東京のブラジリアンワックスをもっと身近に！立ち上げからオープンまで激動の３カ月

―初めまして。ではまずサロンをオープンしようと思ったきっかけから伺えますか？

かなこそれまで美容関係にいたとかではなくて、実は投資家なんですよ。

―投資家！？あの株とかを売買する？

かなこいえいえ。私は株をたくさん持っていて、売ったり買ったりするような投資家ではなく、ベンチャー企業が上場するための投資というか、エンジェル投資家と呼ばれるジャンルの投資家ですね。あとは不動産とか、ウェブのニュースを作ったりとかもしてるんですが、社員に次どうしようか～なんて話をしていたんです。

その時、私が前に海外で生活をしていて、ブラジリアンワックスもしていたんですけど、飲み会の席のときに「東京って高いよね～。１週間とか10日くらいでまた生えてくるし、１カ月に１回はやりたいのに、そのたびに7000円って高いしおかしいよね」なんて話をしていたんです。その話を覚えていた部下が、「今度は毛を抜きましょうよ！」って言われて、じゃあやりましょう！って（笑）。

―新規事業…というわりにはノリが軽いですね（笑）。

かなこでも、もう次の日からすぐに動き出して、サロンのための物件を借りて、オープンするまで３カ月掛かってないです。私はその間に、ブラジリアンワックスの勉強にも行きました。動き出したら早いんです♪

―オープンまで３カ月（驚）！

かなこ2016年の２月にオープンしたので、最近やっと落ち着いてきた感じですね。

女性が使えるお金を意識。だって女の子にはいろいろ必要ですから

―東京は高いと思っていたということは、やはり金額はかなりリーズナブルな設定に？

かなこオープン当時は、渋谷の価格帯を調べて安くできるようかなり考えました。今は価格競争になってきていて、時々ビックリするくらい安くしてるサロンさんを見ると、どうやって利益取ってるのかな？大丈夫かな？って気になりますけど。うちは最初から、もうギリギリのところで頑張っているので価格に関してはブレずにやってます。だからお客様に対してのアフターケアとか、クオリティも下がることがないんです。

―途中から安くなると、今までのクオリティじゃない可能性も高い…という可能性もあるんですね…。

かなこ料金を安くするためにワックスの質を下げるとか、今までお客様のためにと行っていたサービスができなくなったりしたら、本末転倒ですよね。渋谷に来てる女の子って、まつエクも行かなきゃいけない、ネイルも行かなきゃいけない、美容室も行かなきゃいけない、遊びにも行かなきゃいけないって、いろいろお金が掛かるんですよ。その中で、基本的にはそんなに見られない部分にもちゃんとお手入れをして、キレイになりたいっていう子たちが来てくれるので、応援したいという気持ちもあるんです。

―確かに！女の子は自分磨きが大変で、しかもそれにはお金もかかりますしね。

かなこ渋谷の女性が何にお金を使うかということは、すごく意識してます。渋谷と言っても109側ではなく、青山方面なのでギャルっぽい女の子より、アパレル関係とか美容師さんとかOLさんとか、ちょっと落ち着いているお客様が多いですけど。それでもやっぱり使えるお金は限られていると思うので、その中で無理なく通ってもらえる金額とか、接客や施術にはこだわってますね。

―接客や施術面でのこだわりとは？

かなこワックス脱毛とひと言で言っても、今まで勉強したところや経験した場所で本当にいろんなやり方があるんです。いま３人ほどスタッフがいるんですが、みんな美容関係の仕事に携わって来た経験者ばかりで、ワックス脱毛に関してもいろんなところで勉強してきた子たちなんです。なので、それぞれ良いと思っていることを出し合って、じゃあうちはこんな感じで施術していこうって、いいとこ取りしているんですよ。

