お腹・ヘそ周り脱毛の全知識|回数・範囲・効果を調査&自宅での処理方法も
ここでは、お腹・へそ周り脱毛のメリット・デメリットや、サロン・クリニックで脱毛のする際の注意点のほか、自宅での処理方法についても詳しく説明します。
目次
お腹・へそ周りの毛に悩む女性は少なくない
お腹やへそ周りの毛が濃く、密かに悩んでいるという女性は少なくありません。「女なのにお腹やへそ周りの毛が濃いのは私だけ…」などと悩んでいる人は、安心してください。まずは、なぜお腹やへそ周りの毛が濃くなってしまうのか、その原因から見ていきましょう。
お腹・へそ周りの毛が濃くなる原因
遺伝
幼少期からずっと毛深かった、という人は遺伝が原因の可能性が高いです。両親ともに毛深くないのに、自分は毛深いという人の場合、祖父母からの隔世遺伝(それぞれの持つ特徴が1世代または数世代後に表れること)の可能性もあります。
ホルモンバランスの乱れ
女性も男性も体の中には、女性ホルモンと男性ホルモンの両方を持っています。そして、男性ホルモンから分泌されるテストステロンには、ムダ毛を濃くする働きがあります。
つまり、女性でも男性ホルモンの分泌が多かったり、女性ホルモンの分泌が少なかったりして、ホルモンバランスが悪くなると、後天的に毛深くなってしまう可能性があるのです。
ホルモンバランスが悪くなってしまう原因としては、
- ストレス
- 無理なダイエット
- 運動不足
- 食生活の乱れ
などが考えられます。日々の生活を見直し、ホルモンバランスを整えましょう。
また、思春期に入るとホルモンの分泌が活発になり、一時的にホルモンバランスが乱れて、体毛が濃く太くなってしまうことがあります。
この場合、思春期を過ぎれば、自然とホルモンバランスが整い、体毛が薄くなっていく可能性があるので、過度に心配せず、正しい自己処理を行いながら様子を見ましょう。自己処理の方法の詳細については、【自宅での処理方法】の項を参照してください。
また、妊娠中もホルモンバランスが乱れやすく、お腹やへそ周りなどの毛が急に濃くなってしまう人がいます。この場合も、出産後にホルモンバランスが整えば、自然と薄くなっていく可能性があるので、過度に心配せず、出産、授乳後まで様子を見ましょう。
妊娠中の自己処理についての詳細は、【妊娠中のお腹・へそ周りの毛の処理について】を参照してください。
毛深い以外にこんな自覚症状がある人は、医師に相談を
女性であっても、お腹・へそ周りの毛が濃いことはめずらしくありません。しかし、毛深い以外に、
- ・生理不順
- ・不性器出血(月経以外の出血)
- ・不妊
- ・ニキビが多い
- ・肥満
などの自覚症状がある人は、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)という疾患の可能性があります。
卵巣に排卵の元となる卵胞はあるのに、排卵がうまく起こらなくなるという疾患で、妊娠可能な年齢の女性の約6~8%に見られると言われています。
決して珍しい疾患ではありませんので、いくつも当てはまる人は一度、医師に相談してみることをおすすめします。
お腹・へそ周り脱毛とは…
サロン・クリニックでのお腹・へそ周り脱毛のメリット
自己処理による色素沈着などを回避できる
お腹・へそ周りは自分でも処理しやすい部分なので、自己処理をする人も多いです。しかし、産毛まできれいに剃ろうとして、カミソリで深剃りすると、肌を傷つけ、色素沈着を起こす可能性があります。
サロン・クリニックで脱毛すると、リスクを伴う自己処理の頻度を減らすことができ、自己処理にかける時間も節約することができます。
毛穴が目立たないきれいなお腹になる
ホルモンバランスの乱れなどで、ところどころ太く長い毛が生えてしまったときにカミソリや電気シェーバーで自己処理すると、処理後、毛穴が黒くポツポツと目立ってしまうことがあります。
サロン・クリニックで脱毛すると、毛根から毛がなくなる上、処理の際にかかる肌への負担も軽減されるので、毛穴が引き締まり、目立ちにくくなる効果が期待できます。
サロン・クリニックでのお腹・へそ周り脱毛のデメリット
冷却ジェルでお腹が冷える
サロン・クリニックによっては、照射前の肌に冷却ジェルを塗る場合があります。この冷却ジェルがとても冷たく、冬場などは特に不快に感じている人が多いです。
