アトピーや敏感肌でも脱毛できる?安全に脱毛するための注意点まとめ

アトピー(アトピー性皮膚炎)や敏感肌だからといって、脱毛を諦める必要はありません。医師の同意があれば、サロンやクリニックで脱毛することができます。ただし、肌が強い人よりも気をつけなければならないことが多いのは確かです。アトピーや敏感肌の人が安全に脱毛を行うために、事前に注意しておかなければならないことや、確認しておくべきことをまとめました。

アトピーや敏感肌でも脱毛できる?

肌の状態が落ち着いていて、医師の同意があれば脱毛可能

アトピーや敏感肌の人でも、肌の状態が落ち着いていて、医師の同意があればサロン・クリニックで脱毛することができます。

ただし、サロンでは医師の同意書が必要な場合があるので、事前に電話で今の肌の状態を説明し、同意書が必要かや、必要な場合、同意書に記載しておかなければならない項目を確認しましょう。病院に行く前にこちらで書類を作成しておけば、医師にスムーズにサインをしてもらうことができます。

一般的に必要とされる同意書の内容

  • 患者(脱毛する人)の氏名、住所、生年月日
  • 病名
  • 服用中の薬
  • 「脱毛を許可します」という一文
  • 医療機関名
  • 医師の氏名

同意書のフォーマットを用意しました。下記からダウンロードしてください。

脱毛の同意書

これらはあくまで一般的に必要とされる項目を書き込んだものです。サロンによっては、他の項目も必要な場合がありますので、必ず事前に確認してください。

また、同意書はどの病院ものでも構わないとされていますが、これまでの肌状態の経過を把握しているかかりつけ医の同意を得る方がより安心です(一部、同意書には一切サインをしないという医師もいますので、事前に問い合わせてください)。

クリニックで脱毛する場合も、まずはかかりつけ医に相談を

クリニックの場合、脱毛前に医師の診察が受けられるので、同意書を求められることはありません。とはいえ、まずはこれまでの肌状態の経過を知っているかかりつけ医に相談しましょう。

かかりつけ医の同意を得た後、医療レーザー脱毛に詳しいクリニックの医師に相談すれば、より安心して施術を受けることができます。

  • 皮膚が傷ついていたり、皮膚から出血をしている
  • 湿疹や炎症がひどい
  • 皮膚が色素沈着を起こして、黒ずんでしまっている
  • ステロイド剤を使用している

なぜステロイド剤を使用していると脱毛できないの?

ステロイド剤とは、腎臓の上にある副腎という器官で作られる副腎皮質ホルモンと同様の働きをする薬です。1952年から50年以上に渡って使用されており、湿疹部分で起きている炎症反応を抑えるために広く処方されています。

ただし、皮膚を強くしたり、湿疹が起こりやすい体質を改善したりするものではなく、あくまで今、皮膚の上に起こっている炎症を抑えるものです。そしてこのステロイド剤には、さまざまな副作用もあります。

  • 光を吸収しやすくなる作用
    肌が光を吸収しやすくなるため、光やレーザーに過剰に反応してしまい、火傷や色素沈着を起こしてしまう可能性があります。
  • 体毛が濃くなったり、多くなったりする作用
    せっかく脱毛しても、一方で体毛が濃くなったり多くなったりする薬を使用していては、なかなか効果を実感することができません。
  • 免疫量が低下してしまう作用
    皮膚を守る力も低下してしまうため、照射により、肌荒れを起こしたり、ばい菌が入ってしまい、炎症を起こしてしまったりする場合があります。

このため多くのサロン・クリニックでステロイド剤使用中の照射を受け付けていません。また、ステロイド剤の使用を中止してから、脱毛ができるまでの期間もサロン・クリニックによりさまざまですので、必ず確認するようにしてください。

クリニックの場合、これらのリスクを説明した上で照射をしてくれる場合もありますが、肌のことを考えるとやはりおすすめできません。

アトピーや敏感肌の人が脱毛するときに注意するべきこと

まずはかかりつけ医に相談する

繰り返しになりますが、まずはこれまでの肌状態の経過を把握してくれているかかりつけ医に相談してください。

サロン・クリニックによって、脱毛の方式が異なり、照射の温度やアフターケアの方法なども違ってくるので、サロン・クリニックの公式サイトやパンフレットなどを提示できるようにしておきましょう。

初回カウンセリングで照射テストを受ける

契約をする前に必ず照射テストを受けてください。医師の同意がある場合でも、実際に照射してみたら、肌に合わないこともあります。また、カウンセリングをしてくれる人と、実際に照射する人が違う場合もありますので、照射前にも必ず自分の肌の状態を説明してください。

