除毛クリームと脱毛クリームの違い、正しい使い方のほか、編集部が厳選したおすすめ除毛クリーム使用レポートも掲載しています。
目次
タイプ別おすすめ除毛クリーム
脱毛の学校メンバーが実際に使用した、おすすめの除毛クリームをタイプ別に分類しました。
これまで、化粧品を使用してかぶれた経験がある人は、必ず敏感肌用を選んでください。
また、入浴中に使用したい人は、入浴中でも使用可能と明記してあるものを選びましょう。
普通肌・入浴中に使用しない人
おすすめの除毛クリーム
エピプレミアムクリームDX PLUS
エピプレミアムクリームDX PLUS基本情報まとめ|口コミ評判も
レ・アンジュ リムーバクリーム
特徴
- 入浴中に使用できるものに比べ、クリームが柔らかく塗り広げやすい。
- 敏感肌用の製品に比べ、塗布後の待ち時間が短い。
敏感肌・入浴中に使用しない人
おすすめの除毛クリーム
ヴィート チューブフィット(敏感肌用)
ヴィート チューブフィット(敏感肌用)基本情報まとめ|口コミ評判も
ヴィート ナチュラルズ 除毛クリーム(敏感肌用)
ヴィート ナチュラルズ 除毛クリーム敏感肌用 基本情報まとめ|口コミ評判も
特徴
- 普通肌用の製品に比べ、塗布後の待ち時間が長い。
- パッチテストやアレルギーテストなど、普通肌用の製品よりも厳しいテストを行ってから販売している。
普通肌・入浴中に使用したい人
おすすめの除毛クリーム
エピラットドームヘッド(スピーディー)
エピラットドームヘッド(スピーディー)基本情報まとめ|口コミ評判も
ヴィート バスタイム除毛クリーム
ヴィート バスタイム除毛クリーム基本情報まとめ|口コミ評判も
セシルマイア インバスクリーム
セシルマイア インバスリムーバー基本情報まとめ|口コミ評判も
マグノリアリッチ バスリムーバー
マグノリアリッチ バスリムーバー使用体験レポート|口コミ評判も
特徴
- 粘度を増す薬品を配合されているので、少々水がかかっても垂れ落ちないようになっている。
- クリームを塗布した後の待ち時間に髪や顔を洗ったりできる。
敏感肌で・浴中に使用したい人
おすすめの除毛クリーム
エピラットドームヘッド(敏感肌用)
エピラットドームヘッド(敏感肌用)基本情報まとめ|口コミ評判も
ヴィート バスタイム除毛クリーム(敏感肌用)
ヴィート バスタイム除毛クリーム敏感肌用 基本情報まとめ|口コミ評判も
特徴
- 普通肌用の製品と同じく、粘度を増す薬品が配合されている。
- 待ち時間に洗顔や洗髪ができるので便利。
- しっかり肌に吸着するので、肌にクリームが残ってしまわないよう、よく洗い流すこと。
除毛クリームを選ぶときのポイントについてより詳しく知りたい人は、除毛クリームを選ぶ時のポイントを読んでみてください。
脱毛クリームと除毛クリームの違い
脱毛と除毛の違いとは
脱毛クリームと除毛クリームの違いを説明する前に、まずは脱毛と除毛の違いを説明します。
脱毛とは…
毛を毛根から取り除くことを言います。サロンでの光脱毛やクリニックでの医療レーザー脱毛のほか、毛抜きやワックス、家庭用脱毛器での自己処理がこれに当たります。
除毛とは…
除毛は肌の表面に出ている毛だけを取り除くことを言います。つまり、カミソリや電気シェーバーを使ってのムダ毛処理は、脱毛ではなく除毛に当たります。
脱毛クリームと除毛クリームは同じもの
このように、言葉としての「脱毛」と「除毛」は異なる意味を持っています。
しかし、除毛クリームと脱毛クリームの作用は全く同じです。どちらも肌の表面に出ている毛しか取り除くことができません。
また、脱毛クリームと書いているからと言って、除毛クリームより効果が高いということもありません。
ですから本来であれば、すべて除毛クリームと呼ぶべきです。しかし、一般には脱毛クリームという名前で呼ばれることも多いので、ここでは、記事タイトルを除毛クリーム(脱毛クリーム)とし、以下「除毛クリーム」とします。
除毛クリームのメリット・デメリット
除毛クリームのメリット
短時間で手軽に広範囲の処理ができる
一番のメリットは、短時間で広範囲の処理ができることです。処理したい場所にクリームを塗り、数分放置した後、洗い流すだけなので、処理に時間がかかりません。
またヴィートやエピラットなど大手メーカーが製造している製品であれば、ドラッグストアや通販サイトなど多くの場所で取り扱っています。
価格はさまざまですが、安いものでは500円程度から販売しているので、気軽に試してみることができます。
カミソリや電気シェーバーでの処理より見た目が美しく、処理頻度が低い
カミソリや電気シェーバーでの処理も、除毛クリームでの処理も、毛根はそのままに、肌の表面の毛だけを取り除くものです。しかし、薬剤を使って毛を溶かしてしまう除毛クリームの方が、より深くまで毛を取り除くことができます。