使用する機器によっては、常温のジェルを塗るだけで照射できたり、全くジェルを使用せずに照射できるものもありますので、お腹が冷えると体調を崩しやすい人は、冷却ジェルを使用していないサロン・クリニックでの照射をおすすめします。
毛の色が薄い場合、効果が出にくい場合がある
サロンでの光脱毛もクリニックでの医療レーザー脱毛も、肌にメラニン色素という黒い色素に反応する光を照射し、毛根にダメージを与えることで脱毛しています。つまり、毛の色が薄い場合、それだけ効果が出にくくなってしまうということです。
お腹・へそ周りの毛の大半が、産毛のように色の薄い場合、2~3回の照射では効果を感じることができない可能性もあります。
毛の色が薄いという自覚がある人は、初回カウンセリングで、今の毛の状態だと何回くらいの照射で効果が出るのかを確認しておきましょう。
産毛が多い場合、ごくまれに硬毛化・多毛化する場合がある
光脱毛でも、医療レーザー脱毛でも、産毛に照射するとごくまれに、硬毛化・多毛化する場合があります。残念ながら、現在のところ、原因は分かっていないので、完全に予防することはできません。
医療レーザー脱毛の場合で約10%の人が硬毛化・多毛化しており、クリニックによっては保証制度を設けているところもあります。
光脱毛の場合、医療レーザー脱毛よりもパワーが弱い分、硬毛化・多毛化のリスクも低く、これに関するデータも少ないのですが、あるサロンでは約0.3%という数字を公表していました。
どちらの場合も、あまり高い確率で起こるものではないので、過度に心配する必要はありません。また、経験豊富なスタッフであれば、肌状態からある程度リスクを予想できますので、気になる人は、初回カウンセリングで確認しておきましょう。
お腹・へそ周り脱毛の範囲はどこからどこまで?
サロン・クリニックによって部位の分け方は異なりますが、「お腹」と「へそ周り」に分けているところが多いです。それぞれの範囲もサロン・クリニックごとに大きく異なるので、注意してください。
へそ周りの範囲については、公式サイトなどで詳しく説明していることが少ないので、具体的にどこまでを指すのか、初回カウンセリングでしっかり確認しましょう。
また、「お腹」、「へそ周り」と部位分けしているサロン・クリニックでも、部位脱毛で「お腹」を指定すると、へそ周りも含めて照射してくれる場合があります。
1回の処理にかかる時間と金額の目安
サロンでの光脱毛
「お腹」と「へそ周り」に分かれているサロンが多く、お腹全体を処理するか、へそ周りだけを処理するかで、処理にかかる時間や金額は異なります。
お腹全体の処理
1回の処理にかかる時間は、20~30分程度です。お腹はLパーツに分類されていることが多く、1回当たりの金額は6000円くらいが相場となっています。
へそ周りだけの処理
1回の処理にかかる時間は5分程度です。へそ周りだけの場合は、Sパーツに分類されていることが多く、1回当たりの金額は2000~3000円くらいが相場です。ただし、Sパーツの場合、2回からの契約になるサロンが多いので注意してください。
クリニックでの医療レーザー脱毛
サロンでの光脱毛の場合と同じく、お腹全体を処理するか、へそ周りも含めて処理するかによって、処理にかかる時間や金額が異なります。
お腹全体の処理
1回の処理にかかる時間は20~30分程度です。クリニックでの医療レーザー脱毛の場合、部分脱毛は5~6回のセットになっている場合が多く、5~6回で6~8万円くらいが相場です。
へそ周りだけの処理
1回の処理にかかる時間は5分程度です。同じく部分脱毛なので、5~6回のセットになっていることが多く、5~6回で3万円くらいが相場となっています。
期間・回数
お腹・へそ周りのムダ毛は、毛が太く色も黒々としているという人もいれば、全体的に産毛のように毛が細く、色も薄いという人もおり、その毛質によって効果の出方は大きく異なります。
産毛の場合、効果が出にくいので産毛まで全てきれいにしたいという人は、決められた料金を支払えば何度でも好きなだけ脱毛できる「脱毛し放題コース」がおすすめです。
また、ところどころ太く黒々とした毛が生えているという人の場合、目立つ毛のみを処理しただけでも、ずいぶん印象が良くなります。まずは自己処理が楽になる程度の回数を目安にプランを選んでみてください。
光脱毛の場合、しっかり脱毛するなら12回以上
