全身脱毛で脱毛できる部位はどこ?|パーツ数で比較するのは大間違い
全身脱毛の「全身」とは一体どの部分を指すのでしょうか?サロンやクリニックでは「全身○カ所脱毛」などというキャッチフレーズをよく見かけますが、この数が多いほどたくさん脱毛できるということなのでしょうか?ここでは、全身脱毛で脱毛できる部位について詳しく説明します。
目次
全身脱毛で脱毛できる部位はサロン・クリニックにより異なる
全身脱毛の「全身」とは
全身脱毛とは、両ワキや腕、背中や脚、お腹などの部分を全て脱毛することを指します。基本的に「自分が気になる場所を選ぶ」のではなく、サロンやクリニックが対象としている範囲全てを脱毛します。
まずは自分がどの部位を脱毛したいか考えることが大切
一口に「全身脱毛」と言ってもサロン・クリニックによって、どの部分が含まれるのかは異なります。まずは自分がどの部位を脱毛したいのか考え、自分が脱毛したい部位が含まれているサロン・クリニックの中から比較検討しましょう。
全身脱毛をするときに特に確認しておきたい部位
サロン・クリニックによって全身脱毛に含まれる範囲は異なりますが、手足やワキなどは大抵のサロンで含んでいます。ここでは、特に対応の異なることの多い3つの部位について詳しく説明します。
顔
顔は体の中でも特にデリケートで、ムダ毛も薄く、なかなか効果が出にくいので、全身脱毛には含まず、別料金とするサロン・クリニックも多いです。
また、顔を含むサロン・クリニックであっても、さらに細かくパーツ分けされていることが多く、鼻下やアゴ周りのみの場合、おでこやもみあげも含む場合など、対応はさまざまです。
顔も脱毛したい人は、顔のどの部分を脱毛したいのかまで考えておきましょう。
顔のパーツ分けはサロン・クリニックにより異なりますが、代表的なパーツについては、イラスト付きで解説する顔脱毛の範囲で詳しく説明しています。
VIOライン
VIOラインも肌がデリケートな上、毛周期という毛の生え変わりのサイクルが長いため、他の部分よりも効果が出るまでに時間がかかります。
このため、VIOラインは全て全身脱毛に含まないサロン・クリニックや、Vラインのみ含み、I・Oラインは含まないというサロン・クリニックがあります。
また、VIOラインを含む場合であっても、ハイジニーナ(無毛)にしたい場合は、別途回数を追加しなければならない可能性が高いです。
VIO脱毛の期間・回数について、さらに詳しく知りたい人は、VIO脱毛の回数は何回で終わる?完了までの期間は?【 医療VS光脱毛 】を読んでみてください。
うなじ・襟足
体の背面で面積も小さいので、普段あまり意識していない人が多いですが、自分できれいに整えるのは難しい部分です。せっかく全身脱毛をするならば、まとめて処理しておくことをおすすめします。
うなじ・襟足は全身脱毛に含んでいるサロン・クリニックの方が多いですが、中には12回以上の契約でないとうなじ・襟足は含まない、としていることもありますので、よく確認してください。
うなじ・襟足脱毛については、うなじ・襟足脱毛の全知識|失敗しない襟足の形&効果の出る回数でさらに詳しく解説しています。
パーツ数ではなく、自分が脱毛したい部位が含まれているかを確認する
サロンやクリニックでは「全身○カ所脱毛」などと表記されていることが多く、この数字が大きいほどたくさんの部位が脱毛できるような印象を持ってしまいがちです。そのため、部位を細かく分けて部位の数を増やしていることもあります。
例えば、ヒザ上を1部位にしているサロン・クリニックもあれば、ヒザ上(表)・ヒザ上(裏)と分け、2部位にしているサロン・クリニックもありますが、どちらも脱毛できる部分は同じです。
繰り返しになりますが、パーツ数ではなく自分の脱毛したい部分が含まれているかどうかを確認してください。
全身脱毛で脱毛できない部分
サロンでの光脱毛であっても、クリニックでの医療レーザー脱毛であっても、脱毛できない部分があります。光脱毛や医療レーザー脱毛では脱毛できない部分について、詳しく見ていきましょう。
色素が濃い部分
光脱毛も医療レーザー脱毛も、肌にメラニン色素という黒い色素に反応する光を照射し、毛根にダメージを与えることで脱毛・減毛しています。
色素が濃い部分に照射すると、光が強く反応しすぎてしまい、火傷を引き起こす可能性があるため照射できません。
ほくろ
ほくろは、サロンとクリニックで対応が異なります。
- サロンでの光脱毛の場合
ほくろのある部分には保護シールなどを貼って照射します。ほくろ部分には、光が当たらないので、ほくろから生えている毛は処理できません。
- クリニックでの医療レーザー脱毛の場合
小さなほくろの場合は、そのまま照射します。ほくろ部分の毛も処理することができますが、照射の光の影響で、ほくろが薄くなったり、なくなったりすることもあります。
チャームポイントとして残して置きたいほくろには、保護シールなどを貼ってくれるので、事前に申し出てください。
大きなほくろの場合、火傷のリスクがあるので、その部分を避けるか、保護シール、テープなどを貼って照射します。このため、大きなほくろから生えている毛は処理することができません。
しみ
光脱毛でも医療レーザー脱毛でも、濃いしみの場合は避けて照射しますが、薄いしみの場合は、そのまま照射します。照射することで、しみが薄くなることもありますが、脱毛の光はしみの治療を目的としたものではありませんので、過度な期待は禁物です。
しみの一種「肝斑」に要注意!