• 
• 
• 

ワックスだけの脱毛に限界を感じた。理想の機械に出会えたのでRIOXYの導入を決意！

―そういえば、光脱毛のマシンも導入されているんでしたね？

かなこ最初はブラジリアンワックス専門店だったんですけど、やっているうちにワックス脱毛に限界を感じるようになってきたんです。

―ワックス脱毛の限界…ですか？

かなこお客様は毛のない、つるつるの状態をキープしたいと思っているんですけど、やっぱりワックス脱毛って毛がある程度まで伸びないと、次の処理ができないんです。強いワックス剤で無理やりはがしても、満足の行く脱毛ができないばかりか、お肌をとても傷つけてしまうんです。だから私もスタッフも、お客様には「毛をお育て下さい～」って話をしますし、各部屋からそのセリフが聞こえるんですけど（笑）、お客様って待てないんですよ。ホントに毛がないと、生理の時とかも快適ですから。

―そうですよね～。その快適さを知っていると、次にワックス脱毛ができる状態まで伸ばすのって、なかなか我慢できないかもですね。

かなこワックス脱毛は一瞬でキレイになるけど、チクチクと生えてくる毛は本当に嫌ですし、それをシェービングしちゃうとワックス脱毛が出来なくなっちゃう。お客様が不満に感じる期間が必ず出てきてしまうんです。

でも、光脱毛をしている人がうちのサロンでワックス脱毛をするときって、本当に大変な思いをしているのに、そんな人を増やしてどうするんだ～っていうジレンマもありました。

―光脱毛をしてると、ワックス脱毛が大変になるんですか？

かなこ光脱毛の経験がある方って、毛がすごく固くなるんです。理科の実験の時、くしゃくしゃの金属を燃やしたりしましたよね？アレみたいになるので、毛がごわついてワックスすると途中で切れちゃうんです。だから光脱毛の機械を入れた方が良いと思いつつも、すごく悩んでました。

―その悩みを、あの機械は解決してくれたんですか？

かなこそうなんです！実はこの機械、関西より南方面に多いらしいんですけど、東京にはこのマシンで脱毛できるサロンはかなり少ないんです。大阪から東京に転勤で来られたという方に、このRIOXYっていう機械が良いっておすすめされたんですよ。

―えっ、そうなんですか？

かなここの機械に決める時も、実はもう一つ候補があって迷ってたんです。でも、展示会の時にこのメーカーさんだけ、ちゃんとリスクを説明してくれたんです。他のメーカーさんは、結構良いことしか言わなかったのですが（笑）、それってビジネスをしている者からするとちょっと心配になってしまうんです。メリットもデメリットのきちんと説明してくれる方が、やっぱり信用できますから。いろんな面で精査して、この機械に決めました。

―実際、この機械を使ってみての感想はどうですか？

かなこいろんな面で厳しい目を持っている大阪の人の推薦って、やっぱり正しかったなと（笑）。この機械で脱毛すると、次に生えてくる毛はそよ風になびくくらい柔らかいです！毛が極端に細くなりますし、VIOの毛もまっすぐ、キレイな毛になります。だからワックスと併用するとしても、本当にいい感じで脱毛を進めることができますよ。

―光脱毛に関しても、料金はワックス同様に安めに設定されているんですか？

かなこ首から下の全身脱毛が１万5800円で、６回から８回が脱毛完了というか、ご卒業の目安という話をさせて頂いています。この金額も、他のサロンに比べるとかなり安いんですけど、お客様からの視点で見たら、決して安くない金額だと思うんですよね。なので、その金額を払ってよかった、倍くらいの価値はあるわと思ってもらえるように、お客様への接客も含めて努力しています。

最初に回数券も作った方が良いかなと思ったんですけど、人によって脱毛を卒業するまでの回数が違いますし、なかなか最初にその金額を出すのも大変ですよね。なので、都度払いにして明朗会計でやってます（笑）。しっかり無理なく卒業してもらわないと、うちも良いサロンだって思ってもらえないと思いますしね。