産毛までしっかり処理しようとすると、2~3年の期間がかかります。また、全体的に産毛が多い人の場合、2~3回の照射では効果が感じられない場合も多く、6回ほど照射したところで、やっと効果を実感できたという人もいます。
光脱毛でのお腹・へそ周り脱毛 期間・回数の目安
回数 | 最短の期間 | 状態 |
---|---|---|
2~6回 | 4カ月~1年 | 効果を実感 |
6~12回 | 1~2年 | 自己処理が楽になる |
12~18回 | 2~3年 | ほぼ自己処理が必要なくなる |
医療レーザー脱毛脱毛の場合、しっかり脱毛するなら5回以上
光脱毛よりもパワーが強いので、産毛までしっかり処理する場合でも、1年余りで終えることができます。ただし、産毛が多い場合、医療レーザー脱毛であっても1回目から効果を実感できる人はごくまれです。
医療レーザー脱毛でのお腹・へそ周り 期間・回数の目安
回数 | 最短の期間 | 状態 |
---|---|---|
2~3回 | 4カ月~半年 | 効果を実感 |
3~4回 | 半年~8カ月 | 自己処理が楽になる |
5~7回 | 10カ月~1年2カ月 | ほぼ自己処理が必要なくなる |
サロン・クリニックでお腹・へそ周り脱毛をする際の注意点
そもそもお腹・へそ周り脱毛が必要なのかもう一度よく考えてみる
お腹全体に薄っすらと産毛が生えている程度の人は、本当にお腹・へそ周り脱毛が必要なのか、もう一度よく考えてみてください。
また、お腹全体の産毛まで全てきれいに処理しようとすると、かなりの期間がかかってしまいます。へそ周りの毛だけが濃い人は、へそ周りのみを自己処理が楽になる程度まで脱毛するのがおすすめです。
自分が脱毛する範囲を決め、部位分けを確認する
前述の通り、一般的にはお腹、へそ周りと2つの部位に分けられていることが多いですが、サロン・クリニックによっては、お腹、へそ上、へそ下と3つの部位に分けられていることもあります。
まずは自分がどの範囲まで脱毛するかを決め、希望する範囲をカバーできているか確認しながら、サロン・クリニックを選びましょう。
他にも気になる部位がある人は全身脱毛も視野に入れて検討する
お腹・へそ周りの毛が気になるという人の中には、腕や足などその他の部位のムダ毛も気になるという人も多いでしょう。
脱毛を希望する部位の大きさにもよりますが、3~4カ所以上、部分脱毛するのであれば、全身脱毛をした方が1回当たりの料金が安くなるというサロン・クリニックもあります。気になる場所が複数ある人は、全身脱毛も視野に入れて検討してください。
脱毛前後は保湿ケアを心掛ける
お腹は露出することが少なく、常に衣服に覆われており、刺激を受けにくい場所なので、ちょっとした刺激でも敏感に反応してしまう可能性があります。脱毛前後はしっかりと保湿し、肌をケアしてください。
保湿の方法など、その他の部位とも共通する注意点については、効果を左右する脱毛後のケア|当日&しばらく気をつけることを参照してください。
自宅での処理方法
お腹・へそ周りにおすすめの自己処理
お腹は比較的自己処理をしやすい部分ですが、範囲が広く、全体的にうっすらと産毛が生えていることが多いので、常に産毛まできれいに処理しておこうとすると、頻繁に自己処理をしなければならず、肌に大きな負担を与えてしまいます。
全体的に毛が薄い場合は、目立つ毛のみをピックアップして処理するのがおすすめです。
全体的に毛が気になる場合は電気シェーバー
全体的にしっかりとした毛が生えている場合は、肌に優しい電気シェーバーでの処理がおすすめです。胸の影になって確認しづらい部分などは、鏡を見ながら処理を進めてください。
正しい処理方法など電気シェーバーに関する詳細は、電気シェーバーによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
毛は薄いけど全体的に気になる場合は抑毛ローション
毛は薄く、電気シェーバーで剃るほどでもないけど、全体的に気になるという場合は、抑毛ローションの使用がおすすめです。
他の方法のように、すぐに毛がなくなるわけではありませんが、2~3カ月使用することで、ムダ毛を薄くすることができます。また、入浴後の保湿を兼ねて使用すれば、抑毛と保湿を同時に行うことができ、便利です。
