全身脱毛は寒い!?|すぐできる対策と脱毛のプロ&経験者のアドバイス

全身脱毛体験者に話を聞くと「照射中や照射後、寒さを感じて困った」という人が少なくありません。ここでは、寒さを感じる要因やすぐにできる寒さ対策について詳しく説明します。

全身脱毛の処理中に体が冷える理由

照射前に痛みやダメージを和らげるため冷却する

光脱毛も医療レーザー脱毛も、メラニン色素という黒い色素に反応する光を照射し、熱で毛根にダメージを与えることで、減毛・脱毛しています。

この熱による肌へのダメージや痛みを和らげるため、照射前に冷却ジェルを塗ったり、保冷剤や冷却パックを当てたり、脱毛器の冷却機能を使ったりして、照射する部分を冷やすので、多くの人が体が冷えたと感じています。

照射後の火照りを抑えるために冷却する

冷却した肌に照射をした後、今度は照射の熱による火照りを抑えるため、再び肌を冷却します。

照射後の冷却をしっかり行わないと、熱が皮膚の奥の方にどんどん伝わってしまい、余熱で火傷を起こしてしまう可能性があるので、欠かすことはできません。しかし、再度冷却することにより、さらに体が冷えてしまいます。

長時間薄着で過ごさなければならない

処理中は照射が進めやすいように、ラップタオルやバスローブなどに着替えます。そして、全身を1度に照射する場合は1時間~2時間、上半身・下半身など全身を2度に分けて照射する場合でも1~1時間半は、その格好で過ごさなければなりません。

長時間薄着で過ごすことになるので、当然、体が冷えてしまいます。

夏は冷房で体が冷えることもある

サロン・クリニックの中には、夏場、暑い中を歩いてくることを想定し、冷房を強めに設定しているところもあります。入ったときにはちょうどいい温度だと感じても、薄着になり、照射を続けるうちに、寒さを感じたという人も少なくありません。

全身脱毛で寒さを感じるのは、冬だけではありません。夏にも寒さ対策が必要です。

寒さに関する口コミ

真冬は処理後、外に出るととても寒い!

夏場は処理後に外に出るとちょうど良いのですが、真冬は暖房の効いたビルの中でも寒くて死にそうになります!とにかく寒いです!3カ所くらいの部分脱毛なら耐えられますが、全身だと寒すぎてもう無理だ!と思いました。(大阪・30代・全身)

夏場でも鳥肌が立つほど寒い

夏場でも鳥肌が立つほど寒い思いをしたのですが、冬は脱毛されている間ずっと地獄のように寒かったです。もっと館内を暖かくしてほしい!照射前の冷却も「そんなに冷やさないで!」って思ってしまいました。(東京・20代・全身)

寒かったけどスタッフが対応してくれた

よく冷房が効いている上に、照射するときに寝転ぶ台がビニール張りでひんやりしているので、2時間も照射を受けていると、どうしても寒くなってしまいます。でも、途中でスタッフさんが「寒くないですか?」と聞いてくれ、「寒いです」というとタオルをたくさんかけてくれました。(茨城・20代・全身)

誰でもすぐにできる寒さ対策

温かい飲み物を持参する

保温ボトルに温かい飲み物を入れて持参しておくと、照射前や照射後に飲んで、体を温めることができます。

ただしカフェインには神経を過敏にしてしまう効果があるので、痛みを少しでも抑えたい人は、当日のカフェイン摂取を控えてください。持参するなら、カフェインが含まれていないルイボスティー、黒豆茶、白湯などがおすすめです。

貼るタイプ以外のカイロを持参する

脱毛後、寒さを感じたときのために、カイロを持参しておくのもおすすめです。ただし、脱毛後の肌にずっとカイロを当てて温めると、肌が炎症を起こしてしまう可能性があります。貼るタイプのカイロは避けてください。

普段よりも暖かい服装で向かう

処理前に体を冷やさないため、また処理後、帰るときに寒い思いをしなくていいように、普段よりも暖かい服装で出掛けてください。冬場は、インナーを1枚増やしましょう。夏場は紫外線対策も兼ねて、長袖の上着を持参するのがおすすめです。

あらかじめ照射をする部屋の室温を上げてもらっておく

ラップタオルやバスローブに着替えてから、寒いと感じ、空調を調整してもらっても、しばらくは薄着のまま寒い部屋で過ごさなければなりません。

着替える前に「冷え性なので、部屋を少し暖かめにしておいてもらえると助かります」と伝えておきましょう。

照射中に寒いと感じたらすぐにスタッフに伝える

照射中に寒いと感じたらすぐにスタッフに伝えましょう。口コミを見ても大半の人が、空調の設定温度を上げてもらったり、タオルや毛布をたくさんかけてもらったりと適切な対応をしてもらっています。

「これくらいなら我慢できるかな…」と様子を見ると、その間にも体はどんどん冷えてしまいます。

また、伝えたにも関わらず、何も対応をしてもらえなかった場合には、「このままでは体調を崩してしまいそうなので、空調の設定温度を上げるか、タオルや毛布を貸していただけますか?」と具体的にお願いしてみてください。

