効果を左右する脱毛後のケア|当日&しばらく気をつけること
サロンでの光脱毛や、クリニックでの医療レーザー脱毛を行った後の注意点やケアについてまとめました。注意点を守り、適切なケアを行わなければ、深刻な肌トラブルを引き起こしてしまったり、脱毛効果が薄れてしまったりします。正しいケア方法を知り、脱毛後の肌を守りましょう。
処理当日に気をつけること
帰宅時はしっかりと紫外線対策を行う
脱毛後の肌は、光やレーザーの照射により敏感になっています。サロン・クリニックから帰宅するときにはしっかりと紫外線対策を行ってください。帽子や日傘を使用し、UVカット機能のついたストールや上着を身につけましょう。
日焼け止めを使用する際は、普段から使用しているものを持参し、塗布する前にサロン・クリニックの担当者に相談してください。肌の状態によっては、負担を減らすため日焼け止めを使用しない方が良い場合もあります。
日焼け止めのSPF・PAとは? 脱毛からの帰宅時におすすめのものは?
日焼け止めには、SPFやPAといった数値が記載されています。SPFとは、「Sun Protection Factor」の略です。肌を赤くする紫外線B波を防ぐ効果を表す数字で、数値が大きくなるほど防御力が高くなります。
PAは「Protection Grade of UVA」の略で、肌の奥まで届きしみやしわの原因となる紫外線A波を防ぐ効果を表すものです。「PA+」~「PA++++」まで4段階に分けられ、こちらも+の数が多いほど防御力が高くなります。
日本化粧品工業連合会では、散歩や買い物などを行う場合、SPF20、PA++以下のものをおすすめしています。むやみに数値の高いものをつけても、肌への刺激になってしまうだけなので、上記の数値を目安に日焼け止めを選んでください。
体の締め付ける服や下着を身に着けない
脱毛後の肌は敏感なので、タイトなデザインの服や締め付けのきつい下着を着用すると、衣類と肌が摩擦し、肌トラブルを招く可能性があります。また、化学繊維も肌への刺激になる可能性があるので、シルクや綿などの自然素材で、体を締め付けないゆったりとしたデザインの服やや下着を着用しましょう。
ロングスカートやワイドパンツは足の紫外線対策も兼ねられるのでおすすめです。また、ストッキングの着用は避けましょう。
化粧をするなら常に使用しているものを持参する
顔脱毛を行った後はできれば化粧をせずに過ごすことが望ましいのですが、軽い化粧であれば行っても構わないと言われています。ただし、脱毛後の肌は敏感になっているので、初めて使用する化粧品では肌トラブルを招く可能性があります。必ず普段から使い慣れているものを持参しましょう。
アルコールを摂取しない
脱毛後、体温が上がると照射した部分が炎症を起こしてしまう可能性があります。そして、アルコールを摂取すると血行が良くなり、体温が上昇します。かゆみを感じたり、毛穴にボツボツと赤みが出てしまうこともあるので、脱毛当日の飲酒は絶対にやめましょう。
激しい運動を控える
運動も体温を上昇させる行為のひとつです。さらに、運動すると汗をかき、肌が不衛生になりやすく、毛穴からばい菌が入ってしまうと毛嚢炎を引き起こしてしまいます。ジムでの運動やジョギングが日課の人も、脱毛当日は休むようにしてください。
入浴を避け、保湿を行う
湯船に浸かると、体温が上昇するだけでなく、毛穴にばい菌が入ってしまう可能性があります。脱毛当日は、湯船に浸かるのを控え、ぬるめのシャワーで汗を流す程度にしてください。また、ナイロンタオルで脱毛箇所をこするなどの刺激を与えるのもやめましょう。入浴後は、脱毛後の保湿を効果的に行う方法を参考にしっかり保湿してください。
帰る前にマーキング線の拭き残しをチェック!
サロン、クリニックによっては、照射漏れを防止するため、肌に白やピンクのペンでマーキングを行うことがあります。もちろん脱毛後には、きれいに拭き取ってくれるのですが、時折、拭き残しがあり、「家に帰って足を見たら、マーキングの線がつきっぱなしだった!」という体験談も見られます。帰る前に手足をしっかり確認し、拭き残しがないかチェックしましょう。
処理後、しばらく気をつけること
自己処理は電気シェーバーで行い、毛抜き・ワックスを使用しない
脱毛後は肌が敏感になっているので、毛抜きやワックスを使用すると、肌が傷ついてしまい、色素沈着や肌荒れを起こす可能性が高まります。
また、光脱毛や医療レーザー脱毛では、毛根に刺激を与えることで脱毛しているので、毛抜きやワックスで毛根ごと処理してしまうと、次回の照射で効果が得られなくなってしまいます。サロン・クリニックに通っている間は、毛抜き・ワックスでの処理は行わないでください。
脱毛後、1~3週間すれば毛が自然に抜けて落ちるので、それまでの間は何もしないのが一番です。どうしても気になるという場合は、脱毛後3~4日ほど肌を休ませてから、電気シェーバーで優しく処理してください。
最低でも1週間、できれば2週間は日焼けを避ける
脱毛後は、最低でも1週間、できれば2週間は日焼けを避けなければなりません。1日中屋外にいなければならないイベントや海や山でのレジャーの予定がある場合、脱毛は2週間以上前に済ませましょう。
また、1度しっかりと日焼けしてしまうと、次の照射まで3カ月以上空けるのが理想だと言われており、サロン・クリニックが推奨する2~3カ月に1回のペースでの照射ができなくなってしまいます。脱毛期間中の日焼けには十分に気をつけましょう。
1週間~10日間は海やプールに入るのを控える