そのため、カミソリや電気シェーバーでの処理より美しく仕上げることができ、処理頻度も低く抑えられます。処理の頻度は人それぞれですが、1週間に1度のペースで処理している人が多いです。
手触りがいい
カミソリで剃った後の毛は、先端が角ばってしまうので、毛が成長してくると少しチクチクとした手触りになってしまいます。
除毛クリームは、少しずつ毛を溶かしていくので、毛先が丸みを帯びており、処理した直後だけでなく、毛が伸びてきてからも、優しい手触りになります。
除毛クリームのデメリット
肌が弱い人にはおすすめできない
除毛クリームには、チオグリコール酸カルシウムを始めとしたたくさんの化学薬品が使用されています。
発売前に安全性を確認するテストが行われているとはいえ、全ての人の肌に合うわけではないので、肌が弱い人にはあまりおすすめできません。
ただし、肌に直接刃を当てるカミソリでの処理や、毛を皮膚の奥から引き抜いてしまう毛抜きでの処理よりも、除毛クリームでの処理の方が肌に優しいという意見もあります。
処理中にクリームから刺激臭がする
チオグリコール酸カルシウムには、鼻にツンとくるような独特のにおいがあり、処理をするときに気になってしまう、という意見もあります。
特に窓のない洗面所や浴室などで処理をしていると、においがこもってしまい、気分が悪くなってしまう人もいます。使用するときは、必ず換気してください。
また、においの元となる成分を分解・コーティングすることで、においを軽減させた製品もあるので、どうしてもにおいが気になるという人は、それらを試してみてください。
4~7日に1度処理しなくてはならず、金銭的に負担になる場合も
一般的に除毛クリームの効果は、1週間ほどと言われています。
さらに気になる人は3~4日に1度処理をしています。安いものは1本500円ほどで売られており、1本で数回使用できるとはいえ、これだけの頻度で使用すると決して低コストとは言えません。
また、自分の肌に合うものが安価で売っているとも限りません。高価なものしか肌に合わなかった場合は、それだけ負担が大きくなります。
除毛クリームって実際どのくらい人が使ってるの?
実際に脱毛クリームを使って脱毛している人は、どのくらいいるのでしょうか?脱毛の学校で独自にアンケート調査をしてみました。
除毛クリームを使って自己処理したことはありますか?
- ある 39%
- 興味はあるがない 32%
- ない 29%
回答者 9235人(有効回答数 6095)
実際に使ったことがある人は39%とそれほど多くはありませんでしたが、興味があるという人が30%以上いることが分かりました。
パッケージなどを見るだけでは、どれが自分に合っているのか分かりにくく、気にはなっているけど、なかなか使用することができない人も多いのかもしれません。脱毛の学校では、人気の脱毛クリームに関する基本情報や使用体験レポートをまとめています。
普通肌の人は、【普通肌・入浴中に使用しない人】や【普通肌・入浴中に使用したい人】で挙げているものの中から気になる記事を読んでみてください。
また、「興味はあるがない」と答えた人の中には、敏感肌の人も多いことが予想されます。敏感肌の人の場合、クリーム選びはさらに重要です。
【敏感肌・入浴中に使用しない人】や【敏感肌で入浴中に使用したい人】の基本情報や口コミを参考に、自分に合うと思ったものを選んでみてください。
除毛クリームを使った正しい処理方法
除毛クリームの基本的な使用手順
- 取り扱い説明書をよく読む
- パッチテストを行う
- 除毛したい部分をしっかり洗ってよく乾かす
- クリームを塗布する
- クリームを塗布したまま指定された時間まで待つ
- ティッシュやヘラなどで拭き取る
- 水かぬるま湯でよく洗い流す
- 処理後2~3日は、いつもよりしっかり保湿する
詳しい手順とポイント
1.取り扱い説明書をよく読む
除毛クリームは製品によって、使い方が異なります。また、放置時間などを誤ると、深刻なトラブルを起こすこともあるので、使用前に必ず取扱説明書を読みましょう。
2.パッチテストを行う
使用する前に、用意したクリームが自分の肌に合うかを確認しましょう。これをパッチテストと言います。
パッチテストの方法
- 除毛したい部分に、使用したい除毛クリームを少量(10円玉程度の大きさ)塗る。
- 実際に除毛する際と同じ時間(※必ず説明書の指示に従うこと)放置し、使用中に腫れや赤み、かゆみ、強い刺激などの異常が出ていないかを確認する。
- 水またはぬるま湯でしっかりと洗い流し、24時間以上経っても異常がない場合のみ使用する。肌の弱い人は、さらに24時間(合計48時間)待ち、肌の変化を確認する。
