぶれてしまわないように注意しましょう。
正しいサイズが測れたら、自分が普段使用しているメーカーの公式サイトで、下着のサイズを確認してください。今まで選んでいたサイズが間違っていた人は、次回からヒップサイズに合わせた下着を購入しましょう。
入浴時には優しく洗浄する
お尻は蒸れやすく、デリケートゾーンに近いので、清潔にしようとナイロンタオルでゴシゴシ洗っているという人もいるでしょう。
適度に水分を保った肌であれば、ナイロンタオルを使っても大きな問題になりません。しかし、もともと乾燥肌の人がナイロンタオル使用すると、角質が過剰に剥がれてしまい、肌の乾燥が悪化してしまいます。
乾燥肌の人は、せっけんを泡立てるときのみナイロンタオルを使用し、その泡だけを使って優しく洗浄してください。
もちろん、乾燥肌ではない人も、必要以上に力を入れてゴシゴシこすってしまうと、その摩擦で色素沈着を招いてしまいます。力を入れずに優しく洗浄するよう心掛けてください。
長時間椅子に座ったまま、同じ姿勢を取りすぎない
椅子に座っているときには、坐骨を中心にお尻に大きな力がかかっています。長時間同じ体勢で椅子に座っていると、圧迫されて色素沈着を起こしてしまう可能性が高くなるので、こまめに立ち上がるようにしてください。
また、椅子の座面が硬いと肌への負担がより大きくなってしまうので、座布団を敷くなどして、圧力をできるだけ分散し、お尻への負担をできるだけ減らしてください。
しっかり保湿する
下着や衣服などに覆われており、蒸れやすいお尻ですが、蒸れて汗をかき、その汗が蒸発してしまうと、角質成分にある天然の保湿成分も一緒に奪われ、肌が乾燥してしまいます。
入浴後には、ボディークリームなどを塗り、しっかりと保湿しましょう。
保湿方法に関する詳細は、脱毛後の保湿を効果的に行う方法を参照してください。
以上、お尻(ヒップ)脱毛の全知識でした。お尻は普段から絶えず刺激を受けているので、頻繁な自己処理を行うとニキビやかゆみ、かぶれなどの肌トラブルを招いてしまう可能性があります。
この機会にお尻の環境を見直し、ムダ毛処理するとともに、肌状態を改善して行きましょう。
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