前述の通り、脱毛後は日焼け厳禁なので、屋外プールや海でのレジャーは避けてください。また、屋内プールであっても塩素の入ったプールの水は、肌への刺激となってしまいます。脱毛後1週間~10日間は、プールに入らないようにしましょう。
1週間は温泉やサウナ(岩盤浴)を控える
脱毛後1週間は、肌のバリア機能が低下しているので、温泉やサウナ(岩盤浴)も控えましょう。体温の上昇が肌の炎症を招く可能性があるだけでなく、温泉や岩盤浴は不特定多数の人が利用するので、毛穴にばい菌が入ってしまう場合もあります。
自宅でのケアが効果を左右する
処理後、サロンやクリニックでも冷却や保湿など、さまざまなケアを行ってくれますが、それだけで肌が十分に回復するわけではありません。自宅でもしっかりとケアを行うことで、脱毛効果を高め、肌トラブルを避ける効果が期待できます。
肌に火照りを感じたり、ヒリヒリする場合は冷却する
帰宅後も、脱毛した部分に火照りを感じたり、ヒリヒリしたりする場合は、必ず冷却してください。このとき、保冷剤や氷のうを直接肌に当ててしまうと、凍傷になってしまう可能性があるので、必ずタオルなどで包みましょう。
脱毛後の肌の火照りやヒリヒリ感はよくあることなので、過度に心配する必要はありません。ただし2~3日経っても症状が収まらない場合は、処理したサロン・クリニックに相談してください。
脱毛後の保湿を効果的に行う方法
サロンやクリニックで「脱毛後はしっかりと保湿してください」と言われることが多いですが、どういった点に注意すればよいのか、具体的に説明します。
高価な保湿剤を無理に購入する必要はない
サロンやクリニックによっては、「自宅でのケア用に」と高価な保湿クリームや保湿ローションを勧められる場合がありますが、これらを無理に購入する必要はありません。
普段から使用している保湿クリームや保湿ローションがあれば、それらで十分です。ケアは継続することが何より大切ですので、無理なく続けられる金額のものを用意しましょう。
保湿クリームは浴室の中で塗る
入浴後、15分経つと肌が急速に乾燥すると言われています。製品に特に注意書きなどがない場合、保湿クリームを塗るのに一番効果的なのは、浴室から出る前のまだ肌が濡れている状態のときです。温かな浴室で濡れた状態の肌にクリームを塗ることで、肌への馴染みも良くなります。その後、タオルで押さえるようにして優しく水分を拭き取りましょう。
そして、スキンケアをしたり、髪を乾かしたりした後、もう一度保湿クリームを塗り直せば、さらに乾燥を防ぐことができます。
さらに乾燥が気になる人は…
加湿器を正しく使う
冬場は部屋が乾燥してしまうので、加湿器を使用する人が多いです。ただし、正しく使用しなければ、肌がさらに乾燥してしまったり、カビや雑菌を撒き散らすことになるので注意しましょう。
- 湿度は40~70%程度に保つ
- 蒸気を直接肌に当てない
- 加湿器をしっかり清掃する
快適に過ごせる湿度は40~70%程度と言われています。それ以上の湿度にすると、不快感を感じたり、カビが発生しやすくなってしまうので注意しましょう。
蒸気が肌に当たると、その瞬間は保湿されるのですが、肌についた水が蒸発するときに、肌の中の水まで一緒に蒸発させてしまい、かえって乾燥してしまいます。蒸気は直接、体に当てないようにしてください。
使用する際には、説明書をよく読み、定期的に清掃しましょう。メンテナンスを行わないまま使用すると、加湿器内にカビや雑菌が繁殖してしまい、部屋中にそれらを撒き散らしてしまいます。
寝具やパジャマの素材を見直す
ポリエステルや化繊は、摩擦により静電気が起こりやすく、肌に刺激を与えてしまいます。パジャマや寝具は、肌に優しい綿やシルクがおすすめです。また、保湿クリームを塗った肌からクリームの油分がついてしまうので、洗濯は頻繁に行ってください。
必要以上に油を断たず、オメガ3系脂肪酸を意識して摂取する
体型維持やダイエットをしたいからと言って必要以上に油を断ってしまうと、肌が乾燥してしまいます。皮膚の乾燥を防ぐため、良質な脂質を摂取することを心掛けましょう。
脂質の主成分である脂肪酸の中でも、体内で合成することができない「必須脂肪酸」が不足すると、肌の細胞が正常に生まれ変われず、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
必須脂肪酸には、コーン油やごま油、紅花油などに含まれるオメガ6系脂肪酸と、亜麻仁油やえごま油、青魚の油に含まれるオメガ3系脂肪酸があります。オメガ6系脂肪酸は意識せずとも摂取できていることが多いですが、オメガ3系脂肪酸は不足しがちです。
普段から意識して摂取し、オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の割合が4対1となるようにしましょう。
規則正しい生活を心がけ、ホルモンバランスを一定に保つ
女性の体の中にも男性ホルモンが存在します。そしてこの男性ホルモンが増えるとムダ毛が増えてしまうのです。不規則な生活や、ストレス、睡眠不足、無理なダイエットなどはホルモンバランスの乱れの原因になります。規則正しい生活を心がけ、しっかりと睡眠を取りましょう。
以上、「効果を左右する脱毛後のケア|当日&しばらく気をつけること」でした。脱毛後は、「刺激を避けること」と「肌の乾燥を避けること」が何よりも重要です。この2点を常に心掛けるようにしてください。また、ケアは継続して行うことが大切です。金銭的にも時間的にも無理のない方法を取り、自宅でのケアを続けましょう。
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