テスト中に異常を感じた場合は、すぐにテストを中止し、しっかりと洗い流してください。また、症状がひどい場合は速やかに病院へ行きましょう。
3.除毛したい部分をしっかり洗ってよく乾かす
処理を行う前に、処理をする部分を清潔にしましょう。水やぬるま湯で汚れを落とし、しっかりと洗います。
クリームを塗る際に肌に水気があると、クリームの効果が弱くなってしまうので、タオルでしっかり水分を拭きとってください。
アルカリ性のせっけんや化粧品の使用はNG
除毛クリームを使用する前に、アルカリ性のせっけんや化粧品を使用すると、化学反応を起こし、かぶれてしまう可能性があります。
普段使用している石鹸類がアルカリ性か弱酸性か分からない場合は、お湯・水のみで洗い流しましょう。
また、温泉や入浴剤の中にもアルカリ性のものがありますので気をつけてください。
4.クリームを塗布する
クリームを塗り広げる前に、手で塗っても良いのかを確認してください。スパチュラやスポンジを使うよう指示している製品もあります。
また、手で塗り広げられる製品であっても爪にクリームがついてしまったら、すぐに洗い流してください。爪は毛と同じタンパク質でできているので、最悪の場合、溶けてしまうことがあります。
肌に塗る量は、説明書に従ってください。説明書に書かれている量より少ないと効果が低くなってしまいますが、多く塗ったからといって、効果が高くなることはありません。
5.クリームを塗布したまま指定された時間まで待つ
クリームを塗った後は、説明書に書いてある時間まで放置してください。
毛の状態によっては指定された時間より早く除毛できることもあるので、途中で少しだけクリームを剥がして、様子を見るのもおすすめです。
6.ティッシュやヘラなどで拭き取る
時間が来たら、必ずヘラやスポンジを使ってクリームを落としてください。
ヘラやスポンジがついていなかった場合には、ティッシュで代用することもできます。
除毛できていなかったからといって、長時間放置し続けるのは絶対にやめてください。長時間の放置は肌トラブルの原因となります。
7.水かぬるま湯でよく洗い流す
洗い流すときに石鹸類やボディブラシを使用したり、熱いお湯をかけてしまったりすると、肌に余計な刺激を与えてしまうので、必ず水かぬるま湯で優しく洗ってください。
8.処理後2~3日は、いつもよりしっかり保湿する
正しい使用方法であっても、肌は使用前よりダメージを受けています。処理後2~3日はいつもよりしっかり保湿を行い、肌をケアしましょう。
また、処理直後も除毛クリームの成分が肌に残っている可能性があるので、アルカリ性のものは使用しないでください。
使用する際の注意点
体調の悪いときや疲れているとき、生理前後、妊娠中・産後は使用を控える
体調の悪いときや疲れているとき、また生理前後や妊娠中・産後は肌がデリケートになっています。
こうしたときに除毛クリームを使用すると、いつもは問題のないクリームであっても、トラブルが起こる可能性があります。
期間をずらすか、より肌に優しい電気シェーバーでの処理をおすすめします。
電気シェーバーでの処理について詳しく知りたい人は、電気シェーバーによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を読んでみてください。
日焼けをした後や、他の方法で脱毛・除毛した直後には使用しない
日焼けした後や、他の方法で脱毛・除毛した後の肌はダメージを受けている状態です。
除毛クリームを使用すると、肌にさらなる負担をかけることになります。上記の行為を行った後、除毛クリームを使用する場合は、必ず3日以上あけてください。
傷や炎症、かぶれなど肌に異常がある部分には使用しない
当たり前のことですが、これらの部分は肌がとっても弱っている状態です。
患部を避けて使用することもできますが、広範囲に渡って症状が出ている場合、他の部分の肌もダメージを受けやすくなっている可能性があるので、患部が回復するまで使用を避けた方が無難です。
使用後24時間は、プールや海水浴、日焼けを避ける
除毛クリームを使用した後の肌はとてもデリケートです。塩素を含んだプールの水や、海水、強い紫外線にさらされると、いつも以上にダメージを受けてしまいます。
プールや海に行く前に処理をしたい場合、パッチテストの期間も含め3~4日前から準備してください。
使用後24時間は、香水、制汗剤、日焼け止め、収れん化粧水を使用しない
いずれもいつも以上にデリケートになっている肌には強い刺激となりますので、24時間は使用しないでください。
これらを使用せずに過ごすのが難しい場合、翌日に外出の予定がない日の処理がおすすめです。
収れん化粧水って…?
