耳毛の正しい自己処理方法|耳毛脱毛でも耳の中の毛は処理できない!
ここでは、耳毛の正しい自己処理方法についてや、サロン・クリニックでの耳毛脱毛について詳しく説明します。
自分では確認しづらい耳のムダ毛
耳毛は三面鏡を使って確認するのがおすすめ
耳周辺は鏡越しでしか確認することができず、この部分の毛まで普段からしっかりと処理をしているという人はそう多くありません。しかし、常に露出しているので、人からはよく見られる部分です。
普通の鏡では確認しづらいという人は、一度、三面鏡や四面鏡を使って、自分の耳のムダ毛を確認してみてください。
年齢を重ねた男性ほど伸びやすい耳毛
「耳毛が長い」と言えば、おじいさんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
耳毛は本来、ヒゲや胸毛、背中の毛と同じく、男性に多く見られる毛です。
そして、人間は年齢を重ねるごとに、毛周期という毛の生え変わりのサイクルが長くなり、毛がなかなか生え変わらなくなります。毛が生え変わるまでの間、どんどん伸びていくので、年齢を重ねた男性ほど耳毛が長くなり、目立ってしまうのです。
毛周期について詳しく知りたい人は、毛周期とは?|ムダ毛が生え変わるサイクルとベストな脱毛間隔を読んでみてください。
女性で急に耳毛が濃くなってきた場合は要注意
前述の通り、男性に多く見られる耳毛ですが、耳毛も体毛の一種なので、女性であっても他の部分の毛が濃い人であれば、耳毛も濃い可能性が高いです。
注意してほしいのは、女性で急に耳毛が濃くなってきたというときです。この場合、体内のホルモンバランスが乱れている可能性があります。ホルモンバランスが乱れる原因としては、
- ストレス
- 食生活の乱れ
- 病気などによる卵巣機能の低下
などが考えられます。急に耳毛が濃くなってきたことと合わせて、生理不順の症状も見られる場合には、早めに専門医を受診してください。
ホルモンバランスの乱れについて、より詳しく知りたい人は、急に体毛が濃くなってきたときに考えられる原因と対策を読んでみてください。
耳毛の正しい自己処理方法
自己処理するなら耳毛カッターがおすすめ
耳毛を自己処理するなら、電動式の耳毛カッターで処理するのが一番手軽で安全です。
耳の中の皮膚は非常にデリケートです。耳毛カッターであれば、刃にガードがついているので、正しく使用すれば皮膚を傷つける心配はありません。
有名メーカーの人気機種でも2000~4000円程度で、安価なものであれば1000円以下で購入できるので、定期的に耳毛を処理したいのであれば、1本購入しておくと便利です。中には、刃を付け替えることで鼻毛カッターとしても使用できるものもあります。
耳毛カッターの正しい使い方
用意するもの
- 耳毛カッター
- ティッシュペーパーやタオルなど耳を拭けるもの
- 三面鏡や四面鏡など耳を確認できる鏡(用意できれば)
手順
- まずはかたく絞ったタオルやティッシュなどで耳を拭き、清潔にする。
- 耳毛カッターの電源を入れる。
- 鏡で位置を確認しながら、耳に沿って刃を軽く当て、ゆっくりとカッターを動かす。
注意:製品によっては、耳の中に入れてから電源を入れるように指示しているものもあるので、使用前に取扱説明書をよく読むこと。 - 耳の穴など三面鏡や四面鏡を使っても確認しづらい場所は、特に刃を軽く当てる。
注意:あまり奥まで処理しようとすると、鼓膜を傷つけてしまう可能性があるので、処理するのは、耳の入口から5ミリ程度のところまでに留めておくこと。 - 処理した毛が耳の中に残らないように、最後にかたく絞ったタオルやティッシュなどで耳の中を拭く。
はさみで処理するときは細心の注意を払うこと
耳毛カッターはないけど、どうしても耳毛の処理をしたいという場合、眉用などの小さなはさみを使って耳毛をカットすることもできます。
しかし、耳毛カッターと違い、はさみには刃のガードがついていませんので、必ず三面鏡や四面鏡で確認しながら処理するようにしてください。また、はさみの先端で肌を傷つけないように、刃先が丸くなっているものをおすすめします。
はさみを使用する場合、カットするのは穴の手前側の毛だけにしましょう。穴の中の毛をカットしたい人は、より安全性の高い耳毛カッターを使用してください。
耳毛を抜くのはできるだけ避けること