冷却ジェルを使用しないサロンを選ぶのも、ひとつの手

全身脱毛の寒さについて、体験者の声を集めると「照射前に肌に塗布する冷却ジェルが特に冷たかった」という意見がありました。

冷却ジェルを使用しない場合も、保冷剤や冷却パック、脱毛器の機能を使って冷却を行いますが、「冷却ジェルよりは冷たくなかった」と感じる人も少なくありません。

少しでも寒さを軽減したい人は、冷却ジェルを使用しないサロン・クリニックでも照射を体験し、より寒さを感じにくかった方を選んでください。

また、最近は、冷たさを感じにくい常温のジェルを使うサロン・クリニックもあります。寒さが気になる人は、契約前に冷却方法やジェルについて確認しておきましょう。

冷え性の人は普段から対策を

ちょっとしたことに気をつけるだけで、体の冷えはかなり軽減されます。冷え性の人は、全身脱毛でさらに体を冷やしてしまわないように、普段から冷え対策をしておきましょう。

起床後、体温より少し温かい白湯を飲む

朝はコーヒーという人も多いですが、コーヒーよりもおすすめなのが、体温より少し温かい(50度くらい)白湯です。

寝ている間には、平均500ミリリットル、多い人では1リットルもの水分が失われており、朝は体がカラカラの状態です。また、早朝は最も体温が低い状態なので、白湯を飲むことで体を温め、水分を補うことができます。

胃や腸も温められ、活発に動き出すことから、代謝が上がり、冷えにくい体が作られるとも言われています。

体を冷やす食べ物を避け、体を温める食べ物を摂る

食べ物の中には、体を温める食べ物と体を冷やす食べ物があります。冷え性の人は、普段から意識して体を温める食べ物を摂り、体を冷やす食べ物は控えるようにしましょう。

体を温める食べ物の特徴

  • 寒い時期に旬を迎えるもの
  • 寒い地方で取れるもの
  • 土の中で育つもの

代表的な体を温める食べ物

野菜…人参、かぼちゃ、生姜、山芋、ごぼう、など
果物…みかん、ぶどう、さくらんぼ、など
豆類…小豆、黒豆など

体を冷やす食べ物の特徴

  • 暑い時期に旬を迎えるもの
  • 暑い地方で取れるもの
  • 地上で育つもの

代表的な体を冷やす食べ物

野菜…きゅうり、トマト、ナス、キャベツなど
果物…スイカ、バナナ、梨など
飲物…麦茶、清涼飲料水、ビールなど

脱毛のプロに聞く、サロンでの配慮とアドバイス

サロンで働く脱毛のプロに、サロンで行われている配慮や自分でもできる対策について聞きました。

取材協力(氏名五十音順・敬称略)
Harumi Ito(Waxing Salon 凛)、桶本貴子(脱毛のお店 NICO)、門田唯(Beautysalon REDMOON)、関根彩子(ブラジリアンワックスサロンaglaia)、松本登美子(トータルビューティーサロン fileo)

施術中に寒さを感じる人には、どのような対策をおすすめしますか?また、お店として行なっている対応などがあれば教えてください。

施術しない部分はバスタオルで覆う

特に冬は寒さを感じやすいので、肌が露わになっているときに施術してない部分はバスタオルで覆いながら施術しています。(Ito)

電気毛布を敷いて調整

ブランケットをかけたり、電気毛布を敷いて調整しています。(桶本)

上半身と下半身を分けて施術

全身の施術であっても、上半身と下半身にわけて施術するようにしています。女性は冷え性の方が多いですから、お客様が入店する一時間前からヒーターで各部屋を暖めています。(門田)

冷却ジェルを使わないマシンを使用

冷却ジェルを使わない最新マシンを使ってます。大きく肌触りのよいバスタオルで施術部位のみが露出するようにしています。下半身、上半身で分けて施術するので、全裸になることはありません。(関根)

当サロンは、ジェルを使用しないため、特に冬の寒い時期のあのヒヤッとした寒さは少ないかと思います。もちろん、暖房器具や施術していない箇所には毛布やブランケットなどお掛けしてます。それでも、足元などが冷える場合は、別途部分暖房器具も用意してありますので、寒さ対策はバッチリです。(松本)

施術中に寒さを感じる人が、自身でできる対応策などがあればお教えください。

寒さを感じたらその都度スタッフに伝える

部屋は暖めておりますので、寒さを感じたらその都度スタッフに伝えてください。こちらからも伺うようにしています。(Ito)

靴下を履いてみる

靴下履いていると違うかも?あとは、我慢せずに寒いと伝えてもらえたら嬉しいです!(桶本)

冷え性の方は靴下を履いた状態はおすすめ

冷え性の方は靴下を履いた状態での施術をおすすめしています。「寒くないですか?」と声掛けをどこのサロン様でも行っていると思うので、遠慮せず寒いときは寒いとお伝えして大丈夫だと思いますよ。(門田)

冷却ジェルを使わないサロンを選ぶ

上下セパレートの洋服で上半身、下半身分けて施術できるようにする。冷却ジェルを使わないマシンがあるサロンにいく。(関根)

事前に生姜を入れた紅茶を飲む

カイロなどベッドとカラダの間にタオルとかで包んであてておくことなどは可能です。また、生姜を入れた紅茶などを飲んでおくことで、カラダがポカポカしてきますので、事前の対策としてはおすすめです。特に冷えや寒さか気になる方は、体内のエネルギー不足なので、普段からしっかりと栄養バランスを整えておくことが根本的な寒さ対策です。(松本)

以上、全身脱毛の処理中は寒い!|知っておきたい、すぐにできる寒さ対策、でした。照射前と照射後に肌を冷却する上、長時間、薄着で過ごさなければならない全身脱毛は、どうしても体が冷えてしまいます。

脱毛後、冷えで体調が悪くなったり、風邪を引いてしまったりしないよう、あらかじめ対策を取っておきましょう。また、普段から冷え性の人は、この機会に毎日の食べ物や飲み物を見直してみてください。

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