照射テストを行った後、1週間ほど様子をみて、肌に変化がないことを確認してから契約を結びましょう。サロン・クリニックによって使用している機器が違うので、サロン・クリニックを変更した場合にも、必ず照射テストを受けましょう。

期間に余裕のあるコースを選ぶ

アトピーや敏感肌の場合、肌の状態が良くなったり、何かのきっかけでまた悪化したりと、調子に波がある人が多いです。肌の調子が悪化してしまったときには、しばらく脱毛を休めるように期間に余裕のあるコースを選びましょう。

中途解約や返金がスムーズなサロン・クリニックを選ぶ

肌の状態が悪化してしまい、脱毛を休んでもなかなか好転しない場合には、中途解約をしなければなりません。サロンの場合、総額が5万円以上、契約期間が1カ月以上であれば、特定商取引法という法律により必ず中途解約でき、残り回数分を返金してもらうことができます。

契約前に、中途解約や返金について質問し、丁寧に説明してくれるサロンであれば、実際に中途解約をすることになったときにも、スムーズに手続きを進めることができるでしょう。

クリニックの場合は、特定商取引法の範囲外となってしまうので、中途解約や返金を受け付けてくれないこともあります。必ず契約前に、中途解約や返金ができるのかを確認し、条件や返金額についてもしっかり把握しておいてください。

サロンの場合、ドクターサポートが充実したところを選ぶ

サロンの場合、肌トラブルが起こってしまっても、その場に医師はいません。提携の医療機関にすぐに連絡してくれたり、その際の治療費を負担してくれたりする、ドクターサポートの手厚いサロンを選びましょう。

アトピー・敏感肌OKと明示しているサロン・クリニックを選ぶ

最近は、「アトピー・敏感肌でも脱毛可能」と明示しているサロン・クリニックが増えています。そういったサロン・クリニックであれば、アトピーや敏感肌の人の脱毛をした経験も豊富です。たくさんのアトピー・敏感肌の人に照射してきて問題がなかったからといって、必ず自分にも合うとは言い切れませんが、一つの安心材料となります。

脱毛するならクリニックの方が安心?

アトピーや敏感肌の人が脱毛をする場合、サロンよりも医師のいるクリニックの方が、そして美容外科よりも皮膚科の方が安心だと考えるかもしれません。

しかし、皮膚科にも「アトピーや湿疹の治療を専門とする皮膚科医」と「シミ・ソバカスの治療や脱毛など美容に特化した皮膚科医」がいます。多くの場合脱毛を担当するのは、後者の皮膚科医です。そして美容外科であっても、皮膚科であっても、施術の内容に大きな違いはありません。診療科にこだわるよりも、医師の診察がこまめに行われるかや、不安に感じたことを話しやすい雰囲気かを重視して選んでください。

また、医療レーザー脱毛は光脱毛よりも刺激が大きいので、必ずしもクリニックでの脱毛の方が安心とは言い切れません。かかりつけ医に相談した結果、より刺激の少ないサロンでの光脱毛を選んだという人もたくさんいます。

これを機に普段の自己処理についても見直そう

自己処理は肌に優しい電気シェーバーで

かかりつけ医に相談した結果、脱毛に同意してもらえた人も、今はまだ肌の改善に専念した方が良いと判断された人も、これを機に普段の自己処理について見直してみてください。

毛抜き・カミソリを使っての処理や、脱毛クリーム(除毛クリーム)、脱色剤の使用は、肌のデリケートな人にはおすすめできません。肌に優しい電気シェーバーでの処理に切り替えてください。

サロン・クリニックに通うことになっても、事前に自己処理をしなければならないので、電気シェーバーを持っていないという人は、1台購入しておくと重宝します。

間違った自己処理は、サロン・クリニックでの脱毛よりも肌に負担をかけてしまいます。正しい脱毛の知識を身につけ、肌を労りながら脱毛しましょう。

電気シェーバーでの処理についての詳細は、電気シェーバーによるムダ毛処理 |メリット・デメリットと正しい使い方を参照してください。

以上「アトピーや敏感肌でも脱毛できる?安全に脱毛するための注意点まとめ」でした。近年の脱毛機器の進化は凄まじく、アトピーや敏感肌でも照射を受けられるサロン・クリニックはどんどん増えています。「私はアトピーだから、サロンやクリニックで脱毛できない」などと思い込まず、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。

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