しみの一種に肝斑(かんぱん)というものがあります。肝斑は、一般的なしみと異なり、照射によって悪化する場合があるので、光脱毛でも医療レーザー脱毛でも照射を行っていません。
一般的なしみと肝斑の見分け方
肝斑は、下のイラストのように両頬に沿って左右対称に同じ形、同じ大きさで現れることが多いです。
30~40代の女性に現れることが多く、紫外線やホルモンバランスの乱れが原因と言われています。肝斑は内服薬で改善することができます。脱毛する前に、まずは皮膚科専門医を受診してください。
あざ
光脱毛ではあざの部分を避けて照射することが多いですが、医療レーザー脱毛の場合、医師があざを確認し、可能であると判断すれば、あざの部分も照射してくれます。ただし、照射の光に強く反応してしまうため、痛みを伴う可能性が高いです。
痛みを抑えたい人は、皮膚科専門医を受診し、あざの治療を行ってから脱毛するのがおすすめです。
日焼けした肌
光脱毛でも医療レーザー脱毛でも、強い日焼けをしている場合は、照射することができません。日焼けが癒えるまで、3カ月ほど待ってから脱毛を始めてください。
色素沈着をしている部分
色素沈着(黒ずみ)も症状がひどい場合には、照射をすることができません。また、症状が軽い場合は照射可能ですが、光に強く反応してしまい、痛みを伴う可能性が高いです。
色素沈着は自分で治療することも可能です。自己処理などが原因ですでに色素沈着を起こしてしまっている人は、脱毛による色素沈着の原因および治療・予防法など全知識を読んでみてください。
乳輪
火傷の危険性があるので、光脱毛でも医療レーザー脱毛でも照射することができません。
また、乳輪周りの脱毛を行う場合、乳輪のどのくらいきわまで照射してくれるのかは、サロン・クリニックにより異なります。事前に確認しておきましょう。
乳輪の脱毛については、乳輪やバストトップを脱毛するにはでさらに詳しく説明していますので、気になる人は読んでみてください。
タトゥーのある部分
光脱毛、医療レーザー脱毛とも照射することができません。乳輪と同じく、タトゥーのある部分のどのくらいきわまでを照射してくれるかは、サロン・クリニックにより異なります。
タトゥーから5センチ以内の範囲は照射しないという場合もあれば、タトゥーのある部分ギリギリまで照射してくれる場合もありますが、基本的にクリニックの方がギリギリまで照射してくれる可能性が高いです。
タトゥーから5センチ以内の照射を行っていない場合、ワンポイントのタトゥーであっても、脱毛できない範囲がかなり大きくなってしまいます。事前にどこまで処理をしてくれるのか確認しておきましょう。
色素の濃い部分を脱毛するなら、自己処理かニードル脱毛
前述の通り、光脱毛でも医療レーザー脱毛でも、色素の濃い部分には照射することができません。これらの部分を処理する場合、電気シェーバーなどで定期的に自己処理を行うか、ニードル脱毛を行ってください。
ニードル脱毛であれば、色素の濃い部分であっても半永久的に脱毛することが可能です。
ニードル脱毛は、毛穴に針を差し込み、電気を流すことで毛根にダメージを与え、脱毛しています。1本1本処理していくため、処理に時間がかかる上、光脱毛や医療レーザー脱毛より強い痛みを感じる人が多いです。
料金は1本130円など本数単価のところもあれば、15分6000円など時間単価のところもあります。光脱毛や医療レーザー脱毛に比べ高額になることが多いので、気になる部分だけピンポイントで行うことをおすすめします。
粘膜部分
Iラインの内側はクリニックでのみ照射可能
サロンやクリニックで、Iラインの説明を受けるときに、「Iラインの外側」や「Iラインの内側」あるいは「粘膜部」という言葉が出てくることがあります。まずは、これらの言葉がどこを指すのか、イラストを使って詳しく説明します。
Iラインの詳しい部位
「Iラインの外側」とは大陰唇のことです。そして、「Iラインの内側」や「粘膜部」と呼ばれているのは小陰唇のことです。
サロンでは、ほとんどの場合、「Iラインの外側」のみの照射となります。
クリニックでは「Iラインの内側」や「粘膜部」と呼ばれる部分まで照射可能なことが多いですが、小陰唇自体には照射できないこともあるので、この部分の脱毛をしたい人は、よく確認してください。
また、膣口に毛が生えることはありませんので、この部分に照射をする必要はありません。
一部のクリニックでしか行えない鼻毛脱毛
鼻の中も粘膜になっており非常にデリケートなので、サロンでは鼻毛脱毛を行っていません。また、クリニックでもごく一部でしか行っていません。
そもそも鼻毛には、ゴミやほこりが入らないようにする役割があるため、どんな脱毛方法であっても、脱毛するのは鼻の入口から1センチほどのところで留めておきましょう。
以上、全身脱毛で脱毛できる部位はどこ?|パーツ数で比較するのは大間違い、でした。一口に「全身脱毛」と言っても、含まれる部位はサロン・クリニックにより異なります。パーツ数で比較するのではなく、自分が脱毛したい部位が含まれているかどうかで比較・検討しましょう。
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