成分や製品を選ぶときのポイントなど、抑毛ローションに関する詳細は、抑毛ローションによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
目立つ毛だけを何本か処理する場合は毛抜きも可
お腹全体を見渡した時に、目立つ毛を何本かだけピックアップして処理したいという場合は、毛抜きでの処理も便利です。
ただし、毛抜きでの処理は、埋没毛になりやすく、その後炎症を起こし毛嚢炎(もうのうえん)になってしまう可能性もあるので、毛抜きでの正しい処理方法をよく読み、手順を守って進めてください。
その他、毛抜きに関する詳細は、毛抜きによるムダ毛処理|メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。
他にも気になる部位があるなら家庭用脱毛器もあり
お腹・へそ周りは自分でも照射しやすい場所なので、フラッシュ式やレーザー式の家庭用脱毛器で処理することもできます。ただし、こうした家庭用脱毛器は高額なものが多く、高いものでは10万円近くするため、お腹・へそ周り脱毛だけのために購入するのはおすすめしません。
また、効果と値段が必ずしも一致するわけではなく、背中など体の背面は自分で照射することが難しいので、サロン・クリニックに通いにくい事情があり、ワキや腕など照射しやすい他の部位も気になる場合のみ、購入を検討してみてください。
家庭用脱毛器に関する詳細は、家庭用脱毛器によるムダ毛処理 |メリット・デメリットと使用時に注意したいことを参照してください。
妊娠中のお腹・へそ周りの毛の処理について
基本的に妊娠中はサロン・クリニックで脱毛できない
お腹・へそ周りの毛が濃くなる原因の項でお伝えした通り、妊娠中はホルモンバランスが乱れやすく、一時的にお腹やへそ周りの毛が濃くなる人もいます。
しかし、妊娠中に光脱毛や医療レーザー脱毛を行っても、また濃い毛が生えてしまったり、肌トラブルが起こったときに使える薬が制限されてしまったりするので、ほとんどのサロン・クリニックで妊娠中の照射を受け付けていません。
しかし、胎児に悪影響を及ぼすというデータはありませんので、「妊娠に気づかず、お腹・へそ周りの照射を受けてしまった」という場合も、心配する必要はありません。一部クリニックでは、妊娠中も医師の診断の下、照射を行っています。
妊娠中の脱毛に関する詳細は、妊娠中・授乳中でも脱毛できる?|胎児への影響や再開時期についてを参照してください。
妊娠中は自己処理もできるだけ控える方が良い
ホルモンバランスが乱れると、肌が敏感になり、肌トラブルを起こしやすくなってしまうので、自己処理もできるだけ控えることをおすすめします。
診察の際に毎回お腹を見せるのに、お腹の毛が濃いと恥ずかしい、と感じる人もいるかもしれませんが、現役の看護師も「医師や看護師は、妊娠中にお腹や陰部周辺の毛が濃くなることを知っていますから、気にする必要ありません」と話しています。
どうしても気になるときは電気シェーバーでの処理を
マタニティフォトを撮る時など、どうしてもムダ毛が気になってしまうという場合は、電気シェーバーを使って処理してください。
妊娠前は脱毛クリームやワックスを使って定期的に処理をしており、肌トラブルを起こしたことがないという人であっても、肌が敏感な妊娠中に使用すると肌トラブルを起こしてしまう可能性があります。
詳しい処理の手順は、正しい電気シェーバーの使い方を参照してください。
産後、時間が経過すると自然と元に戻る
妊娠中にお腹・へそ周りの毛が濃くなる原因は、ホルモンバランスの乱れによるものなので、出産後、ホルモンバランスが整うと、自然と元に戻ったという人が多いです。毛が濃くなってしまったからといって、過度に心配する必要はありません。
出産し、授乳を終えた後も元に戻らなかった場合にのみ、お腹・へそ周り脱毛を検討してみてください。
以上、お腹・ヘそ周り脱毛の全知識でした。お腹・へそ周りの毛が濃いと悩む人は少なくありません。誰にも悩んでいるという人は、一度サロン・クリニックのカウンセリングを受けてみるのも良いと思います。
また、妊娠中はホルモンバランスが乱れるので、腹毛が濃くなったからと言って過度に心配する必要しないようにしましょう。
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