除毛クリームで肌荒れしてしまったときの対処を教えて!薬はあるの?
1分で分かる!
除毛クリームには、チオグリコール酸カルシウムやアルカリ剤などの薬剤が含まれているため、人によっては肌に合わず、肌荒れやかぶれを起こしてしまう可能性があります。
症状がひどい場合は、すぐに皮膚科へ
症状がひどい場合は、すぐに皮膚科に行くのが最善の対処法です。皮膚科に行くときには、使用した除毛クリームを持参しましょう。いつ、どれくらい、どの部分に塗ったのかを整理しておくと診察がよりスムーズに進みます。
症状が軽い場合は市販薬を使用し、様子を見る
症状が軽い場合は、市販薬を使用して様子を見ましょう。ドラッグストアで手軽に購入できる代表的な軟膏は以下の2点です。
- 実売価格 598~950円
- 入手方法 ドラッグストア、通販(Amazon、楽天など)
- 特徴
かゆみ、かぶれ、湿疹、皮膚炎に効果があります。デリケートゾーンにも使用できる低刺激で肌に優しい軟膏です。局所麻酔成分と抗ヒスタミン成分の働きで、素早くかゆみを鎮めます。
エマゼン軟膏 10g(大正製薬)
- 実売価格 697~1060円
- 入手方法 ドラッグストア、通販(Amazon、楽天など)
- 特徴
かゆみ、かぶれ、湿疹、皮膚炎に効果があります。殺菌成分が患部の細菌感染を防ぎ、肌の血流を促進する成分が患部の治りを助けてくれます。
これらの軟膏を塗っても症状が改善しない場合は、皮膚科医の診療を受けましょう。
除毛クリームで肌荒れしてしまったときの対処法を簡単に説明しましたが、そもそも肌荒れを起こさないように予防する方法はないのでしょうか?以下の記事では、より詳しい対処法や除毛クリームによる肌荒れを未然に防ぐために知っておきたいポイントについてまとめました。
目次
肌トラブルの対処法まとめ
症状がひどいときは迷わず皮膚科へ
繰り返しになりますが、肌荒れやかぶれの症状がひどい場合は、必ず皮膚科医の診察を受けてください。かゆみがひどい場合、寝ている間に無意識にかいてしまい、症状がひどくなるケースもあります。なるべく早めに受診しましょう。
症状が軽いときは市販薬で様子を見てもOK
かゆみやかぶれが軽度であれば、市販の塗り薬でも治療できます。
ドラッグストアにいる薬剤師にどの薬が良いか相談してみましょう。中には、薬剤師不在のドラッグストアもありますが、1分で分かる!A.でも紹介した、フェミニーナ軟膏S(小林製薬)やエマゼン軟膏(大正製薬)のような第2類医薬品は、薬剤師がいないドラッグストアでも取り扱っています。
市販薬を使用して症状がひどくなったり、4~5日使用しても症状が改善しなかったりした場合は、必ず皮膚科を受診してください。
かゆみやかぶれにオロナインを塗っても大丈夫?
ネットで、かゆみやかぶれについて調べていると、多くの人が、治療にオロナインH軟膏(大塚製薬)を使っても良いか、と質問していました。
オロナインH軟膏の効果・効能は、にきび・吹出物・はたけ・やけど(軽いもの)・ひび・しもやけ・あかぎれ・傷・水虫(じゅくじゅくしていないもの)・たむし・いんきん・しらくも、と表記されており、かゆみやかぶれに効果があるとの記載はありません。
何より、オロナインH軟膏の使用上の注意には、湿疹(ただれ、かぶれ)している部位には使用しないでください、と明記されているため、除毛クリームによる肌荒れ対策に、オロナインを使用するのはやめましょう。
軽いかゆみを感じたときの3つの対処法
薬を塗るほどでもないけどほんの少しかゆみを感じる、という場合は、以下の3つの方法で症状を和らげることができます。
化粧水やワセリンなどで保湿する
かゆみを感じるときは、肌が乾燥している可能性が高いです。まず保湿をしましょう。普段使用している化粧水やボディクリーム、ワセリンなどを優しく塗布してください。ただしアルコールを含んだ化粧水(つけるとさっぱりするもの)は、肌に刺激を与える可能性があるので使用を控えましょう。
悪化を避けるため、かゆみを感じても絶対にかかない
かくと症状が悪化してしまうので、絶対にかかないことが大切です。保湿をしてもかゆみが治まらない場合は、濡らしたタオルなどで肌を冷やしてみてください。
できるだけ紫外線を避ける
肌が弱っているときに紫外線を浴びると、症状がさらに悪化する恐れがあります。長袖や長ズボンを着用するなどして、直射日光を避けてください。