収れん化粧水と一般的な化粧水は別物です。収れん化粧水には、肌の引き締め効果があると言われており、通常、普段使っている化粧水にプラスして使用します。
化粧水を一つしか使用していないのであれば、収れん化粧水ではない可能性が高いですが、念のため、ボトルなどに書いてある使用説明書を確認してください。
選び方のポイントまとめ
たくさんある製品の中から、一体どれを選べば良いのか?ここでは、除毛クリームを選ぶときのポイントについてお伝えします。
効果よりも自分の肌の状態を優先させる
製品によって効果はさまざまですが、一般に効果が高いものは肌への刺激も強いと言われています。
これまで化粧品を使用して、肌がかぶれたことのある人は、必ず敏感肌用を選びましょう。
クリームを選ぶ際には、つい効果にばかり注目してしまいがちですが、効果よりも自分の肌の状態を優先させてください。
アレルギーテスト済みって…?
敏感肌用の製品の中には、アレルギーテスト済みと表記されたものがあります。これは、アレルギーの原因となるものを取り除き、テストを行った製品という意味です。
しかし、現在のところ、表示に関して公の機関による認定や試験はなく、各メーカーが独自に決めた基準によって自由に表記している状況です。
また、アレルギーテストが行われているからといって、全ての人にアレルギーや皮膚刺激が起こらないわけでもありません。あくまでも「アレルギーが起こらない製品」ではなく「アレルギーが起こりにくい製品」と考えてください。
どの部分に使用できるかを確認する
製品によって使用できる部分が異なります。どの部分の処理を行うか決めてから、製品を選びましょう。
特に顔やVIOラインには使用できない製品が多いので、注意が必要です。
女性が男性用のクリームを使っても大丈夫?
除毛クリームの中には、男性用と書かれているものがあり、一般に男性の方がムダ毛が濃いので、その分効果も高いと言われています。
女性でもムダ毛が濃い人であれば、男性用を使用したいと思うかもしれません。しかし、女性は男性より肌の表皮が薄いので、効果が高い分、刺激も強い男性用の製品はおすすめできません。
処理にかかる時間に注目
クリームをつけてから放置する時間も製品によってさまざまですが、素早く処理できるものは、処理に時間がかかるものに比べ、刺激が強い可能性が高いです。
塗布してから3~5分放置するものが主流なので、それよりも極端に短いものを購入する際には、製品説明をよく読み、納得してから購入してください。
どんなにおいがするのか
除毛クリーム独特のにおいを緩和させるため、ラベンダーやグレープフルーツ、フローラルなどの香料を混ぜている製品もあります。
また最近では、このにおいを緩和させたほぼ無臭の製品も販売されています。においは製品説明やパッケージだけで判断することができませんので、口コミなども参考に選んでみてください。
クリーム以外に、ジェル、乳液、ローションタイプも
除毛クリームの中には、クリームではなくジェルや乳液、ローションのようなタイプもあります。基本的な成分は変わりませんので、自分の使い心地の良いものを選んでください。
除毛クリームが毛を溶かす仕組み
最後に、除毛クリームがどのようにして毛を溶かしているのか、その仕組みついて説明します。
除毛クリームには、チオグリコール酸カルシウムという成分が含まれています。このチオグリコール酸カルシウムには、毛の主成分であるタンパク質を分解する性質があります。
つまり、肌にチオグリコール酸カルシウムを含んだ除毛クリームを塗ることで、表面にある毛を溶かしているのです。
ちなみに、毛だけではなく肌もタンパク質からできています。ですから、説明書に表記してある時間を超えてクリームを塗布していると肌も一緒に溶けてしまう可能性があります。
また、チオグリコール酸カルシウムの働きを高めるために、水酸化カルシウムなどのアルカリ剤を加えている製品も多いです。
このアルカリ剤も決して肌に優しい成分ではありません。こちらも正しく使用しなければ、肌に大きな負担をかけてしますので、必ず使用方法を守ってください。
以上、除毛クリームを使ったムダ毛処理のメリット・デメリットや正しい使い方について解説しました。
除毛クリームには、たくさんの化学薬品が配合されており、正しく使用しなければ深刻な肌トラブルを引き起こすことがあります。
とはいえ、説明書をよく読み、正しく使用すれば、短時間で広範囲の除毛ができる便利なアイテムですので、上手に活用してください。