私が欲しいと思っていたサロンを現実に。なんでも相談してください

―看板もないですし、隠れ家っぽいのもいい感じですよね。

かなこお客様にもよく隠れ家サロンって言われるんですけど、隠れてないし、隠してないですよ～（笑）。でも、落ち着いて過ごしてもらえるように考えて、内装とかも自分たちで、知り合いに頼みながらなるべく予算を掛けずに作りました。看板も考え中なんですけど、脱毛とかワックスサロンって、水着のお姉さんがビーチでお尻見せてるような感じが多くないですか？

―あとは面積の少ない下着姿とか、薄い布を巻き付けてるとかですね（笑）。

かなこあれって、お客様にはサロンの良さとか魅力が何にも伝わらないじゃないですか（笑）。使用前と使用後を出すわけにもいかないですので、違うな～って考えていたら、どんどん隠れていっちゃってるだけなんですよ～。

まぁそれはともかく、私が日本のブラジリアンワックスは海外に比べて高すぎる！という不満から、海外での気軽さを日本でもという気持ちでサロンを開きましたからね。お金の事情ってホントに大事ですし、でも無くすことが一番大事なので、お金の面からムダ毛の気になる部位まで、なんでも気軽に相談してくださいって思ってます。

それに、光脱毛を受けていただいた方には、フェイシャル脱毛を無料にしてます。全身脱毛に限らず、VIOとか部分脱毛だけのお客様でも同じです。

―えっ、首から下ってお話をされていたので、顔脱毛はしていないんだと思ってました！

かなこ顔の面積なんて小さいですし、そんなに手間も掛からないですからサービスしちゃおうかと。このサロンに来てもらえば、しっかり毛は抜けるし、顔もサービスでやってくれるってことが、お客様がうちのサロンに来てくれるモチベーションになれば良いと思ってるんです。

―一般的には顔脱毛ってお金かかりますからね。すごいお得なサービスですよ！

かなこ以前、光脱毛を受けたお客様から「パンツにどんどん毛が刺さっていって、抜けて抜けて仕方がない！」ってお電話をいただいたんですよ。最初、すごい勢いの声だったので、怒ってるのかと思ったんですね。そしたら、次の予約はいつできるの！って。

―喜びのお電話だったんですね。

かなこそれはもう、ホントにうれしくて。光脱毛でもブラジリアンワックスでも、そういう方が一人でも増えれば良いなと思ってます。

それに、脱毛なんて毛が無くなって当たり前。ムダ毛が無くなることを目標にしちゃうのって、もったいないと思うんです。私脱毛してるし…なんて自慢にもならない。もう脱毛は終わってる♪みたいになって、どんどんキレイになって欲しいと思ってます。

おわりに

リピーターのお客様でも、その時の肌状態が違うため、スピードを重視するのではなく、ひとりのお客様に時間をかけ、じっくりカウンセリングを行ったり、肌状態のチェックを大切にしているという「waxlab.tokyo」。

裸になったり、大事なところを信用して任せてくれるお客様のために、最大限にできることをして差し上げることをモットーにしているそう。スタッフの方はみなさん美容業界出身なので、スキンケアや化粧品の成分など、お客様の相談に乗ることも多いのだとか。

効果と値段、どの面から見てもお客様に満足してもらいたいというオーナーのかなこさん。海外は20ドルとか30ドル程度でブラジリアンワックスを受けられるので、その程度の価格で、しかも日本ならではのクオリティの高さや衛生面、完全個室で施術など、価格以上のサービスを心がけています。美容に掛けられる予算が限られた女性の味方になってくれる、うれしいサロンです。

「脱毛の学校」へのメッセージをもらいました！

大阪って機械で脱毛サロンを選ぶ人が多いと聞いたので、その文化を全国的に根付かせてくれないかなって思ってます。まずはどんな脱毛方式があるのかや、例えばIPL方式と言っても、いろんな機械があって、機械によって効果も違うってことを、アピールしていってくれたら良いなと思います。
（waxlab.tokyo　オーナー・かなこさん）