使用中に少しでも異変を感じたら、すぐにクリームを洗い流すこと
除毛クリームの使用中に少しでも肌に異変を感じたら、すぐにクリームを洗い流し、使用を中断してください。肌のヒリヒリを感じながらクリームを放置していると、深刻な肌トラブルを起こす恐れがあります。
また、症状が治まったからといって、再び同じクリームを使うのもやめましょう。再度使用すると、さらに症状が重くなることもあります。
また、多くの製品で使用されているチオグリコール酸カルシウムやアルカリ剤が肌に合わない場合、どのクリームも肌に合わない可能性が高いです。電気シェーバーでの処理や脱毛サロン・クリニックでの処理など、他の方法を検討しましょう。
肌トラブルを防ぐため覚えておきたい6つのポイント
ここまで、肌トラブルが起こったときの対処法について説明してきましたが、そもそも肌トラブルが起こるのを未然に防ぐにはどんなことに気をつければよいのでしょうか?除毛クリームによる肌トラブルを防ぐための6つのポイントについて説明します。
自分の肌タイプに合った製品を選ぶ
過去に化粧品やボディクリームを使用して肌トラブルを起こした人や、冬場に肌が乾燥しやすく、ときには粉がふいてしまう人など、肌が敏感な人は「敏感肌用」と明記されている製品を選んでください。
また、除毛クリームの中には男性用と明記された製品もあります。一般的に、男性用の方が除毛力が高いとされていますが、女性と男性では肌質が異なるので、女性が男性用の製品を使うのはおすすめできません。ちなみに特に性別が明記されていない場合は、男女兼用の製品です。
生理前や生理中、体調の悪いときは使用を控える
女性の体は生理周期によって、ホルモンバランスが大きく変化します。
生理前は、皮脂の分泌を活発にし、肌のバリア機能を低下させる黄体ホルモンの量が多くなり、肌トラブルが起こりやすくなります。この影響は生理中も続くので、生理前や生理中は除毛クリームの使用を控えてください。
また、体調が悪いときや疲れているときも、体の免疫力が低下して肌トラブルを起こしやすいので注意しましょう。
使用前に必ずパッチテストを行う
除毛クリームは、必ずパッチテストを行ってから使用してください。パッチテストのやり方は以下の通りです。
パッチテストの方法
- 使用する部分に少量のクリーム(10円玉大)を塗る
- 説明書に記載されている待ち時間が経過したら、水またはぬるま湯で洗い流す
- 使用後、24時間経過しても肌に異常がないか確かめる
テスト中、肌に異常を感じたら、すぐにクリームを洗い流してください。
異常を感じたらすぐに洗い流す
パッチテストの結果、異常が現れなかった場合も、除毛中にヒリヒリとした刺激や痛み、かゆみなどの異変を感じたら、すぐに使用を中止し、水かぬるま湯で洗い流してください。
また、万が一、除毛クリームが目に入ってしまったら、こすらずに水圧の弱い流水で10分以上しっかりと洗浄しましょう。洗浄後、眼科医を受診してください。
初心者には非ウォータープルーフがおすすめ
パッケージにシャワーのイラストがついていたり、「バスタイム」や「お風呂でカンタン」などと表記されていたりするものは、全てウォータープルーフ仕様の製品です。クリームが水に流れにくい成分を含んでいるため、洗い流しにくく、初心者には使いづらいという声もあります。
初めて除毛クリームを使用するときは、洗い流しやすい非ウォータープルーフの製品がおすすめです。
肌が弱い人は使用前にかかりつけ医に相談する
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を治療中の人や、アレルギー体質の人、皮膚に作用する薬を服用中の人、肌に異常が現れやすい人は、必ず使用前にかかりつけ医に相談しましょう。
以上、「除毛クリームで肌荒れしてしまったときの対処を教えて!薬はあるの?」に対する回答でした。
除毛クリームは簡単にムダ毛を除去できますが、肌に合わなかった場合、肌トラブルを起こすこともあります。使用前に、肌荒れが起こってしまったときの最善の処置を確認し、誤った対処をしないよう備えておきましょう。
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