耳の穴の手前に数本だけ生えている耳毛がどうしても気になるという場合、鏡で確認しながら、毛抜きで抜いても構いません。しかし、耳の穴の中にたくさん生えている毛を毛抜きで抜くのは避けましょう。
自分の目で確認することのできない耳の穴の毛を毛抜きで無理矢理引き抜いてしまうと、毛嚢炎(毛嚢炎)を引き起こしてしまったり、皮膚が炎症してしまったりする可能性があります。
通常、軽度の毛嚢炎や炎症は、患部を清潔にしておくだけで、自然と治まることが多いです。しかし、耳の穴の場合、自分で患部を確かめることができないので、清潔に保つことが難しく、なかなか完治しない可能性があります。
耳の穴の毛は毛抜きで抜かず、耳毛カッター処理しましょう。
除毛クリームやワックスの使用は避けること
先ほども説明したように、耳の中の皮膚はとてもデリケートなので、チオグリコール酸カルシウムなどさまざまな薬品を含む除毛クリームの使用はおすすめできません。
耳の中の皮膚がトラブルを起こす可能性があるだけでなく、クリームが奥まで流れてしまうと鼓膜を痛める危険もあります。
ワックスも同じく、耳の奥まで流れてしまうと、鼓膜を痛める危険があるので、耳毛を処理するのに、除毛クリームやワックスを使用するのは避けましょう。
〈追記〉サロン・クリニックでの耳毛脱毛
このように自分で確認しづらく、なかなか処理しづらいと感じる人も多い耳毛ですが、サロンやクリニックで脱毛するのことはできるのでしょうか?最後にサロン、クリニックでの耳毛脱毛について説明します。
サロンでは耳毛脱毛できない
サロンでの光脱毛で耳毛まで処理をしてくれるというところは、ほとんどありません。
ごく一部、オリジナルの脱毛器を使用し、耳の穴の入口近くの突起した部分(耳珠・じじゅ)の裏表までなら、照射できるというサロンもありますが、やはり耳の中の毛までは脱毛することができません。
なお、照射時には、耳の奥の部分に照射の光が届かないように耳栓をして照射するので安心です。
クリニックでも耳毛脱毛できるところは少ない
一部のクリニックでは医療レーザー脱毛での耳毛脱毛を行っています。また、耳毛脱毛がメニューにないサロンであっても、医師に相談すれば行ってくれることもあります。
ただし、クリニックであっても耳の穴まで照射してくれることはありません。
理容室やシェービングサロンでの処理
理容室やシェービングサロンで顔剃りをお願いしたら、耳たぶ周辺の毛も一緒に処理をしてくれる場合が多いです。
ただし、あくまでも顔剃りの延長としておこなってくれるだけなので、耳の穴の毛まで処理してくれることはありません。
減りつつある理容室での耳毛剃り
サロンでの光脱毛でも、クリニックでの医療レーザー脱毛でも、理容室やシェービングサロンで顔剃りのついでにお願いをしても、耳の穴の毛まで処理してくれることはありません。
耳の穴の毛をプロに処理してもらいたい場合、理容室で耳毛剃りをしてもらうという方法があります。しかし、この理容室での耳毛剃りも近年、行うところがどんどん減っています。
理容室での耳毛剃りには穴刀(あなとう)という専門の道具を使用します。この穴刀を使用した耳毛剃りには、高度な技術が必要です。
耳毛剃りを行う理容室の中には、誤って耳の中の皮膚を傷つけてしまったり、鼓膜を破ってしまったりといった深刻な事故を起こすところもあり、大阪府と京都府では、条例で理容室での耳毛剃りを禁止しています。
また、条例で禁止していない都道府県の理容業界でも、深刻な事故に繋がる恐れのある耳毛剃りを自粛する方向にあり、今では穴刀を使った耳毛剃りの技術を持つ理容師は少なくなっています。
なお、条例で耳毛処理を禁止していない東京では、耳毛剃りを行う理容室が数軒営業しており、1回1000円前後で耳の中の毛を剃ってもらうことができます。
ちなみに、耳毛剃りが条例で禁止されているところであっても、耳掃除をしてくれるサロンなどで行うはさみを使った耳毛カットは禁止されていません。どうしてもプロの手で耳の穴の毛を処理してほしいという人は、そうしたサロンを訪ねてみてください。
以上、耳毛の正しい自己処理方法|耳毛脱毛でも穴の中の毛は処理できない!、でした。耳の中の毛を自己処理するときには、必ず穴の入口から5ミリまで、という決まりを守り、鼓膜やデリケートな耳の皮膚を傷つけないように、細心の注意を払ってください。
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